【明清交代人物録】洪承疇(その十六)
呉三桂は、急変した自分の立場が、究極の選択を迫られていることを十分に把握することができず、清軍と順軍との間に置かれ、軍事的な圧迫を受け続けます。自らが生き残るためにはいずれかの配下に着くという意思を明確にしないといけません。第三者として中立の立場に身を置くことは既に不可能になっています。呉三桂がその決断をするには、李自成の軍隊との戦闘が始まることが必要でした。
この山海關の戦いのことは、中国語では"一片石之戦"と呼ばれています。"一片石"は山海關北東部の地名です。
山海關