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Photo by
pipipuru
灯台が意味するもの 〜 「喜びも悲しみも幾歳月」日本映画🇯🇵
灯台の存在。
それは、闇夜の中、沖を行く船へ送られる道しるべであると同時に、ほっと一息つかせるような、そんな暖かいぬくもりなのかもしれない。
船だけではなく、灯台を見上げる人々に、生きる希望と、歩むべき道を示唆するような存在なのかもしれない。
この物語は、そんな灯台を守る灯台守として勤務している夫婦のお話です。夫役に佐田啓二、妻役に高峰秀子。
行く先々の灯台で、まさにタイトルどおり、喜びも悲しみも経験していきます。
背景にある日本の世相は、まさに軍部独裁時代。そんな暗い時代に一生懸命に生きている灯台守の夫婦に勇気付けられた人も多いのではないだろうか
印象深い台詞も多い。
劇中、高峰秀子がこんなふうにつぶやく・・
「私たちがこんなに苦労をしていることを、世間の人はなにも知ってはくれない」
それに対して佐田啓二が答える
「おまえの苦労は僕が知っている。僕の苦労は君が知ってくれているじゃないか」
戦前戦後、生活は豊かではなくとも、心が豊かであることの大切さ。そんなものをこの映画からは強く感じ取りました。
果たして現代を生きるわれわれは、心が満たされているといえるのだろうか・・
そして、世界中の誰もに灯台のような存在がおとずれる日が来るのだろうか・・
大切なメッセージをこの映画からは受け取ったと思います。
自分も灯台のような存在になれるだろうか・・人生の課題かもしれません・・・
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