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「言い方」と「自律神経」

今日のおすすめの一冊は、小林弘幸氏の『人生で一番役に立つ「言い方」』(幻冬舎)です。その中から『「了解です」という言葉』という題でブログを書きました。

本書の中に『「言い方」と「自律神経」』という心に響く文章がありました。

「言い方」と「自律神経」はつながっているので、自律神経のバランスによって「言い 方」は変わってきますし、逆に、「言い方」によって自律神経のバランスも変わってきます。この2つはループのようにつながって、お互いに作用し合っているのです。

たとえば、上司に急な仕事を依頼された際、「了解です!」と、ハキハキと感じのよい言い方をした場合と、「はい、わかりました......」 と、ボソボソとネガティブな言い方をした場合とでは、体の中の細胞の働き方が変わってきます。

前者の言い方の場合は、自律神経のバランスが整い、脳をはじめとする全身の細胞に酸素と栄養が行きわたるので、頭が冴えて仕事のパフォーマンスが高まります。体にもエネルギーが満ちるため、疲れにくくなり、健康を維持しやすくなります。

いっぽう、後者の言い方の場合は酸素と栄養が不足するため、脳や体のパフォーマンスが下がります。当然、仕事の処理能力も落ち、上司からの評価は下がります。また、 細胞が活性化しないため、さまざまな健康被害を引き寄せてしまいます。

この時生じる健康被害は、短期的なものでは、 「疲れやすい」 「頭がぼーっとする」 「よく眠れない」 「頭痛」 「便秘」など。 長期的にリスクが高まるものとしては、 「がん」 「脳卒中」 「心筋梗塞」 「糖尿病」などが挙げられます。

日常生活で気にする「言い方」というのは、「相手に不快な思いをさせないように」という、コミュニケーションを主としたものだと思います。 しかし実際には、毎日の何気ない「言い方」によって、自分のパフォーマンスや健康状態にまで影響が及んでいるのです。

ふだんの何気ない「言い方」で、自分のパフォーマンスや健康を害しているという事実に気づいている人は、ほとんどいません。 しかも、「言い方」は、自分が発するものだけではなく、他人からの「言い方」も同様に作用します。

他人から、怒りや愚痴など、ネガティブな「言い方」を投げかけられた瞬間、あなたの自律神経のバランスは一気に乱れ、パフォーマンスや健康に悪影響が及ぶのです。残念ながら、他人の「言い方」をコントロールすることはできません。しかし、「言い方」を学ぶことによって、そのような口撃を防御し、自分の自律神経のバランスを保つ技術が手に入ります。


◆日頃の「言い方」によって、健康にまで影響が及ぶという。確かに、毎日、元気はつらつとしている人は、「言い方」も、明るくて、ハキハキしている。そして、笑顔で機嫌がいい人は、ポジティブに感じる。

反対に、不健康そうで、元気のない人は、「言い方」も不満や批判、愚痴が多い。そして、いつも不機嫌そうにボソボソと話していて、ネガティブに感じる。

「言い方」は「自律神経」と密接にリンクしている、という事実を心に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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