自分のために「ちゃんと休む」をやってみた
家族との時間は何よりも大切だけど、ひとりの時間も欲しい。
仕事はやりがいがあって楽しいけど、がんばりすぎて疲れてしまうこともある。
有給休暇を使うのは、家族の旅行のときや、自分や家族が体調を崩したときで、自分のためだけに休みを取ることはほとんどなくなっていた。
ここ数年は仕事の幅も広がり、社内だけでなく社外でもいろいろなことにチャレンジさせてもらい、自身の成長を実感しながら充実した時間を過ごせている。
一方で、今年で36歳になり、無理をするとちゃんと疲れる身体になってきたし、ここ数か月はいろいろなことが重なり、「疲労」を濃く感じるようになっていた。
なんとなく、一度しっかり休んだほうが良い気がしたので、何の予定もないけど「自分のためだけに」有給休暇を取ることにした。
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あらかじめ予定を立ててしまうと、スケジュールに縛られる感覚があったので、どこに行くかは当日の朝の気分で決めることに。
選択肢としては、サウナか登山、もしくは映画や読書に浸ることを想定していたが、朝起きたときの気分は完全に「ゆっくり温泉に行きたい」だったので、ノープランで箱根に向かうことにした。
新宿駅から、ロマンスカーではなく小田急線に乗った。
なんとなく、ビュンと目的地に着くよりも、普通の電車でゆっくり向かいたかった。結果、とても良かった。
普段の通勤電車は、どこかせかせかした気持ちになりやすい。
電車で座ってぼーっとして、ウトウトしていたら窓の外に山々が見えてきて…みたいなのも久しぶりで、ゆったりとした気分になれた。
箱根湯本駅に着いたのは12時30分過ぎ。
普段の旅行だと、ランチタイムの混雑を避けるために少し早めに目的地へ向かったりするけど、時間に追われずダラダラした感じも心地よい。
ランチは「はつ花 本店」で美味しいお蕎麦をいただいた。
ゆっくりひとりで食事をするのもなんだか久しぶりで良いなと気付いた。
その後、今回の目的地(に急遽決まった)「天山湯治郷」へ向かう。
箱根湯本からはバスで行ったほうが楽だが、30分ほど歩いて森林浴をしながら向かった。
天山湯治郷は、以前家族で訪れたことがあり、その素晴らしさに感動しつつも、当時は子どもと一緒だったこともあり、いつかひとりで行ってみたいと思っていた。
結論、めちゃめちゃ最高だった。
明るいうちから一人で温泉に浸かり、紅葉を眺める。
サウナに入り、自然の中で外気浴をする。
なんと贅沢なのだろう…!
身も心も喜んでいるのが分かる(なんなら少しにやけていたと思う)
家族や友人と過ごす時間も本当に大切で大好きだけど、やっぱり自分には「ひとり時間」が必要なのだと改めて感じた。
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今回の有給休暇を通じて、積極的に「ちゃんと休む」ことの大切さを改めて痛感した。
普段は「平日はがんばって働いて、休日になったら休もう」と考えがちだけど、結局休日は休日で子どもと遊んだりするので、「ちゃんと休む」のは意外と難しい(もちろん、子どもと遊ぶのは全く苦ではない。めちゃめちゃ楽しい)
自分の中では、平日は仕事で頭を使ってMPを消費して、休日は身体を使ってHPを消費するイメージを持っている。
(※HP=体力/MP=魔力(精神力)の意味。ロールプレイングゲームの概念)
平日と休日で使う部分が違うから、平日はMPを消費するけどHPを回復して、休日はHPを消費してMPを回復できればいいのだけど、やはり明確に分けられるものではない(平日だって長時間仕事をすればHPも減るし、休日だってMPを消費する場面がある)
そうすると、一週間のうちで"完全な休養日"なんてものは存在しないことになるので、意識して「ちゃんと休む」のは長く走り続けるためにも重要だと思う。
休むことは、短期的に見るとどうしても”自分のため”感が強かったり、周りに迷惑がかかると感じたりして、つい遠慮してしまいがちだけど、自分自身が長く走り続けることで、中長期的には家族や会社に対して還元できることがたくさんあると思う。
「疲れているから休む」「自分のために休む」ことは、決して罪悪感を抱くことではなく、ベストな状態で家庭や仕事と向き合うために必要なことだ。
なので、自分だけでなく周りのみんなにも、「疲れたら(もしくは疲れる前に)ちゃんと休もう」と声を大にして伝えたくて、帰りのロマンスカーでこのnoteを書きあげた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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