今日のおすすめの一冊は、安岡正篤師の『安岡正篤 運命を思いどおりに変える言葉』(イースト・プレス)です。その中から「生きている限り変化し続ける」という題でブログを書きました。
本書の中に「感激性が高い人」という心に響く文章がありました。
◆現代人は「感激性」や「驚愕する」という「感性」が摩耗(まもう)している。感性が鈍(どん)になると、感動しなくなり、驚かなくなる。感性が鈍い人間ほど、つまらないものはない。人間の魅力の源泉は「喜怒哀楽」にあるからだ。その振幅が激しい人ほど、魅力がある。
かつて、江戸城を無血開城に導き、命懸けで江戸を火の海から救ったのは、幕府としてたった一人で敵陣の官軍に乗り込んだ山岡鉄舟だ。鉄舟は西郷隆盛に対し、涙を流してその是非を説いたという。
涙ながらの説得に、最後は、西郷も目に涙を浮かべてその申し出を了(りょう)とした。鉄舟も西郷もまた、涙の人であった。
「何かを成し遂げた人は、みな感激性が高い」
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