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自己改善という病
こんにちは、ヒロキです。
僕は以前、【自己改善のヒロキ】というYouTubeチャンネルを運営していました。
昔から、練習する事、上達する過程そのものが好きでした。
そんな僕は「自己改善こそがライフワークだ!」といった確信をもって、せっせと動画投稿していた訳です。
残念ながらそこまでチャンネルは伸びないままに転職。本業に忙しくなりYouTubeは数年放置してしまっています。
その間に、「自己改善」というテーマへの向き合い方がかなり変わったなと実感しているので、そこをまとめていこうかなと。
・何者かになりたいが気ばかり焦る
・自分の問題ばかり目について辛い
・休日なのに常に罪悪感に苛まれる
この辺りの感覚に思い当たる方、自己改善の病にかかってるかもしれません。
現代は完璧主義の人が激増している
とある研究では(ゆるく書きたいので出典は省略。)、90年代あたりから完璧主義が激増している!との事。
僕は1994年生まれの大谷世代なんですが、バッチリ完璧主義的な傾向を持ち合わせています。笑
まぁこれ、わざわざ研究を持ち出すまでもなく「そりゃそうだろうな。」って印象じゃありません?
おそらく、完璧主義はインターネットとSNSのダウンサイドですよね。
僕も20代の頃は、「若いうちに夢を叶えなきゃ…何者かにならなきゃ…!」という焦りで、ネットの情報に振り回されがちでした。
色々なことに手を出しては「全然成果が出ない…何か新しい事を始めなきゃ…!」とコロコロ取り組む物を変えていた僕は、常に漠然とした不安と焦りに付き纏われていたように思います。
また、本屋にいけば、やれ集中力だ!論理的思考力だ!記憶力だ!リスキリングだ!独学力だ!教養としての哲学だ!
…学ぶべきことが多すぎる。とりあえず英語でも勉強して、海外のビジネスプランあたり参考にしたら最強だろ。
ってな感じで、エイムレス自己改善が始まる訳です。これは私のリアルなケースです。
自己改善を拗らせると、人生の全てが成功のための味気ないプロセスに成り下がります。
自己改善する前に、まずは自己受容を
じゃあどうすればいいのか?
自分には何かが足りない!という感覚を無視して、ダメな自分として生き続けて行くしかないのか?
そんな風に思ってしまいますよね。
そこで、僕が自己改善を続けても満たされない時期が続いた時、「まさにこれだ!」という名言に出会ったので共有します。
どんなに自己改善をしても、自己受容の穴は埋められない。
この言葉に出会った時、「あぁあぁああ!!あうあ…ううああああ…!!ああ…!!」となりました。
基本的に、この世の人間全員、完璧には至れずに天寿を全うします。
自己改善が全てだ!と息巻いていたかつての自分は、不断の努力の末には完璧で幸福な未来が待っているんや…!という思想の下、エイムレス自己改善の沼にはまっていました。
そこには自己受容、つまり不完全な自分でも出来ることはあるし、誰かの役に立てるし、そもそも完全な自分とは幻想だ、という認識が抜け落ちていました。
これ、文章だけで「そうか!!」となれるような感覚ではないのが難しいところ。私も自己改善に勤しむ自分、目標を達成できずに悩む自分、自己批判でがんじがらめになって行動できなくなってしまった自分などと沢山向き合った末、気づいたきっかけが前述の名言だったという感じです。
セルフアクセプタンス、セルフコンパッションあたりを学び始めてからはっきりしたんですが、はじめにどんな自分でも受け入れて愛する事を決め切ることで、かえって自己改善がスムーズに行くんですよ。
現代のSNSやインターネットは、「あなたには◯◯が足りないから、うまくいかない」という発信に溢れています。この記事だって、自己受容が足りないという主張といえばそうですからね。
改善点というのは、どんな人にだって無限に見つかるものです。なぜなら、何度も言うように完璧な状態というのは幻想だから。
ここも感覚をつかむのが難しい部分ですが、自己改善と自己否定は明確に違います。この棲み分けをはっきりさせることで、いつも足りないところばかり目について自分をせっつく日々から、今日できたことを素直に認めた上で、もっと良くするにはどうすればいいだろう?と自然な好奇心でもって改善点を見つめることが出来る様になってきました。
僕もまだまだ勉強中、修行中の身ですが、ライフハックやセルフヘルプに夢中になっていた頃よりも「確実にこの方向性で合っている!日々が楽しくて充実している!」という確信を持っています。
最後にロバート・ホールデンの名言をもう一度。
どんなに自己改善をしても、自己受容の穴は埋められない。
みなさんが、まず最初にありのままの自分を丸ごと愛せますように。