【疲れやすい!】気虚(ききょ)の人がなぜ陥ってしまうの解説!

こちらは気虚(ききょ)についてのまとめです。

「気虚(ききょ)」について

気虚は「気(エネルギー)が不足している状態」と定義します。

気とは、心と体を動かすためのエネルギーで、これが不足すると、精神的・肉体的な活動がうまくいかなくなるとのことです。

気の生成については、食べ物や飲み物を消化・吸収して得られるエネルギー(「水穀の精微」と言います)と、呼吸によって得られるエネルギーの2つの方法で作られます。

これら2つのエネルギーが混ざり合って「気」が作られます。

気が不足すると(気虚になると)、次のような症状が現れます。

  • 疲労感(少しの活動で疲れやすい)

  • 気力の低下(やる気が出ない)

  • 食欲不振(お腹が空かない)

  • 呼吸が浅くなる(息を吸うのが苦しい、または吐くのが難しい)

  • 内臓の機能低下(内臓が下がってしまう、胃下垂など)

  • むくみ(気の巡りが悪くなることで体の水分が滞る)

気虚によって生じる無気力感や内臓の不調は、他の病気や状況とも関連がある可能性があるとされます。

気(き)とは何か?

「気」は漢方医学や中医学で使われる重要な概念で、体を動かし、心の活動を支えるエネルギーのことです。

この気は、食べ物や飲み物を摂取し、消化・吸収して得られるエネルギー(「水穀の精微」)と、呼吸を通じて取り込むエネルギー(酸素)が基になります。この2つが体内で結びついて、私たちが日常生活を送るための「気」が作られます。

気虚とは?

「気虚」とは、気が不足している状態です。

これにより、身体的・精神的な不調が引き起こされます。気が不足する原因はさまざまで、過労やストレス、食生活の乱れ、年齢などが考えられます。

気が足りないと、体の各機能が十分に働かず、疲れやすくなったり、やる気が出なかったりします。特に内臓の機能が低下するため、消化不良や胃下垂、むくみなどが発生することがあります。

気虚による症状

  1. 疲労感:少し動いただけでも疲れてしまう。

    特に、長時間集中したり、精神的な負担がかかると、気が消耗してしまいます。

  2. 気力の低下:やる気が出ない、何もしたくないという無気力状態。

    これが慢性化すると「五月病」と言われる状態に似た症状が現れることがあります。

  3. 食欲不振:消化器系が弱まり、食べ物をしっかり消化できない状態になります。

    これにより、食欲が減退し、さらに栄養を摂取できなくなるという悪循環に陥ることがあります。

  4. 呼吸が弱くなる:気が不足すると、呼吸が浅くなったり、息を吸いにくくなったりします。

    特に気虚が肺に影響すると、喘息のような症状を引き起こすこともあります。

  5. 内臓下垂:気が不足することで内臓が下がってしまう、胃下垂や腸が下がるなどの現象が見られます。

  6. むくみ:気の巡りが悪くなると、体内の水分が滞りやすくなり、むくみが生じることがあります。

気虚のタイプ

気虚にはいくつかのタイプがあり、主に以下の三つが紹介されています:

  1. 脾気虚(ひききょ):消化器系が弱まり、食欲不振や下痢、軟便などの症状が出ます。

  2. 肺気虚(はいききょ):呼吸が弱まり、息切れや喘息のような症状が出やすくなります。

  3. 心気虚(しんききょ):心のエネルギーが不足し、不安感や不眠、動悸などが見られます。

気虚の改善法

  • 食事:気を補う食事を取ることが重要です。例えば、米、豆、鶏肉、魚、根菜類などの消化に良い食材を摂ると良いとされています。

  • 呼吸法:深呼吸を意識して、肺からしっかりと酸素を取り込むことが大切です。

  • 漢方薬:気虚に効果的な漢方薬には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や四君子湯(しくんしとう)などがあります。

以上が気虚についてのまとめです。

日常的に体調不良を感じている方に役立つ内容となっています。

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