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ヤドカリ放浪記〜日坂-岡部宿編〜

5月8日
AM5:57
道の駅掛川

目覚めた朝は意外と静かだった
体を解してから少し辺りを散策する
次の目的地である宿場町が近いので朝の散歩がてら散策に行く
AM6:40
事任八幡宮

遠江国一の宮なりし八幡宮
御祭神に己等乃麻知媛命を祀っている
朝の気持ち良い気が流れている中、参拝を済ます
本殿右横には日本一の大笛が三本奉納されている
竹に大きな穴が開いているだけで絶対に鳴らすのは一苦労する筈
またその隣には神輿も奉納されているが、こんな展示品みたいに奉納されている神輿は珍しいのでは?

またすぐそばには市指定天然記念物・事任八幡宮の大スギが生え立つ
この杉の木はこの神社の御神木で東の宮様と敬われているんだって
また同じく市指定天然記念物に定められている事任八幡宮のクスノキも境内に生え立つ

AM7:01
秋葉常夜灯
日坂宿の火災除けの願いを込められ建てられたもの
火防に御利益ある秋葉神社に捧げる灯りを灯しており日坂宿には三基建てられている
この常夜灯は宿場町西入口に建つ
AM7:09
賜硯堂成瀬大域出生之地

1827年、後の書家・成瀬大域が生まれた地
なんか諸葛孔明の出師表を楷書と草書の二幅に書き併せて明治天皇に献上して誉められた人らしい
AM7:17
下木戸跡

古宮橋を渡ったすぐに設けられていた木戸跡
日坂宿は小さな宿場町だったので門を建てず、川が門の役割を果たしていたらしい
AM7:22
高札場

下木戸跡のすぐ隣にある
この為、高札場が木戸の機能を果たしていたらしい
しかしこんな当時の高札場を再現している宿場町は初めて見たかもしれない
AM7:28
川坂屋

日坂宿の旅籠屋
床の間付きの上段の間や檜材を用いられている事から格式の高い旅籠屋で脇本陣の可能性もあるとか…
土日祭日のみ見学可能
しかも無料だってさ
AM7:35
藤文

日坂宿で最後の問屋役を務めた伊藤文七邸
当時の面影を残す数少ない貴重な旧家である
ここも無料で見学出来るらしいが時間が早い為かまだ開いていなかった
AM7:44
萬屋

日坂宿大火で焼失するもまもなく再建された旅籠屋
川坂屋の士分格が宿泊した大旅籠に対して庶民クラスが利用した小さな旅籠屋だったらしい
AM7:50
問屋場跡

現在は普通の民家が建つ
この宿場町も一般のお宅の軒先に宿場町当時の屋号が書かれた木札が掲げられているからちょっと見応えあるんだよな日坂宿
AM7:54
本陣扇屋跡

代々、片岡家が世襲で営んでいた本陣
1870年に本陣としての役目を終え1879年に小学校として利用された本陣跡
家屋はそのまま校舎として利用されていたが現在は公園として整備されている
AM7:59
脇本陣黒田屋跡

日坂宿最後の脇本陣
大澤富三郎が務めていた
また明治天皇街道巡幸の際に二回に渡り休憩を取った場所である
そんなこんな日坂宿でのひと時
AM8:37
道の駅掛川

再び帰ってきた道の駅
朝開いてなかった売店を物色する
朝飯にタケノコご飯を買って日向ぼっこしながら食べる
福岡から一人旅されている方に話し掛けられて少しお話する
またどっかでお会いしましょうと交わし道の駅を後にする
AM9:23
小夜の中山夜泣石

身重の女性が久延寺に安産参りした帰りに丸い石に腰を掛けて休んでいる所に山賊が現れあっという間に殺されてしまった
しかしお腹の赤ちゃんは運良く切られた傷口から落ち、生を授かった
だがこのままだと赤子の命は危ない
我が子を案じた母親は腰を掛けていた石にのり移り助けを求める為、泣き続けた
そんな悲しい言い伝えの残る石が祀られているスポット…
AM9:46
諏訪原城跡

1573年、武田勝頼が家臣の馬場美濃守氏勝に命じて築城された城
空堀・井戸など九割の遺構がほぼ完璧な形で残っている
扇状の形をした山城で別名・扇城とも呼ばれていた国指定史跡である
そんな城跡を見学する為に駐車場から歩くとまずは茶畑が広がる
その茶畑の中には武田方当城主今福浄閑戦死墓塚が建っていた…
AM9:56
大手曲輪

本城の表玄関に当たり、八郭の一つ
その脇には武家屋敷跡ある
AM9:59
馬場跡

馬を休めていた場所だろう
面影はなく杉林になっている
AM10:01
帯郭門

堀沿いに歩いて来るとある門が建っていた跡地
木戸が設けられていて二の丸への出入りをチェックしていた重要な門
AM10:03
四号堀・二号堀

帯郭門を抜けるとある空堀
二の丸を守っている
石垣が無いから単なる窪みにしか思えないんだけど(^ω^;
AM10:07
二の丸

副将、又はそれに準ずる武士の詰め所であった場所
武器保管や他の城からの来城客の控え所でもあり武士の屋敷もあった場所
甲州流三段鍵堀の五号堀に守られている
併しここ迄歩いていても全然城跡を見学している気にもなれない林の中…
AM10:12
本丸跡

城主の居住する所
軍政を司る場所でもある
AM10:14
天守台地

山城の為、天守閣は無く二層からなる櫓があり物見が常駐していた監視場
AM10:16
搦手口

外郭
食料・飲料水などの運送に使われていた重要な郭
AM10:23
カンカン井戸

城内の貴重な水源
石組されていてその名残りが見られる
AM10:24
水の手

約70mしたにある水源地入口
AM10:27
三の丸

現在は茶畑らしい一画が三の丸だった場所らしい
二の丸に次ぐ一郭であり、食糧・武器・弾薬庫を備えていた重要な場所
そんなこんな諏訪原城跡散策…
こんなただ山道を散歩しているだけの城としての名残りがまったく感じられない今まで訪れた城跡地の中でクソつまらないスポットでした
AM10:30
諏訪神社

城の敷地内に建つ小さな神社
AM10:35
菊川坂

小夜の中山に続く東海道石畳
入口付近は綺麗だが奥は雑草生え放題
少し歩いてみたが歩き辛い
昔の人はこんな道を歩いていたんだね(^ω^;
AM10:54
金谷駅

東海道二十四番目の宿場町・金谷宿最寄駅
ここの観光案内所で金谷宿の情報収集をする
ついでに温泉情報も入手♪
AM11:00
一里塚跡

東海道巡覧記によれば金谷一里塚榎木とあるらしい。
『里程 江戸へ五十三里・嶋田へ一里 日坂へ一里 廿四町』と刻まれていたらしい
すぐ横には金谷宿の当時の町並みを描いた絵図が掲げられている
AM11:06
定飛脚問屋跡

定飛脚とは三都定飛脚とも呼ばれ江戸と上方の京・大阪を定期的に往復した民間の飛脚
月に三度、出ていた事から三度飛脚三度屋とも呼ばれていた問屋
またこの飛脚が被っていた事から、その笠を三度笠と呼ばれる事にもなった歴史に残る飛脚屋の跡地なり
AM11:13
お七里役所跡
正式名称・七里継御状箱御飛脚小屋の跡地
徳川御三家の一つ紀州家が重要書類の送信の為に七里毎に置いた飛脚継立所
今は駐車場になっている
AM11:30
佐塚屋本陣跡

金谷宿に幾つかあった本陣の一軒
現在は本屋になっている本陣
本陣跡に本屋建つ
AM11:34
山田屋本陣跡

本陣と言っているけど三番本陣で実は脇本陣
さっきの佐塚屋本陣は二番本陣
PM0:10
マックスバリュ金谷店
金谷宿を一通り見終わったので、お昼がてらおにぎりを購入する
飲み物にアサヒドライゼロを購入する
こいつはホント喉ごしが良くて旨い
ただ俺だけかもしれないが、麦酒同様利尿作用が働き、トイレが近くなっちゃう
PM0:20
島田宿
東海道二十三番目の宿場町で今もなお当時の面影が色濃く残る見応えある宿場町
でも前年十月、蓬莱橋と一緒に既に観光していたのでヤドカリで通過する形で島田宿を制覇する
島田宿の詳細は『放浪記〜遠江編〜 』で(≧ω)b

PM0:43
島田温泉

島田宿から程近い場所にある日帰り入浴施設・蓬莱の湯
特別企画で十二時まで入れば通常650円の入浴料が500円だった
ちと遅かったね💦
そして入浴



あれ…またやっちまった!?
温泉じゃない?
まぁ〜内湯は温泉じゃ無くても露天風呂は温泉というパターンもあるし外に出てみる
蓬莱橋をイメージした露天風呂の日除け屋根なかなか雰囲気を出して良い露天風呂だ

その屋根の下に島田温泉と書かれた掲示板が掲げられている
それには普通の温泉分析表とは違うけど何やら成分が書かれている
ふむふむ…その最後に医薬品とも書かれている…
やっぱ天然温泉じゃないじゃんよ💧
Yahoo!ロコで温泉で検索してヒットした施設だったから安心して入ったのに〜
やられたわ(´;ω;`)
目下二連敗中…
それでも一時間浸かったけどね
ホンマやられたわ
PM2:30
藤枝宿

東海道二十二番目の宿場町
旧東海道沿いを歩いたが商店街
面影見えない感じない残ってない商店街
俺が参考にしている決定版東海道五十三次ガイドじゃ全く分からない
三十分ほど何にも観る事なく宿場町跡を散策した
PM2:53
上伝馬問屋場跡
この地に建った田中城の大手口にも問屋場が置かれた為、現在交番が建つ問屋場跡は上伝馬
お城の問屋場を下伝馬と区別した
この他にも本陣跡や番所跡等がこの近辺にある筈なんだけど余りにも面影が無い為まったく分からない
跡地を標すものが見付け切れなかったのでこれにて藤枝宿観光は終わり
PM3:02
大慶寺

日蓮聖人京都遊学往復御立寄霊跡
その際に一本の松を手植えした
それが現在天然記念物に指定されている久遠の松
現在でも境内の真ん中に堂々と立っている
他にも宝物や文化財を持つ由緒ある寺
PM3:36
すき家1国藤枝水守店

中途半端にお腹が空く
そんな時に目の前に現れたら入るに決まっている
そして今回は珍しくカレーを注文したのさ♪
PM4:07
岡部宿

東海道二十一番目の宿場町
国道1号線から県道208号線に入った所に『ここから岡部宿』と刻まれた石碑が建っていたがしばらく宿場町らしい町並みは見られません
そして更に走るとやっと目的地の駐車場に到着する
PM4:14
大旅籠柏屋

旅籠屋にもあらからず武士など身分の高い人も宿泊利用していた格式高い宿
火災などで三度の建て替えを経て現在は歴史資料館として一般開放している旅籠屋跡
スタッフが親切に案内してくれるし弥次喜多のやり取りも楽しめるスポットになっている
また国指定有形文化財で登録されている旅籠屋主屋を抜けると物産館・ギャラリー・体験工房・和食処が集う中庭広場に出れる
まぁ〜時間が時間だったのでギャラリーしか開いてなかったけど…
とりあえず短時間ではあるが岡部宿最大のスポットを堪能しますた♪
PM4:37
岡部宿公園

たぶん本陣跡
旅籠屋以外は特に史跡をアピールしてないんだよね岡部宿
とりあえず宿場町通りを散策する
当時の面影があると言っちゃ〜あるけど、無いと言っちゃ〜ない…
時間が時間だけに長閑な雰囲気を醸し出していたけどね
まぁ〜そんな岡部宿(´・ω・`)
PM5:21
道の駅宇津ノ谷峠

今宵の寝床なり道の駅
上がり線と下り線に一ヶ所ずつある特に珍しくない道の駅だが、話を聞いたらここは上がり線単体の道の駅だとか
そういやスタンプ帳にも(岡部)(静岡)となってる!?
一つの道の駅が個々別々の道の駅は珍しいな
そんな会話もしつつヤドカリに戻り晩酌をする
録画していた番組を観てたら今宵もそうたからメールが入る
六月から手伝いに入る予定だった農家からの質問の返信をお願いしますとの事
一つ送ったらアレ…
一つ送ったらコレ…



こっちは頼まれたから手伝いに行ってやるっつうのに根掘り葉掘りとウゼー
お断りいたしましたm(__)m
こちとら元々手伝いに行きたいトコがあったからちょうど良かったのさ♪
そんなこんな急展開な夜
そんなこの日も充分宿場町巡りを楽しめた一日
富士山いまだに見えず…

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松川紘己
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