キャリア迷子だったわたしが、キャリアに悩まなくなった理由
こんにちは、辻田(@Hiroki_Tsujita)です!
大変光栄なことに、わたしのこれまでのキャリアについてインタビューをしていただき、素敵な記事に仕上げてもらいました!
インタビューを通じて、これまでのキャリアを振り返ってみたところ、ふと「自分ってずっとキャリア迷子だったけど、そういえばキャリアに悩まなくなっているな…?」と気付いたので、このnoteを書いてみることにしました!
キャリアに悩むのは悪いことではない
大前提として「キャリアに悩むのは悪いことではないよね(むしろ良いことだ)」と伝えさせてください。
そもそもキャリアには正解がないので、悩んで当然ですし、自分が”どう生きたいか”を真剣に悩むのは、決して無駄な時間ではありません。
わたしもこれまでの社会人人生において、キャリアに悩んでいた時期のほうが圧倒的に長かったと思います。
どんな悩みを持っていたか、書き出してみると…
▼過去のキャリアの悩み
ひとつの業界に長くいると、他の業界に行けなくなるのでは?
ずっと人事の仕事をやり続けるのか?
他社の人事と比べて、自分の市場価値はどうなのか?
仕事と家庭のバランスをどう取るべきか
3年後にこうなっていたい!というビジョンがない
一旦5つに留めましたが、まだまだあります…(笑)
特に自分が長いこと悩んでいたのは、最後の「3年後にこうなっていたい!というビジョンがない」ことです。
ビジョンから逆算して「いま」や「これから」を決めることの大切さは理解できます。
一方で「ビジョンが描けない=だめな自分」と思い込んでしまい、キャリアを考えることから目を背け、とにかく目の前の仕事に取り組む(でも心の片隅ではモヤモヤしている)みたいなムーブをここ数年は繰り返していました。
では、そんなキャリア迷子からどう脱却したか?をまとめてみます。
どうやってキャリア迷子から脱却したか?
①社外の人に相談する(ただし「話半分」で聞く)
勉強会やSNSなどで繋がった他社の人事の皆さんに、お話を聞かせてもらいました。
自分ひとりで悩んでいてもたどり着けない視点や発想に出会えるので、他者の話を聞くことはとても有益でした。
でも、いい意味で「話半分」で聞くようにしていました。(話してくれた皆さん、どうか怒らないでください…)
なぜなら、いろんな人の話を聞いて、それを全部取り入れようとすると、自分を見失ってしまうと思ったからです。
100人いたら100通りのキャリアがあって良いはずです。
なので、基本は「なるほど、そういう考え方もあるのか~」くらいに留めておいて、自分の価値観とマッチしそうな部分があれば、そこだけ取り入れるイメージでお話を伺っていました。
あと、(表現が適切かはさておき)"つよつよな経歴"を目の前にすると「それに比べて自分は…」みたいに落ち込みがちなので、他者と比較をしない(しても仕方ない)というマインドも超大事です。
最近は、ありがたいことにキャリアの相談を受ける機会も少しずつ増えてきたのですが、その際は必ず「話半分で聞いてくださいね!」とお伝えするようにしています。
②キャリアは後付けでも良さそう!だと気付く
いろいろな人とお話する中で、「3年後のことを考えも仕方ないから、ビジョンなんてないよ!」と仰る方に出会いました。
その方は「たぶん辻田さんも自分と同じで、キャリアを逆算することにテンションが上がらないでしょ?」とも言ってくださり、これがめちゃくちゃ気付きに繋がりました。
キャリアを「逆算するのが苦手」なところもあるのですが、それ以上に「逆算したキャリアの上を歩くこと」に面白さを感じていない自分がいました。
(こういう方、少なくないのでは…?)
人生は何が起こるか分からなくて、いい意味で「予想できない」ことが楽しい!と思っているわたしにとって、「3年後のことを考える」行為は単純に合っていないのだと思ったら、ストンと腑に落ちました。
そこに気づかせてくれたことは本当に感謝で、たぶん一人で黙々と悩んでいたらたどり着けなかったか、たどり着けたとしても相当時間を要しただろうなと思います。
もちろん、”WILL”を明確に持ち、それに向かってこれから何をすべきかが描ける方は、そうしていただくのが良いと思います(純粋に羨ましいです)
でも、わたしのような「WILLなし人間」も、ダメではないはずです。
物は言いようですが、やりたいことのこだわりがない分、変化の激しい環境ではむしろ活躍できるのでは?とすら思っています(ポジティブすぎますかね?)
目の前のワクワクすることに全力で取り組んで、後付けでも「これがわたしのキャリアです」と胸を張って言えたら、それはそれでアリなのかも!と思えるようになりました。
③自分軸だけではない転職をした
2022年2月より、株式会社スープストックトーキョーで働いています。
正直に言うと、わたしは今まで、ほぼ「自分軸」(自分がどういう経験を積みたいか)だけで会社を選んできました。
でも、スープストックトーキョーに入社を決めたときは「自分がどういう経験を積むかも大事だけど、それ以上に、この会社が本当の意味で『世の中の体温をあげる』企業になるために、自分もその一端を担いたい!」という想いが強かったことを覚えています(今もその気持ちは変わりません)。
恥ずかしながら、そのときになって初めて、今までいかに自分が自分軸だけで転職をしてきたか気付かされました。
自分軸が強いこと自体は悪いことではないと思います。
でも、自分軸が強すぎると、自分の「いま」や「これから」に対する関心も強くなりすぎる傾向にあるので、現状とのギャップに悩みやすくなります。
一方で「企業軸」(この会社にこうなってほしい、こう在りたい)を持てると、組織やそこで働く人たちの「いま」や「これから」もジブンゴト化できるので、そこに頭を悩ませる=自分のキャリアのことだけにフォーカスしていられなくなる、というメリットもあります。
今の自分にとっては、「企業軸がメインで、その中のひとりとして自分軸も大切にする」というバランスがしっくり来ていて、結果的にパフォーマンスにも繋がりやすいと感じています。
一旦キャリア迷子ではなくなったけど、たぶんまた悩む日が来る
冒頭にも書いたとおり、「キャリアに悩むことは悪いことではない」と考えています。
また「一旦キャリア迷子ではなくなっただけで、いつかまた悩む日が来るだろうな」とも思います。
今いる場所で成長して、視座が高まると、悩みの種類も自然と変わっていきます。
でも、そのときになったらまたとことん悩んで、そのうえで選んだ道を、後から振り返ったときに正解だったと思えるようにしていきたいです。
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以上、キャリアをテーマに(ちょっと恥ずかしくなるくらい)等身大で書いてみました。
いわゆる”キャリア論”とはだいぶ離れた内容になってしまいましたが、何かひとつでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「スキ」を押してもらえると、今後の執筆の励みになります!
また、とても欲張りなお願いですが、冒頭で紹介したインタビュー記事も読んでいただけると嬉しいです!こちらも「スキ」をお待ちしております!
同じタイミングで公開された、人事のなべはるさんとひわさんのインタビュー記事もすごくすごく素敵な記事なのでぜひ読んでみてください~!
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