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自分らしさを探す旅 〜 映画「パリ・テキサス」(ドイツ映画)🇩🇪
自分らしさってなんでしょう。
それは自分自身を支える一本の支柱のようなものでしょうか。
これがしっかりとしていれば、絶対ぶれることがないですし、いろんな意味で生きるうえでの糧になるものだと思います。
昨今は、この支柱をしっかりもてない人が増えているような気がします。
だから、プレッシャーにも弱いし、ちょっと困難にでくわすとたちまち倒れてしまう。
その支柱は、自分の能力だったり、成長しているという自信だったり、もしかすると愛する女性だったりするのかもしれません。
そんな支柱を失い、自分自身を喪失してしまったら。
厳しい現実から目を背け、すべてのことに自信が持てず、無気力な毎日を送ってしまうのかもしれません。
この映画は、自分にとって大切な支柱である家族を失った男が家族を捜し求める過程を描いた映画です。
それはすなわち自分を探す旅です。
男の内面を映し出したかのような砂漠の風景。
息子との出会いによる自己の回復。
その過程によって、男は自分らしさを取り戻し、支柱を身につけていきます。
だからこそ、愛した女性が、今は違う世界に生きていることを見せ付けられても、落ち込んだりせずに、新たなる一歩を踏み出すことができたのだと思う。
それにしても、マジックミラー越しに元妻と2,3の言葉を交わす場面で流れる時間はきわめて濃密です。
今でも愛し合っているということが伝わる数分間でした。この時間で、二人はお互いの気持ちを確かめ合い、なおかつ別れを選択していきます。
本当に素敵な数分間です。
とってもつらいのだけれど、とてもポジティブです。
自分らしさ。
それさえ、しっかり持っていれば、たいていのことは大丈夫。
皆さんにとっての自分らしさって何ですか?
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