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ただいま沖縄(2025年2月)
3月、春が訪れた翌日に、雪の降る茨城。
ほぼ1年振りに沖縄へ行った、2月を振り返る。
私にとって、隣町へ行くような気軽さで。
那覇空港へ到着し、外へ出る。沖縄の空気だ。
バスに乗って、車窓から眺めるコンクリート建築と壁のペイント。
ああ、沖縄に来たんだ。
いつもの場所を離れることの良さ。
沖縄の風景は、馴染みのある風景だけど、それでも茨城とは異なる。
日常と元日常が混じりあう。
沖縄に住んでいた頃の私と、今の私。
今の私から、あの頃の私に想うこと。
未来の私が、今の私に伝えたいことでもある。たぶん。
思い出を美化してセンチメンタルになるのも楽しいけど。
今をより豊かに、幸せにする為に、記憶を使おう。
あの頃の私にできなかったことは、しなくてよかったのだ。
だって、できなかったのだから。
あの頃の私に経験できたことが、私に必要な事だったのだ。
充分すぎるくらい、幸せだったじゃないか。
今の私に起きている事。それだって、今しか体験できない。
最近の私の好きな言葉。
いま、この瞬間にだけ、味わえることばかり。
本当に、その通り。
未来の私が、後悔しないように。
今の私にできることを、する。
(1)波止場書房
那覇空港から152番のバスに乗り、ライカムへ向かう。
事前にゆいレール那覇空港駅の券売機でオキカをチャージしておく。3,000円分チャージしたつもりが、3,100円と表示され、焦る。一度操作をキャンセルし、もう一度最初から操作する。そしたら、ポイントが100円分貯まっていた。それで3,100円と表示されたのか。安堵してチャージする。
那覇空港のパン屋さんで、いつもの餡クロワッサンを購入。いつもの味がいつも通りにあることが嬉しい。
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ライカムからバスを乗り換えて、胡屋へ向かう。
波止場書房まで、スーツケースを引き、ゴロゴロ音をたてながら歩く。赤坂ホテルの看板が見える。波止場書房は、いつもと変わらず、そこにあった。Hさんと約1年振りの再会。お元気そうでよかった!私が引っ越す際に引き取ってもらった洗濯機は現役で動いていると確認できて、ほっとする。
おみくじポエムなるものを発見し、嬉々として100円を投入。
「それぞれに 清め整う 明日のために」
なんだか意味深で、今の私に必要な句が生まれた。
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まだまだ話していたかったけれど、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にする。また行きます!
(2)ホテルハーバー
2020年に沖縄に移住する前に、物件の内覧や契約をする際に滞在したホテルハーバー。私にとっては、とても思い出深い場所。移住後は、当然だけど宿泊することはなかった。移住を終えた今。せっかくだから、泊まりたかった。
移住前と移住後、私は何が変わっただろう。
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部屋から見えるうるま市の景色。
移住前は何も分からなかったけれど。
部屋から見える景色。今なら、分かる。
地名も、道も、そこに住んでいる人たちのことも。
私は、確実にここで4年間を過ごしたのだ。
私は、ここに住んでいたのだ。
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(3)ゆかいな音楽家と、ときどきひきこもり2025
今回、沖縄へ行った目的。
それは「ゆかいな音楽家と、ときどきひきこもり2025」を鑑賞するため。
いや、鑑賞というよりも、再会するため。
沖縄で出会えた人たちと、再会するため。
沖縄まで見に来て、良かった!!
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終演後、突然のお誘いにも関わらず、エンダーでのごはんに付き合ってくれたYさん。仕事の後、当時のアパートに送ってもらっていたルートでエンダーに向かう。なんだか、まだここに住んでいるみたいだった。
「私、もうあのアパートに住んでませんから!あそこで降ろされても困ります笑」なんて話しながら、移動する。いまも昔も、大変お世話になりました!
約1年振りのエンダーは、ケチャップのボトルが店内に設置されていて、セルフサービスシステムになっていた。それに気づいたのは、スーパーフライを食べ終えた後だった…(無念)。
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(4)中央パークアベニュー界隈
沖縄滞在2日目は、Nやん宅に泊まる。
さて、合流する17時まで何をしよう。
沖縄市観光物産振興協会
まずは、沖縄市観光物産振興協会へ行き、手荷物を預かってもらう(500円)。これで身軽になった。
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中央パークアベニュー
中央パークアベニューの開発は、まだ進んでおらず、南国の植物達とアーケードの風景は健在だった。ニューヨークレストランの跡地にあった豆ポレポレは移転していた。
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どこで過ごそうか。中央パークアベニューをウロウロしているうちに、馴染みの沖縄市立図書館に辿り着く。約1年振りの沖縄滞在なのに、図書館入口のフリースペースに座って、過ごす。もっと観光したり、お洒落なカフェで過ごしたらいいのに…と思いつつ、こうやって懐かしい日常を取り戻しているようで、贅沢な気分だった。いや、ただケチなだけかもしれないけど。
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チャーリー多幸寿(タコス)
お昼ごはんは、タコスがいいな。観光客に混じってチャーリー多幸寿に並ぶ。いや、私も観光客だった。
タコスセット(チキン、ビーフ、ツナ)を選択。セットドリンクは、無料でサイズアップ可能。トマト抜きは、写真映えしないね。ボロボロこぼしながら食べるのが最高です。
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シアタードーナツ
映画「生きて、生きて、生きろ。」を観る。
蟻塚先生の文章は読んでいたけれど、動いて話している姿を初めて拝見する。相馬広域こころのケアセンターなごみの取り組みも、福島に生きる人たちのことも、今の自分とつながる部分があって、涙がこみ上げる。人が生きるために、必要なもの。人薬になれるのは、誰でもいい訳じゃないし、でも、誰でもなれるのかもしれない。
共に生きた人を失った時、その存在の記憶は、人を苦しめ悲しませ、力を奪うこともあるけれど、力を与えることもある。共に生きる人がいれば、生きられる。その相手に、実体があっても、たとえ、なくても。
怒って、悲しむ。もっと、泣いていい。泣きたいのだから。
前向きになるのは、その後だ。
サンエー中の町タウン
馴染みのスーパーで、沖縄土産を買う。ながはま製菓のちんすこうと、黒糖本舗垣乃花のくるみ黒糖。美味しかった!
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Nやん宅に向かう途中、コザボウルの跡地は、更地になっていた。他にも建物が取り壊されたり、新たな建物が建っている場所もあった。ほんの1年でも変わっていく風景がある。日常にあたりまえにある風景は、今しか見れない風景でもあるのだ。
(5)ダサいパジャマパーティー
Nやん宅に到着すると、まだ帰宅していなかった。外で待っていると、師匠(あだ名)が訪れた。「お久しぶりです」と声をかけると、師匠は私を見て一言。
「あんた、知らん。」
わ、忘れられてたーーー
数回しか会った事ないし、仕方ないか。
師匠は、Nやんへの差し入れ(卵、肉)を私に託し、玄関先のバジルを数枚摘んで、帰って行った。お会いできて光栄でした。
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Nやん帰宅後、かねひでに買い出しに行く。自由に行動しすぎて、狭い店内にも関わらずNやんを撒き、さっそく迷惑をかける(ごめん)。今夜参加する皆さんが来る前に、食事の準備を手伝う。私は人生初のキンパを巻く。具材を入れすぎて、パツパツの恵方巻のようになる。自分の不器用さが、一周回って愛おしいよ。恵方巻もどきのキンパは、翌朝美味しく頂きました。
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夜19時。沖縄でお世話になった皆さんが集ってくれる。嬉しい…♡
Nやんが作ってくれた韓国料理(キンパ、チャプチェ)、Nさんの本格おでん、Aさんが買ってきてくれたジミーのチキンに、Kちゃんのサラダ、Aのんの手作りシフォンケーキに、Cさん差し入れのメルローズのアップルパイ!たくさんのご馳走を目の前にしながら、私の長々とした他己紹介のせいで、食事も食べずに20時を過ぎてしまう。ごめんなさい笑
集ってくれた皆さんのことを、紹介したすぎて失敗でした笑
本格的なおでんの提灯が登場(Nさん私物)し、会場の雰囲気は最高潮!
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それぞれのダサいパジャマを披露してもらいつつも、私のパジャマ姿を披露せずにパーティーは終了。唯一Nやんに披露。ひとつ悔やまれるのは、Nやんもなかなかにかなーりダサいパジャマを披露してくれていたのに、私は眠気に負けて、そのパジャマに一切触れずに、無視したまま、眠ってしまったことです。猛省です(大反省)。
美味しいお料理とオタマトーンの演奏、果てはタロット占いまで、盛りだくさんで幸せな夜でした!Nやん、泊めてくれて、ありがとう!!
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(6)那覇空港
15時発の飛行機なのに、11時に那覇空港に到着。こんなに早くチェックインしたのは初めて。おひるごはんを食べに那覇の街にくり出しても良かったけれど、日々蓄積してきた疲労が溜まっていたので、那覇空港でのんびり過ごすことにする。
お土産売り場を、じっくりと練り歩く。こんなにしっかりお土産売り場を観たのは、初めて沖縄に来た時以来かもしれない(約20年前)。
パイナポーサングラス
私には、探しものがあった。それは、パイナポーサングラス。
宮古島に行った同僚が見つけたパイナポーサングラス。名護パイナップルパークでも取り扱いがあることまでは情報収集済みだった。果たして、那覇空港でも売っているのだろうか。
あった。売っていた。宝飾品売り場に、それは陳列されていた。
見つけた瞬間、驚きと喜びで、その場に立ち尽くす。じっくりとパイナポーサングラスの品揃えを確認する。これが噂のパイナポーサングラスか!
見つけたら、買うつもりだった。
それなのに。
770円。
急に770円が惜しくなる。
冷静になる為に、売り場を一度離れる。買うべきか、買わざるべきか。買った場合のメリットと、買わなかった場合のメリットを脳内で考える。もう一度売り場に戻ってみたけれど。結局、今回は購入せず。
大人になるって、つまらないのかもね。
遊び心よりも、堅実さを選んだ2025年冬でした。
国際線エリア
那覇空港の国際線エリアは、人で溢れていた。私が沖縄に住んでいた頃は、新型コロナの影響で、国際線は閉鎖されていて、閑散としていた。日常は元に戻ってきたのだ。普段なら立ち寄ることのない野外デッキに出て、ぼーっとする。何台も国際線の飛行機が飛び立っていく。変な気分だ。
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日差しが照ると、暑い。さすが沖縄だ。
沖縄に到着した初日に食べた餡クロワッサンを、また食べる。どんだけ好きなのだろうか。私は同じものばかり食べる傾向がある。慣れ親しんだ味が好きなのだ。冒険よりも安定を選ぶのだ。
ケンミン食堂
国際線エリアの端にあるケンミン食堂。私は、ここは意外な穴場だと思っている。空港内の飲食店は割高だけど、ここの価格は良心的だ。特別美味しいという訳ではないけれど(失礼だね)、沖縄の定番料理を味わえる。
沖縄そば(小)を食べる。
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個人的には、仕事で子ども達と那覇空港に外出した時に利用したお店でもある。あの頃を思って、懐かしい気分に。
(7)ありがとう沖縄
飛行機に乗れば、寝ている間に、あっとゆうまに茨城へ戻る。本を持っていったのに、全然読まなかった。ただただ重りを持ち歩いたようなものだ。仕方ない。私には、睡眠が必要だ。
沖縄に行く前は、今回沖縄へ行ったら、もう沖縄に行く事はないのかもしれないと思っていた。だけど、久しぶりに沖縄のみなさんに会えば、とても嬉しくて、また会いに行きたいと思う。
疲れていると、何もしたくなくなるけれど。
会うだけで、なんだか回復するものがある。
みなさんに力を頂いている。大感謝。
私の人生は豊かだ!また、沖縄に行きたい。
おわり