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『論点思考 BCG流問題設定の技術』

みなさん、「正しい問題」を解いていますか?

先週、『ニュータイプの時代』をアウトプットしました。

この中で「問題解決できる人」よりも「問題発見できる人」が求められる時代になっていることをお話しました。

今回紹介する本は、まさにこの「問題発見できる人」になるための本なのです。いや~、本と本がつながると楽しいですね!

「論点」とは、「解くべき問題(課題)」のこと
そして、論点思考とは、この論点を定義するプロセスのことです。

なぜ論点が大事なのか? 論点を見つけるにはどうしたらいいのか?


一緒に学びましょう!💪


まずはこちらをご覧ください

「問題発見」と「問題解決」のプロセス

これが、「問題発見」と「問題解決」の全体像です!

「問題解決」の方に注目してください。ここで解決したい「問題」とは一体何でしょうか?

問題解決をする人から見ると、上から降ってくるのが「問題」なわけです。会社の中だと、経営層からだったり、上司からだったりしますね。でも、

もし、「問題」が間違っていたらどうなりますか?

そうなんです。問題解決力がいくら優秀でも、問題そのものが間違っていたら何にもならないのです!

だから、問題発見が大事なのです。

この問題発見する力、論点思考は、経営層から一般社員にいたるあらゆる階層の人に必要なスキルです。

この図に、「仮説思考」という言葉がでてきますね。実は、本書は『仮説思考』という本とセットで学ぶことをおすすめしています。


その論点、正しいですか?

上司から降ってきた問題に疑問をもったり、それを解いてみたものの解く価値のなかった問題だったり、そんな経験ありませんか?

与えられた論点を鵜呑みにしてはいけません!

与えられた論点(A)に疑問をもち、その上下左右を見てください

もしかすると、Bの方が優先順位の高い論点かもしれません。その上の大論点や、隣の中論点、下の小論点の存在に気づくこともできます。

問題発見のプロセスで、正しい論点に気づくことのメリットは何でしょうか?

それは他の論点を捨てることができる、ということです。捨てることができれば、間違った問題に取り組む必要がなく、時間をかけなくて済むのです。

日ごろから、以下を心がけましょう。

 ・与えられた論点(問題)を鵜吞みにしない
 ・自分で設定した論点でも、「本当にそれが論点か?」と常に疑問をもつ
 ・掘り下げて考える
 ・「なぜ?」を繰り返す
 ・「視野」「視座」「視点」を意識する


「少子化問題」は問題ではない

「いやいや、問題でしょ?」と思いますか?
では、少子化によって何が起こるから問題なのでしょうか?

その答えが、論点かもしれません。

「でもそれって、人によって答えが違うよね?」と思われた方、
はい、そのとおりです。

論点は、人や立場、環境、時間などによって変化するナマモノなのです。

少子化は現象であり、論点ではありません。
視野を広げ、もっと深く考えてみることを続けましょう。


3つのポイントで論点を確認する

論点らしきものが見えてきたときに確認する3つのポイントがあります。

 ①解決できるか?
 ②実行できるか?
 ③解決したら、どれだけの効果があるか?

ビジネスにおいては、解けない問題にチャレンジするのは無意味です。大事なのは難問を解くことではなく、仕事で成果を出すことです。

コンサルタントは、「筋のよい論点」「筋の悪い論点」という言い方をするそうです。表にするとわかりやすくなります。

筋のよい論点を見つけましょう!


20の引き出しをつくる

論点を見つけるには、「経験と直観」が大事なんだそうです。「当たりをつける」のがうまくなるからですね。

だから、日ごろからいろいろなことに問題意識を持ち、興味好奇心を持ち、経験する。そして、それを引き出しにしまっておく

しまうだけではなく、「出す」(アウトプットできる)ことが大事

著者の内田和成先生は、20の引き出しを持ち、それぞれの引き出しに20のネタをしまい込んでいるそうです。すごい量ですね!

いきなりすごい例を知るとびっくりしてしまいますが、最初は少ない引き出し、少ないネタでいいのです。(引き出し×2、ネタ×3とか)

少しずつ、引き出しとネタを増やしていきましょう! 繰り返しですが、そのためには、経験・問題意識・興味・好奇心が大事です。

ここで注意があるのですが、あまりに意識し過ぎるのもよくないのです。インプットで手いっぱいにならないよう気をつけましょう。私もそうです💦


「仕事」と「作業」はちがう

この話は、著者の内田和成先生の早稲田大学ビジネススクール最終講義でも話されていた内容だと記憶しています。ネタの一つなのでしょうね。

この話、私にはかなり刺さりました。「私が会社でやっていることは仕事ではない、作業だとしか思えない。」と感じたからです。

でもこの話は、「先生自身が作業屋だった」から言われているのです。そして、誰もが通る道だともおっしゃっています。

私も問題発見ができるようになり、「作業」ではなく「仕事」ができる人間に成長したいものです。

ちなみに、論点思考を身につけ、問題発見ができるようになればこんな変化が訪れます。

 ・時間のつかい方が変わる
 ・読む本が変わる
 ・会う人が変わる
 ・職場が変わる

みなさんも、本書で論点思考を身につけて「変化」を楽しみませんか?


まとめ

最初に出した図をもう一度見てみましょう。

「問題発見」と「問題解決」のプロセス

問題解決力がいくら優秀でも、問題そのものが間違っていたら何にもならない

日ごろの行動が大事です。常に疑問をもつ。「視野」「視座」「視点」を意識する。引き出しを増やす。などなど。

なんでもいいので、一つ実践してみてください!


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


読書期間 2023/10/23-2023/10/29
初版発行 2010/02/11

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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>


最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。