Shtip マセドニアの青年たち
マセドニアって言ったり、マケドニアって言ったり、人によって発音違うからさ、そこは頼みたい。シュティプなの、それともシュティップなの?
もういい。インタビューの時だけ発音しっかり練習してからおこなってください。気楽に行って、ローカルの方の発音を真似て話しましょう。
なんとかなるものでございます。
こちらの旅の青年は地元の方々とすぐコネクトしちゃう、これひょっとしてちょっとした特殊能力だったのかもしれません。
エスパーだったのかも。あのバッグの中俺も入れるかな。
とにかく、お体大事にお願い致します。
地図を貼らせていただきました。
もういくつ寝ると、クライマックス来るかなぁ。
それでは、旅の青年の観察を一緒にしていきましょう。
よろしくお願いします。
Shtip マセドニアの青年たち
移動中はずっとドラガンと話してたよ。若者は爽やかでいいよな。
一時間半くらいバスに乗った。乗客はあんまりいなかった。
シュティプに着いてから、一回ドラガンの家まで歩いて帰ったんだよ。家族のみんなもいい人達だった。日本で言う集合住宅に住んでいて、隣のドアの所にはおじさん、おばさんの家族が住んでいた。そっちにもご飯食べに行ってさ。あいつの妹も優しい子だった。
それからその日ドラガンは友達と飲みに行くからって事で、俺の事も誘ってくれた。
JAZZ BAR CLUB MATISって所に飲みに行った。マセドニアのビールをマセドニアの若者たちと飲んだ。その夜も楽しかったなぁ。
若者って、未来があっていいよね。まだ何物でもない感じがいいんだよな。夢追ってたもんな俺達。
朝が来て、飯食って。ドラガンの地元の街を探索しに出かけた。徒歩で街の繁華街まで。集合住宅街を抜けて下ってゆく。川だ、そんなにパワーのないオティニャ川が流れていた。ところどころ工事中だ。若いな。何がよ!
あれ、ドラガン散髪したのか、髪みじけぇ。と、誰だかもう一人ドラガンの友達もいる。
坂道を登って、なんでだか俺達入場料無しの動物園にいた。クジャクがいる。あ、この子は昨日のバーで一緒に飲んだ青年じゃないか。
クジャクが5羽。シュールな日だ。植えられたばっかりの木がある動物園。
角が曲がってる変な動物がいるよ。いのししやダチョウもいた。馬じゃない、ロバでもない。牛でもない。なんだろう。羊はわかる。ロバの仲間っぽい。ロバの友達。立派な毛が生えてるロバ馬。
さっきの川が流れてきた方向には街が広がる。ここから俺達、真昼間からお酒を飲みだした。最初はカフェで、そのままバーへ。知らねぇ若者らとビール飲んでらぁ。君はどちら様。
バーのバンドが良いもん鳴らしてくれてる。俺達のバンドがここで出てても、客湧かせてたね。いい顔して歌ってんじゃんよ。DJと女性ボーカル居たら強いね。
この夜も深かった。飲んだんだべ。もう若さっていいよね。
あぁ懐かしいぜ。ドラガンの家には3日くらいお世話になった。
その間に、ドラガンに誘われて地元の学校の体育館で、みんなでエアロビクスとかして踊ってた。
マセドニアのマイナーな街に来たことがあるジャパニーズってどのくらいいるんだろう。東ヨーロッパってたぶん、旅人くらいしか行かないかな。
この日は歩いてドラガンの友達の家行って落ち合った後、歩いて街を回った。毎日嘘みたいに晴れてる。俺、そうだぜ晴れ男だぜ。
昨日も通ったオティニャ川、やっぱり工事してる。流れよえぇ。
この山の上にも十字架がある。しかもスケルトン。首都にもあったけど。そういうもんなんだろうか。
マセドニアの大きな街の近くの山には十字架のモニュメントある説。
マイナー過ぎる情報ってのを、もっとみんな共有してく時代だ。
そっか、俺達その十字架を目指すらしい。簡単に言うと、今日はハイキングの日だ。いいじゃん、山来てんじゃん。
急な階段が山の上まで続いていて先が見えない。
足腰を鍛えるにはちょうどいいぜ。
ジーパンはだんだん臭くなってきてる。
山の頂ではおばさんが弁当を食べていた。
僕等は今、山に囲まれている。
人がたくさんいないから山はそのまんまで切り崩されたりしていない。
綺麗な黄色い花が咲いている。
飛んで行けちゃいそう。僕は、飛んで行けそうさ。
山から見える大きく蛇行して流れている川が、ブレガルニツァ川だきっと。
スケルトンの十字架を見てドラガンの街を後にする。
旅中はいつも水を飲んでいた。水が一番うめぇ。
バスに乗り込んでスコピエを目指す。バスにドラガンも一緒に来てくれた、街での仕事があるらしい。
バスステーションのレストランで一緒にお茶した。
次の国は、いよいよブルガリア。山の中だ。山のなかの、なかのなかだ! 海からだいぶ遠ざかってきた。
これでいいんだ。何かが開けるような気がする。
バスの窓から見える田舎の景色が心を躍らせる。ずっと天気がいいぜ。それだけで飯何杯でもいける。
そろそろ陸路で国境を越える。山の中のパスポートコントロール。
ワイルドリバーが流れるブルガリア国境付近のカフェで小休憩。
俺はブルガリアが好きだ。
こっからもっと熱いぜあんちゃんついてこれってか?
夜の街から、始まったブルガリアだぜ!
編集後記
彼、マイナーなマケドニアの旅をずっと書いてる。と言うよりも喋ってませんか。これはもしかすると、「言文一致体」と言われるものかもしれない。
この前の歴史の明治文学の授業で再度習ったんだ。
彼は天然でこれをしているのかもしれません。
こちら記念に音声アプリStand.fmでの彼の記録を貼らせていただきます。
ちょっと自由すぎないか、大丈夫か。いよいよ心配になってきました。
どうやら有益な情報は出来る方におまかせし、濃い旅日記は任せろタイプの様です。
マセドニアの青年たちも、カンボジアの青年たちも逞しいなぁ。
お!! ここでこうリンクするのか。noteおもしろいですね。
東南アジアの旅も、東ヨーロッパの旅も今となっては良き思い出です。
今日は短いnoteにしたいので、このくらいであがります。
次回の記事はちょっと長めでエロいかもしれません。
スキ、フォロー、コメントありがとうございます。またね。