Alice springs 掴めそうで、掴めない
こんばんは。東京は雨が降ってます。
今朝は少し涼しかったので、風邪をひかないように夏用の毛布一枚かけてあげたいです。
今日もオーストラリア大陸を旅していた時の話をシェアさせていただきます。この時はブリスベンからウルルへ陸路で向かっていました。
バスを乗り継いで、遂に最寄りの街? といっても超離れてるんですが、アリススプリングスまで辿り着きました。地図ペタしときます。
おー。こうしてみると中々、へそい所迄来ましたね。
僕はノーザンテリトリーにいたんですね。
何キロ海から離れていたんだろう。
エアーズロックまで行くには飛行機で行くのが一番いいと思ってます。
なんで陸路で行ったのでしょうか。東南アジアの旅の時の様にしたかったのかも。ただ、オーストラリアの内陸部はほぼほぼ荒野です。
低い木と赤土の大地しかない!! って言っても過言じゃない。
それでは早速行ってみましょう。
こんな感じの日記書いてたってやつです。お願いします。
Alice springs 掴めそうで、掴めない
遠く、人から離れると、自分の声がよく聞こえるっていうか、やっぱ人の声が入ってこなくなる。そういうのにはもう慣れたんだけど。
アリススプリングスに向かうバスを待ってる僕はやっぱり乾いた風に吹かれている。
時間は朝で、黄金色した光が地面に射してる頃だ。
「グレイハウンド」のバスが少し遅れてやってきた。こっからまた十時間以上バスに乗る。かったるいし、暇だ。
考える事と言えば昔の事、そして少し先の未来。何も不安なんてない。誰も不安なんてあおっちゃいけない。そんなものは存在しないんだって言ってて欲しい。若い時は希望だけバカみたいに追いかけてていいと思う。
本当にダメになったら、もう食べるものもなかったら辛いね。僕にはまだそういう経験がないから甘いんだね。
世界を見てごらんよ、もう目を背けることはできないね。僕にも何か出来る事があるはずだ。東京に行ったら僕に出来ることをやっていくつもりだ。少しづつ確かにやるんだ。誰にも気付かれない様に出来ることをしていこう。
窓の外に広がるのは真っ青な大地以外にない。遠く地平線の先が真っ白く見える。どこまで行っても何もない。
アリススプリングス迄の道のりは遠く、休憩でテナントクリークという街に着いた。ここでもちょっとした店があるだけ。
僕はもう「クイーンズランド」から「ノーザンテリトリー」に入っていた。
ダーウィン、カカドゥの旅に次ぐ二度目の「ノーザンテリトリー」を今回は南へ、アリススプリングスとウルルを目指してる。目指すものがあってそれに全身全霊で向かってくのってなんでもかっこいいと思う。
それがお金を稼ぐことか、ただまっすぐ好きな事か。
生活していくにはお金が必要なのはわかってる。
最近、この国の生活にもずいぶん慣れて懐かしむことも増えた。
バスがアリススプリングスに着く頃にはもうすっかり辺りは暗くなっていた。丸一日バスに乗ってた。退屈で、もう嫌だった。こんな経験した事がある人が居るんだったら会ってみたい。
宿も取ってなくてさ、ただ名前だけは控えてたバッパーがあって、でも外は暗くてどうやって辿り着いたらいいかわからなかったんだ、だからヒッチハイクじゃないんだけど、交差点で停まってた仕事帰りの車っぽいドライバーの兄ちゃんに話しかけて、場所を教えてくれって言ったら、「いいよ。乗っけてってやる」って言って、俺の事乗っけてくれたんだ。
その人の助けがなかったら、どうなってたかわからない。暗かったし、土地鑑なかったからバッパーに着くのすごい時間かかったろうな。
車に乗り込む前に一瞬でこいつは大丈夫な方の人か、判断するんだ。俺の答えは、仕事を持ってる奴は大丈夫、まず家に帰って飯を食いたいはずだ、乗っけてくれるなんて、すげーいい人に決まってる。
その夜もいくつかの出会いがあった。バッパーで一期一会の大事さを胸に刻みながら眠る。
出会ったダッチの旅人は翌朝ウルルのツアーに出掛けて行った。
俺も、いつかウルルに行くんだ。行くならこのノリで行かなきゃ一生いけねぇ。それは、今なんだ!
好きな感じのバッパーだったなって今では感じてる。ゆったりのんびりしてるところが良かった。そこには思いっきり無駄があってさ、プールもあって居心地よかったなぁ。
朝が来て、アリススプリングスの街に仕事探しに出てみることにした。
時間だけあってもしょうがなくて、働きたかったんだ。とにかく何かをしていたい。
アリススプリングスの街は朝から暑くてさ、昼間になると歩いてられないから、行動するのは朝か、夜だけっていうインド的な環境だったな。街の中心地に行くまでに橋を渡っていくんだけど、その下を流れる川が干からびてんだわ。
メインストリートって感じのトッドモール周辺にも活気ってのはなくて、アボリジニがよたよた歩いとった。ここで仕事は見つかるのだろうか。
猫とか、動物がいるバッパーが好きで、ケアンズの頃を勝手だけど思い出しちゃうんだ。あそこにも人懐こいのんびりした猫がいた。そういう国なのかなオーストラリアって。
アンザックヒルっていうアリススプリングスの街を見渡せる丘の上、今日もいつの間にか夕日が落ちてく時間。眩しい。遠くの丘の向こうに落ちてくのをゆっくり、じっと見てる。ちょっとした建物の脇に真っすぐ伸びてる棒の上にオーストラリアの国旗が揺れてる。
風はここでも乾いてた。鼻歌歌って、伸びてく影。風の音に耳を澄まして、夕日は音もなく落ちてく。真っすぐみると目が眩むから、少し手を翳す。鼻で息を吸って、目を閉じる。
僕は今日のこの景色の事も思い出したりできるんだ。もうずっと遠くに行ってしまったもんだと思ってたけど、思い出せるんだ。
たぶん観光客だろうな。カメラをもって、写真を撮ってる人がたくさんいた。僕だけじゃない。
太陽が落ちて、また夜が来た。静かな夜。ここで同じバッパーに泊ってたデニッシュの旅人と出会う、あいつもいい奴だったなぁ。
街に明かりが付き始める。この時間帯の事を、「トワイライト」って言う。今から夜が始まってく。
空は何色だったんだろう。青よりもっと、暗くっていうか、深くか。もうそれは青じゃなくて、白でも、黒でもない、群青とも違う。紫。っていうかパープル。薄いパープル。グラデーションがかった何とも言えない色だ。誰かに表現してもらいたい、そんな感じの色。
夕暮れから夜になっていく時間が好きで何度も写真を撮ってた。
静かな時間。丘の向こうにうっすら月が見えて、そいつは欠けて、薄く光った。
街は夜に包まれた、僕は街に降りバーに入る。ビールでも飲もうか。
ドラムセットが置いてあって、たまにバンドが演奏するみたいだ。俺達がガチでライブやったら、オーストラリアの人達大興奮だろうなって思う。
いつか、生きてたら出来るかもしれない。そういうのが微かな希望。
あってもいいんじゃないかなって、ないよりかはいいよな。
今、俺はまだ実家にいる。インドから帰って来てもうすぐ三ヵ月経つ。もう旅は、いや、いつでも旅には出れる状態でいたいとは思うけど、今は本当に働きたい。そう、東京で仕事も見つかったから、そろそろ引っ越しもする。日本橋のシェアハウスに住む。
海外で暮らすよりかは、幾分いいだろな。だってご飯がうまい。これからどうなっていくか楽しみだし、東京に行ったらやってやりたいことだってたくさんある。俺には恩がたくさんある。恩返しをまだ見ぬお前らにしてやりたい。その気持ちを受け入れる。
夜の1時になる。もう書かないようにしないと寝るのが遅くなる。日本で働けるっていう事。ありがたく感じるこの気持ち、なんか変な感じだな。
そういやアリススプリングスに滞在して何日か過ぎた頃、ボタニックガーデンに仕事探しがてら行ってきた。
それまでの日ってのは、特にやることもなく、仕事探しに行って断られては、街歩きに疲れ、だいたいの所にも行ききり、そして暑さにやられていたから適当にスーパーで買い物して、バッパーに戻ってプールに入ったり、誰か見つけてたわいもないこと話してたりしてたんだ。
乾ききった日々だった。旅の中にいても、上手くいかない時ってのはあってさ、なんかハマんないよなぁ、なんて事いくらでもあったんだ。
アリススプリングスのボタニックガーデンのいいところは、カンガルーが至る所にいて、あいつらどうしでじゃれ合ってるのがわかるんだ。
雑草と区別がつかないくらいの手入れの力の入れなさで、いろんな植物が生えっぱなしになってて、ゆるくていいなぁとかって思ったり、少しだけアリススプリングスの歴史について書かれてる看板を見たりしたかな。
ワイルドなカンガルーもコアラももうたくさん見たよ。
俺もうお腹いっぱいなんだ。仕事は一向に見つからない。このままアリススプリングスにいても何にも起こらないような気さえする。先が見えない不安ってのの中に入ってきたみたいな感じ。
この頃の俺はウルルにも行けず、どこにも行けてない。
バッパーのプールサイドでのんびりしたり、図書館で勉強したりする日々。毎日が同じ様で刺激がなくなってくる、旅の中にいるのに。
仕事が全然見つからないから、バッパーで仲良くなったみんなでアリススプリングスにある爬虫類館に行ってきた。リザード触ったり、蛇を首に巻き付けたり、水槽の中に入ってるワニ見たり、ドライな生き物たくさん見たっけ。蛇がすっげー気持ち悪かったなぁ。
また気づけばプールサイドにいる。
そうだ、俺ウルルに行ったあと仕事見つかったんだ。ドミノピザで一日働いたんだけど、すっげーだるかったし、働いてる奴等がだっせーかったからやめてシドニーに戻ることにした。
それで結局空港に行くんだ。その時一緒にシドニーに移動することになったお姉さんと空港でお茶してた。あの人の顔も今はもう思い出せない。
そういうシュールな感じでアリススプリングスからオサラバすることになる。その前にね、俺はウルルに行ったんだ、これをみてくれ!
編集後記
まだアフロのウィッグ付けてんのか。空港だぞ!!
カホンを裸で持つな!! お姉さんとお茶すな!!
と、まぁいろいろすいません。ホントにこの子は自由で。
せっかくアリススプリングスでも働けたのに、一緒に働く奴等がダサいからやめたって、もう最高だな!! すぐやめたもんな。えらい。
あのバックパッカーズホステルのプールサイド好きだったなぁ。
猫の写真見ましたか? 肉球も? なごむぜぇ。
アリススプリングスでは仕事帰りの青年に助けてもらってますね。
案外、人ってすぐ助けてくれるよ。
小鳥が囀るくらいの距離感で気持ちシェアしていいと思うよ。
(Twitterすべりまくってる奴が言うセリフか! でもね、最近あっちゃんの新しい服の事をシェアしたら若干かまってくれる人が現れた。)
ここでもシェアしてみよう。あっちゃんの服、Tシャツ買いたかったんだけど売り切れてんだなぁ。
東京の満員電車の中じゃそれ出来ないんだ。
忙しい都市で生活していると、そんなこと忘れちゃう。
君は一つも悪くない。
人にはそれぞれ事情があるんだし、全部選んだうえでの今なんだからさ。
変えるのも自由。
もう、ウルルに行こうぜ!!
海、大好き。反動で、オーストラリア大陸の内部、へそ!!
ワイルドライフの奥の奥!! ウルルに行ってこい。
一回、見てきたら価値観変わるかもしれない。
今は気軽に海外旅行いけないけど、こちらの旅の青年の日記を一緒に辿って雰囲気だけでも感じて頂ける方を募集しています。
「Life is short」人生は短いんだって。
旅の中で出会った旅人はみんな言ってた。
何もいらないそう思った時から、僕の側にたくさんの幸せうずめいてる。そう感じてるのさ。って歌ってたアーティストはまだ生きてる。
彼らのピークはまだまだこれからだと思う。
次回は、ウルルにタッチな話です。
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