わたしの声は届いていますか。 〜 クイーン 「'39」 、名作『オペラ座の夜』収録の壮大なスペースオペラ的楽曲
スペースオペラ
歌詞を読み解きますと、この曲は壮大なスペースオペラ的楽曲です。つまりはSF。ジョージ・ルーカスや、スピルバーグの映画を思わせます。
藤子不二雄のSF短編集でも描かれている、相対性理論という理論があります。地球を離れて何百光年も先の惑星にたどりつき、帰ってきたが、地球ではすでに何百年もたってしまっていたという状況がこの曲の骨子ですね。
この状況、浦島太郎も同じでして、竜宮城はどこかほかの惑星の事で、亀はUFOのような宇宙船ではなかったか?という推論もあるくらいです。
物体が光の速さに近づくほど、物体の中の時間と、外の世界の時間の進み方に差が出てくるということです。
では、時間とはどういう概念なのでしょうか。
時間についての一考察
物理学の世界では、原因と結果を一方通行とはとらえないようで、たとえば方程式は右から進んでも、左から進んでも同じということなのかと思います。可逆的であるとなります。
ならば、過去も未来もないかというとそうでもないようで、熱量保存の法則か何かで、熱は高温から低温に移動するとありまして、つまり、これは一方通行。低温がいきなり高温にならないわけです。時間も非可逆的となります。
ここに、、一つの流れが生まれてきて、それが時間軸の概念になっているようなのです(過去→現在→未来)。過去の遺物・痕跡(お城でも遺跡でも)があるのに、未来の遺物・痕跡がないこともここから説明できます。
では、なぜそうなのかというところに話が進み、それは昔はエントロピーが低い状態だったからであるということになります。
で、さらになぜ「昔はエントロピーが低い状態だったのか」という話につながりまして。
それは「我々が世界をあいまいな状態で記述するからだ」と。あいまいな状態とは、、たとえば、
その前に、エントロピーというのは「無秩序な状態の度合い」を数値で表すものだそうで、無秩序な状態ほどエントロピーは高いそうです。
つまり、秩序が整っている状態が「エントロピーが低い」となるようです。
例えが難しいのですが、将棋のコマを並べている状態→将棋盤を揺らして駒を乱雑にした状態とも言えるようで、これは非可逆的。秩序立っていたことが無秩序になって行ったという。エントロピーが低い状態になって行ったということのようです。
話を戻しますと、ただ、時間の流れは、そうではなくて、我々が観察する現象であって、無数の分子や原子が観察によって平均的な振る舞いをするから可逆的であるという。。
ウラシマ効果
藤子不二雄さんの漫画にもよく出てくるのが「ウラシマ効果」
その名の通り、竜宮城で過ごした浦島太郎が地上に戻ってきたら時間がだいぶ経っていたという現象です。つまり、宇宙船に乗って光速に近い速度で旅をしていると、数年後地球に戻ってみると、光速で動いている宇宙船の中は時間の進み方が遅れ、地球ではかなりの時間が経っているともいえます。
あと、重力も時間に影響を及ぼしていることがわかってきていて、つまりエベレストの頂上と地上では実際、ほんの僅かながら時間の進み方が違うのだそうです。
そして、重力が最大になると今度は、光さえも吸い込んでしまい、それがブラックホール。
ブラックホール近くに誰かがいたとして、感覚的には同じ時間を歩んでいるのだけれど、地上から見たら止まっているように見えるという。。。つまり時間とは相対的に認知されるものなので、有名な物理学者の理論は、相対性理論というわけです。
と、これ以上はまだまだ勉強が足りないのでこの辺で。。
この曲を聴きながら、意識はそんなところに向かうのでした。