澳門 体は熱を帯びている
昨日は僕の裏幼馴染と久しぶりに東京の新宿で飯食ってきました。
幼稚園が一緒の古い友達で、高校で再会したんですよね。
俺たちのバンドTシャツ 白 L を着てくれました。
たくさんの方に着て欲しいので、SSIZETシャツ欲しい方はDM頂けると嬉しいです。
赤 L 一枚
青 L、M 一枚ずつ
白 XL 一枚
計四枚僕が持ってますので、気軽にお声かけ下さい。一枚2,500円です。
ゆるめに着るのが流行ってんだべ、生地がいいと評判です。
インスタでストーリーもあげてるので、密かにみてみてください。
そうだ、今年の『俺たちの夏』は世界自然遺産の小笠原に行くことになりそうです。東京から約1,000キロ離れてるらしいぜ。それってもう海外じゃん。
今年も俺たちのライブもあるし、夏が好きだぜ。
みなさん、元気が一番ですよ。
今俺は実はサウナの休憩室からnoteをお届けしています。『ドラゴン桜』をがむしゃらに読んで、勉強熱を保とうと思っていたのですが、なかったので『鬼滅の刃』を読みました。
すっかりリラックス後にこうしてまたみなさんと意思疎通できるのが嬉しかったりします。本当に毎回ありがとうございます。スキ貰えると嬉しいですよね。こうして僕の旅の話をシェアすることにしてよかったです。
今回のマカオ、そして次回の香港で、『光の中を旅してた』-第二章 東南アジア編-も終わっていきます。
さて、旅の青年はベトナムから南中国を経由してのマカオ入りをしているようです。風邪ひく一歩手前のだるさをひきずりながらの旅になってます。
どんなんなってんだろう。あいつは大丈夫かな?
いってらっしゃい。
Macau 中華人民共和国マカオ特別行政区
澳門 体は熱を帯びている
マカオに着いてからもドタバタで、どでかい悪魔が住むようなホテルが軒を連ねてる。その中には大金蠢くカジノが巣食ってる。
俺はこれから恐ろしい所、マカオの中心地に向かうことにした。俺、中心地ばっかり行ってらぁ。田舎も好きなんだけどな。
イミグレーションの入っていたビルを出ると、なんとも大きな建物の中に今まで入っていたんだなと思い知らされる。何もかもがベトナムと違う。
大きなホテルへと移動していくバスが無料で乗れるらしい。僕はそいつに乗って、マカオ中心地へと向かうことにした。10分から、15分くらいだったと思う。バスには無料のWi-Fiが飛んでたからパソコン取り出して、Wi-Fi接続試みる。少しでも情報収集して、今夜の宿を見つけないと。
移動中の窓の外には、曇り空に伸びたマカオタワーが建っていたから、見に行こうって決めた。
着いたのはカジノ、リスボアっていうホテルの目の前。どうやらここがマカオの真ん中か。見上げると仰々しい形をしている。この下で毎日大金が動いている。最上階に巣食っているのは悪魔か、マフィアかなんかか。
体の調子が悪くなってきた。そんなのをイメージもしたくない。
大きなホテルと、ホテルの間にある小さな路地の一角に割と安めの定食屋をみつけたから、チキンとライスのセットを食べた。美味しくはなかったけど、腹にいっぱいご飯が入ったから気分はいい。
カジノに行く気分にはなれず、まずは安宿を足で探していこうとしてた。新しい街に来るとまずこれ。そしてたいてい見つかってきたから今回もたぶん大丈夫だ。
マカオの観光地、セナド広場を歩く。噴水が出てて広い所なんだ。
その本当すぐ近く、道路挟んで一本入ったところに安宿の看板を見つけた。
狭い階段を上っていくと受付がある。「ここはいくらで泊まれますか?」と聞くと、日本円にしてだいたい一泊2000円くらいとの答えが返ってきた。それなら話は早い。とりあえず二泊頼んだ。この時もう頭が痛くなりだしていた。
マカオの気温はベトナムとかと比べると低かった。この日はちょっと天気も悪くて体が冷えてしまったことが原因だと思う。病気知らずの俺にとっちゃ珍しいことで、「葛根湯」っていう日本から持ってきていた薬を飲み込んで体を少し休めてみた。宿の壁は薄くて、周りの他の人の生活音ってのはだいたい聞こえてる。もういいんだけどさ気にしないから。
少し横になったら体もだいぶ楽になったし、観光することにしたんだ。
歩いてマカオにある「世界遺産」っていう聖パウロ天主堂跡まで行くことにした。そこまでの道のりも面白くてさ、いろんな店屋や人で賑やかだ。
マカオ中心地の地図も手に入れたし準備はオーケー、宿もある。いらないものはない。
気付くと僕はマカオ歴史地区に入っていた。中国語と英語の看板がメインだけど、日本語で書かれた看板もあった。案内板に書かれている文字ごと写真に映す。その場所を振り返った時に、もう一度教えてくれるからさ。そこには教会もあって、天主堂跡まで続く道は狭くて、有名な観光地なもんだから観光客だらけで人が多すぎる。
人の波追っていけば目的地に着くだろうから勘だけで歩む。遠くから目的の天主堂跡が視界に入りだした。あれは、はりぼての門みたく見えた。向こう側には何もない。
裏側に回ると補修工事をしていた。時期ずれて旅をすると舞台裏が見えるっていう楽しみものっかってくる。
マカオにいる人たちは冬の恰好をしていた。この一帯が歴史地区らしいから、丘を登って高台に行くと、やっぱりあった大砲。海沿いの街にはどこでもあんのか大砲。どんだけ戦ってきたんだ。その大砲ぶっぱなして、攻めてきてる船沈めたことあんのかな。
それからマカオの街も眺めることが出来た。
丘を降りてまた門の前で写真を撮る。
セナド広場には霧雨が降って来てる。
もう香港まで行けるってこと、なんとなくわかってた。飛行機の切符を取る日が近い。日本に帰る日が近いってことだ。まだ振り返るには早すぎるけど、こんなに短期間に長距離移動したことって今までの人生の中でも初めてだった。
夜中、カジノのあるホテルは怪しいネオンを醸し出す。光に連れられてやってきた蛾の首元を噛みちぎると言うか、体ごと飲み込む、そんな悪魔が見え隠れしている。
俺は、興味本位でカジノに入ってみる。もちろんなにも賭けないけど、金持ちがどういう風に金を賭けているのかを見ていた。
それまで貧しい暮らしをしているアジア各国を渡ってきたから、札束をポンッと放ってそれがチップに変わっていくのを目の前で見るのは心が変になりそうだった。
何か、おかしい。その金でギャンブルってなんか、おかしい。
もっと使えるとこ勉強して探せよと、俺みたいなバックパッカーは思うだろな。一瞬で札束なくなることだってあるらしい、信じられないぜ。
俺のこの東南アジアの旅が何度も出来るくらいの金をどうして一度に、あんな小さな卓の上で決めることが出来んだ。金持ち、頼むぜ。
カジノに巣食う魔物を見たような気分、人間の業が生み出す正真正銘の魔物、誰の中にも潜んでる魔物。
夜の街、怪しい場所には入らなかったけど、いろいろありそうだ。でも、正直俺はもうマカオには行きたくないよ。誰かに誘われでもしないと、行かないと思う。体の具合も悪くて、熱も出てたから早めに宿に帰って、水をたくさん飲んで暖かくして寝た。
こういう時は寝るのが一番いい。まだ旅は続くんだし。
翌日のマカオも曇っていた。この日はもう新鮮さもない。ただただ時間があるだけ、マカオタワーに見学しに行くことにしたんだ。ケアンズでやったから上まで登って、バンジージャンプをやる気はなくて、ここでは真下から、てっぺん見上げてた。
タワーの上からジャンプしてくる人がいる。高さ338mもあるってよ。見上げてる首が痛いぜ。
遠くに橋が見える。そういえば、マカオのイミグレーションから中心地まで来る時、あんな橋通ったっけな。もう遠い昔の事みたいに感じてる。
マカオタワーからバンジージャンプした人が安全ロープに吊るされて空中でからっぽで浮いている。僕は振り向いて、海を見る。マカオの空の色は僕の中じゃグレーで、香港への淡い期待ってのが杖で、ようやく立っていた。
大きなホテルの前にある大きな噴水で水が噴き出すタイミングがあって、ちょうど目の前を通りがかった時にショーがスタートしたから、少し見ていた。水と、光と音のコンビネーション。
一人旅ってのは隙間がたくさんあってたまにそこに風が吹くと。「ひゅぅ」っと音がするもんで、水を体に入れても満たされはしないので歩くんだけど、こう体がだるいと休みたくなる。一人じゃなくてもそうか、こういう旅人には孤独とか、悲壮とかもっとあってもいいと思っていて、そいつにはまりに行っていた自分もいたんだ。もっと、辛く、もっと苦しくって。でも、そうなれなかった。
自分は出会う人すべてに恵まれていた。この旅を一度も嫌になったことがない。そして何より、自分が人を求めているってのは身をもって感じた。誰もかれも一人じゃ生きられない。
どこにも行くところがないからまた天主堂跡の方に足が向いている。
歴史地区のなんの見どころもない所を探して歩く。
道に迷えた方が面白くなる時もある。
公園の壁一面によくできた落書き、上手に絵が描かれている。暇を持て余したアーティストがここにもいんだな。
客の入っていない飯屋で青島ビールで乾杯しよう。中国語でやってる中国の時代劇をほろ酔いで眺めてる。そこの通りを歩いていくのは僕じゃなくて、あなたでもないでしょう。
場面は変わってここは香港まで行く船のチケットセンター。
俺この旅で、移動したいとき、移動したい手段で待ったことってないんじゃないかな。例えば、この船が出るまで、後2、3日待ちますとか、そういうのがない。マカオ香港間は毎日便出てると思うけど、例えば他の東南アジアとかでもさ。連絡がいい所ばっかり通ってきたからってのもあるか。
とにかくもう香港に行かなくてはいけない気持ちでいっぱいで、そしたら安心して日本への帰りのチケットを取ることが出来る。
僕はフェリーへ乗り込む。
アナウンスが流れて、エンジンが唸りだす。
窓、眺める。島、揺蕩う。波、掻き分け、香港目指す。
約一時間ちょっとの船旅。優雅なもんで旅人気分。
七つの海を越えることになるさえない男の東南アジアの話は、もうすぐ終わる。いよいよこの旅の最終目的地、香港へ。
編集後記
今回も読んで頂きましてありがとうございます。
最後シンドバッドに影響受けてる感じが濃いですねー!!
『さえない男の精一杯』という、歌が僕等のバンドの曲であるのですが、バンドの歌詞をもじって書いている箇所が幾つもあるので、本編を読んでいてピンと来る方もいるかもしれません。
ま、それは置いといて、みなさん。元気ですか?
いやいや、僕は昨日裏幼馴染と久しぶりに会ったもんで、盛り上がっちゃって久しぶりにお酒も飲みましたところ、今日頭が痛いです。二日酔いって奴だ。勘弁してほしいぜ全く。
みんなも体を大事に過ごしましょうね。
葛根湯には毎回お世話になってます。漢方だから体にいいんでしょ。
いつだったっけな、マカオ、そして香港に家族で旅行に行った事があったんだ。その時は全部兄ちゃんに手配してもらってたから、この旅の話の中には入ってきていないのですが、そんなこともあったなぁとこうして振り返ったりするんですね。
俺カジノとか、賭け事やらないからマカオもう行かないだろうなとは思ってたんですが、誘われて家族で行ってましたね。Thanks!!
noteをご覧の皆さんもマカオや香港は近いし、人気だから旅行で行った事があるかもしれませんね。本当にそれぞれの旅があります。
僕の話もその一部ですので、あぁ、こんな旅もあるんだなぁくらいに召し上がってください。
さぁ、いよいよ香港いきますよ。
旅から覚めたくないけど、旅も現実なのでこれからの青年を暖かく見守っていただけると幸いです。
香港から帰ってどうしたっけな。セカンドワーキングホリデービザの申請したんじゃなかったっけな。それから英語の勉強、またTOEICとか受けてんだろな。ここらへんで確か500-600点前後くらいだったと思いますよ。
伸びてますよね?
確か、日本編だと、テストの存在も知らなかったから、まぁよくて100-200くらいだったのかな。
オーストラリア編 シーズン1の間くらいでは確か400-500くらいだったんじゃないかな。
留学がでかかったのか、英語を使わなくちゃ旅が出来なかったから頑張ってたのか、なんだかやってたのは確かですね。
こんな感じの事も次回書いてるのかな。ちょっと忘れちゃいましたけど、また次回もどうぞよろしくお願いします。
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