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#命題

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」4・03

4・03 命題は既存の表現で新しい意味を伝えなければならない。
 命題はわれわれにある状況を伝える。それゆえ、命題は状況と本質的に結びついていなければならない。
 そしてその結合とは、まさに命題が状況に対する論理像であることにほかならない。
 命題は、ただ像であるかぎりにおいて、何事かを語るのである。

野矢茂樹 訳 岩波文庫

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」4・027

4/027 命題はわれわれに新しい意味を伝えることができる。これは命題の本質に属している。

野矢茂樹 訳 岩波文庫

今日の「論考」4・026

また文字通りの意味になってしまうが、私たちの命題の理解は、語の理解を前提とする。しかし私たちのコミュニケーションは、命題によって為される。これはある意味、不思議なことかもしれない。命題の意味を知るには、命題を説明してもらうのではなく、語を説明してもらうという含意もあるか。いずれにせよ、深い話。

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」より

4・026 単純記号(語)の意味を理解するためには説明してもらわねばならない。
しかしわれわれが意味を伝えあうのは、命題によってである。

論考4・024

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」4・024
命題を理解するとは、それが真であるとすれば事実はどうであるかを知ることである。
(それゆえひとは、実際に真かどうかを知らずとも、命題を理解することができる。)
その構成要素が理解されるとき、命題は理解される。

解題?by 菅原
最初に「それ(命題)が真であるとすれば事実はどうであるか」とある。()内はその言い換えで、「〔命題を理解している場合〕実際

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