中２病的な反発的衝動の発散 ～「トランジスタラジオ」RCサクセション

中学生ともなれば、ある意味、自分でもなんでだか理由がわからないが、世の中に反発したい衝動におそわれるもので、それは人間の性質といったものなのか、なんなのか、この世代のだれにでも、ほぼ、当てはまると思われる。

そんな中学生が向かうのは、わかりやすく言えば、ロックである。

スマホが無い時代、当然、映像主体はTVとなるわけだが、TVでも、ベスト10やヨルのヒットスタジオは何かが違うのだ中学生の求める音楽像とは。

そんなある日、いつものように、世の中への反発衝動にかられ、自転車を軋ませて、なんとなく、カラダを半身にして、普通じゃない感をかもしだしつつ、帰宅し、数日前に、衛星放送でやっていた仙台のロックフェスの録画映像をみた。

そこには、見た目も、ステージの雰囲気も、そして、歌詞も、反発的衝動をかかえた中学生にズバッとささるバンドが演奏をしていたわけです。

授業をさぼって、日の当たる場所にいて、煙草を吹かす、、

そんな歌詞もまた、反発的衝動には刺さったわけで。

当時は、まだラジオも勢いがあって、深夜ラジオやら、はがきを出してDJに読んでもらったりとか、ラジオが新しい音楽との出会いだったりとか、そんな時代で。だから、このトランジスタラジオという楽曲も、タイトルからしてズバッと刺さってきたわけです。

実際に、授業をさぼって、屋上で煙草を吹かすなんてことは無かったけれど、この曲や、ロックという音楽が、あのときの反発的衝動を、発散させてくれていたんだなあと思います。