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2020年7月の記事一覧

節目のお誕生日の迎え方

節目のお誕生日の迎え方

薄々と気付いてはいたが、
誕生日だからと言って、特別さは無く
いつものように朝がやってきた。

いつものように身支度をし、
部屋の掃除やお洗濯。

朝ごはんは、東京の街が見下ろせる高さのカフェで
どんよりとした空を眺めながら。
なんとなく、これからの生き方のテーマを決める。

いつもお世話になっている美容サロンで
ヘアメイク。
いつもより少し出来の良い顔になる。
さすがプロ。

住んでいる街で、写

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漢字一文字で表すと

漢字一文字で表すと

私の10代を漢字一文字で表すと「笑」。
本当によく笑っていた。
声も大きかった。
黙っていられなかった。

20代は「音」。
毎週末クラブに居た。
たまには平日にも。
好きな音楽が一緒だと、すぐに仲良くなれるという不思議。
夜の渋谷と六本木には、だいたい友達がいた。
悪そうなやつもだいたい良いやつだった。
仕事も楽しかった。労働時間は長くても。

30代は「茶」。
体調を崩し、クラブに行かなくなっ

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自分の好きで嫌いなところ

自分の好きで嫌いなところ

二十歳の誕生日に、憧れていた老舗のホテルで
一人でランチをした。

彼でも友人でもなく、一人で食べた理由は、
・二十歳の誕生日のことは一生大切に覚えているだろう
・将来、その思い出に誰かが居ない方が良い

なんて偏屈!
そして怖がり。

同じような理由で、本当に欲しいものは
自分で買うことにしている。

可愛げはないが、
嫌いではない。

ありがとうを伝えたい人

ありがとうを伝えたい人

会いたい人は誰ですかと聞かれたら、
思い浮かぶ。
もう10年以上会っていないな。
10年位仲良しだった男友達。

上京して初めての長期アルバイトで出会った。
日焼けして、サングラスで、ゼロハリバートンのアタッシュケース。

わ!東京っぽい人!
という第一印象。

おまけに、口癖は「俺クラス」。
あだ名は「スター⭐︎」。

バイト仲間に、とても愛されていた。
いつも強気で底抜けに明るかったけど、

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タイムカプセル

タイムカプセル

漫画やドラマで見るタイムカップセルに
憧れていた。
卒業式で校庭の木の下に缶を埋め、
数年後の同窓会で掘り返すイベント。

経験しないまま大人になった。

久しぶりに、mixiにログインしてみた。
10年前は暇さえあればログインしていた。

「ログアウト3日以上になったら生きていないかも」
みたいなコミュニティーにも入っていた。
数年ログアウトしたけれど、
元気に生きている。

mixiの中には、

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小さくて大きい恋の話

小さくて大きい恋の話

好きなカフェが閉店になるので、
四連休、通った。

毎日雨が降っていた。
思い返してみれば、このカフェで過ごす時間に
雨の記憶は無い。

家から少し歩くそのカフェに行くのは
お天気が良くて元気な日ばかりだったから。

そんなわけで、この4日間は私にとって非日常だった。

終わることが分かっているから、
非日常が日常になった。

終わることがいつか分からない人生だから、
毎日を非日常のような気持ちで

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それはまるで生きているかのように

新しくなったSOMPO美術館へ。
「珠宝のコレクション ーいのちの輝き・つくる喜び」

初めて行った時は、オフィスビルの中の美術館に
突如として現れる、ゴッホのひまわりに
心を奪われた。

新しい建物の展示フロアへ。
一番初めに目に入った、
岸田夏子さんの「桜花」。
華やかなのにとても寂しげ。
咲き誇る桜は、まるで生きているかのようで
今にもひらひらと舞い散りそう。

生きているように感じる絵に出

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「いつもの」に甘んじない

「いつもの」に甘んじない

自粛期間、コスメキッチンのオンラインストアに
大変お世話になった。

その時に、いつもの歯磨き粉が在庫切れだったので
仕方がないと買ってみた初めての歯磨き粉。

エコストアのホワイト二ング
https://ecostore.jp/Page/campaign/2020/oralcare.aspx

使ってみてびっくり、本当に白くなってきた。
しかもお手頃価格。

ここ10年ほど、年に2回は歯医者さん

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コンプレックス

コンプレックス

アンケートの、
「コンプレックスは何ですか?」
という項目で、ふと手が止まった。

思いつかない。
決して整っているわけでは無く、
どちらかといえば特徴的な容姿。

ほとんど全てのパーツに対して
「もう少しこうだったら良かったな」
という思いはあり、
いつもそう思っている。

子どもの頃は、よく鼻をつまんで高くしようとしていたし、
髪の毛が細くて少なかったから、
「髪の毛ちょうだい」が口癖だった。

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不要不急

不要不急

明日から四連休。
私の手帳には「オリンピック茶会」と記されている。
昨年決まったイベント。
今年無くなったイベント。

日本中、いや世界中のスケジュールが変更になっている。
こんなことは滅多にないだろう。

この四連休、不要不急の外出は控えるように。とのこと。

今年気づいたことは、
私は不要不急の予定を詰め込んで生きていたということ。
ただ、不要不急はとても楽しい。

今すぐ会う必要はないけれど

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大人になりたかった私の、夏の思い出

大人になりたかった私の、夏の思い出

今年の夏も一緒にかき氷を食べられた。
食べ物の好みが似ているということはとても幸せなことだ。

だいたいいつも、イチゴミルクを選ぶ。
でも直前に、いちご味の飲み物を飲んでいたため
今年初のかき氷は宇治抹茶になった。2020夏。

物心ついた時から、かき氷が好きだ。

子どもの頃夏祭りで選んでいたのは、
綿菓子でもりんご飴でもなく、
いつもかき氷。
ミルクは掛けない、予算オーバー。

当時は「ブルー

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お見送り

お見送り

大好きなカフェが一時閉店する。
大切な人に出会った場所。

大好きなお店の店員さんが退職される。
大雪な人に教えてもらったお店。

生きていると、たくさんの別れがあり、
お見送りをする。
突然だったり、当然だったり、結果的にだったり。

お見送りをする方が多いような気がして
少し寂しく感じたりもするけれど、
実は私も自然と旅立っていることもあるだろう。

いつもの場所に行かなくなったり
いつの間に

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せめて優しくありたい

せめて優しくありたい

表面に見えている部分が
全てな訳ではない。

順風満帆に見えても、
本当はもがいていたりする。

それを見極めることは出来ないから、
せめて優しく、傷つけないようにしたい。
それでも傷つけてしまうことも、
守れないこともあるとは思うけれど。
開き直らず、せめて優しくありたい。

整える

整える

今週も金曜日の夜がやってきた。

平日はぴゅんと過ぎていく。
だいたい毎日同じ時間に起きて、仕事して、
同じくらいの時間におやすみなさい。

胃がキュッとするようなことも
嬉しいことも起きたりもするが、
何が起こったかは思い出せないくらいだから
実は何も起こっていないのかもしれない。

毎日手帳に、ありたい姿や、やりたいことをしたためる。
「整える」
よく書く言葉。
つまりは現状整っていない。

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