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晴耕雨読で、聴く力について語る

雨の降る中、はじめての場所へ向かう。
JR常陸多賀駅から歩いてすぐの「晴耕雨読」へ。

晴耕雨読は、シェアオフィス・コワーキングスペース・シェアキッチン・スタジオ等の機能を持つ場所。3月に茨城に戻り、名前は聞いたことがあったけれど、未知の空間。どきどき。

どきどきの理由は、もうひとつ。初めて会う人と、待ち合わせだから。

晴耕雨読の入口を開けて、中に入る。受付は見当たらない。皆さん、それぞれ自由に過ごしている。キッチンにいる方に声をかけてみる。その声を聞いて、すでに到着していたNちゃんが私に気づいてくれた。ほっ!

はじめての場所で、はじめての人に会う。

緊張しながら、ご挨拶。だいぶ離れたところから、お辞儀をしてしまった。もっと近づいてから挨拶すればよかったと今さら反省。

Nちゃんは、沖縄出身・茨城在住。共通の知人(ライティングブートキャンプ講師Hさん)がいたことがきっかけで、沖縄から茨城に戻った私に声をかけてくれて、今回の晴耕雨読ランチが実現した。

初対面の人と話すのは平気だと思っていたけれど、私は自分の話をするのが、ものすごく下手なのだと実感した。相手の話を聴くのは好きだけど、自分の話をするのは、へったくそなのだ。あちこちに話が飛んだり、説明不足だったり、もうほんとにいやだ。自己紹介の練習をしなければならない(切実)。

Nちゃんが予約してくれた「+ESSENCE」のお料理をいただく。糀甘酒・塩糀・醤油糀等を使ったお料理は、丁寧に作られていて、偏食の私は普段なら食べ残してしまう食材も美味しく食べられた。大満足!

ごはんを食べながら、Nちゃんとおしゃべり。
Nちゃんと子ども達との経験談が、とても印象深かった。

話しても、伝わらない時。
それは、相手の準備ができていない時。

まずは1対1で、相手の話を聴く練習。
相手が話している間は、遮らない。
自分の番になるまで、黙って聴く。

相手の話を聴けるようになると、集団での会話が可能となる。相手の意見を尊重できるようになり、相手と自分の意見を踏まえて、新たなアイデアや提案を創り出せる。対話するには準備が必要なのだ。

話を聴く力。それは体験し、経験を重ねて、身につくもの。そして、身につけば、ずっと使える能力となる。聴く力が身につくと、理解力も上がる。

聴く力を身につけずに、集団で話し合いをしても、声の大きな人だけが発言し、一方通行な主張が行きかうだけかもしれない。それは安全な場ではない。

話してもいいし、黙って聴いていてもいい。安全だからこそ、自分の意見を発言できるし、誰かの意見も尊重できる。そして、新たなアイデアが生まれる。とってもいい。

話を聴く練習は、黙ること、相手の話を遮らない等の行動を学ぶという面もあるけれど、それだけじゃない。

自分の話ばかりをしてしまう時。それは、話さなければ、聴いてもらえないという不安があるからかもしれない。誰かに聴いて欲しいという欠乏感もあるかもしれない。相手の話を遮らなくても、自分の順番は回ってくるし、聴いてもらえる経験を重ね、安心できると、待つことができる。話を聴いてもらう事で経験するその安心感が、とても大切なのだ。

安心感があるからこそ、自分と異なる意見であっても、戦わなくていいし、奪い合わなくていいと思える。自分と異なる意見を許容できるようになる。聴く力を身につけた仲間と一緒に成長できれば、さらなる学びや体験に開かれていく。子ども達の力が引き出され、相乗効果で伸びていく。

自分の話を聴いてもらう経験が、誰かの話を聴く力につながる。

聴く力は、一生使える力だ。子どもたちが、自分の力を伸ばし、学びと教養と自信を深め、自分の可能性を広げていく為に、挑戦したり、失敗したりしながら、生きる力をつけていく場所が学校だ。

おとなができることは、子ども達の安全を守ること。
その意見がNちゃんと一致して、とても嬉しかった。

私も、自分の考えている事を、わかりやすく言語化できるようになりたい(切実2回目)。

美味しいごはんと、盛りだくさんなおしゃべり。楽しい時間をありがとうございました!ちんすこうも美味しく頂きました♡


ちなみに、今回利用した晴耕雨読の1階は、コミュニティプレイスとして開放されていて、利用料は無料!誰でも自由に利用できる。

2階のシェアオフィスや、1階のシェアキッチンなどを借りる場合は使用料がかかるけれど、コミュニティプレイスは無料というのが驚きだった。

子育て中のお母さんや、学生さん、フリーランスの方も。地域の人たちが自由に活用できる場所でした。

最後に、ひとつだけ。セルフサービスのお茶を飲んだ後、急須の使用済み茶葉を片付けずに放置してしまった事を、ここでお詫び申し上げます。ごめんなさい!

おわり

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