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『戦略読書』

こんな人におすすめです

・学生
・社会人なりたて
・SF/科学書が好き または 好きになりたい
・読書量が多い(年100冊以上)のだけど単に量だけになっている気がする
・特別でありたい
・学びの幅を広げたい

と、並べると私は最後の項目しか当てはまってないですね。
若いときに知りたかった」というのが本音です。
だからこそ、若い人にはおすすめしたいのです。


私なりの要点

著者三谷さんの読書ノウハウ集大成
2年で自分を変え、3年で世界とのつながりを変える
本との出会い(ジャンルごとの紹介、519冊のブックガイド


本書の目的

①読者が自らの読書に「戦略」を持ち込み、
②スキルと経験を効率よく得て、自己を改造し、

③量産機(コモディティ)にならず、オリジナリティのある存在になること

と、「おわりに」にまとめられています。親切だ!


2年で自分を変え、3年で世界とのつながりを変える

これも「この本の結論です」とまとめられています。親切だ!(2回目)

年間100冊の本や雑誌を読む。
②100冊の本を「読書ポートフォリオ」として管理・再配分する。
③自分のステージに合わせて「読書ポートフォリオ」を変える
④各セグメントで読み方を変える
⑤自分なりの「読め方」で価値を変える
書斎(コーナー)を持つ。
読書→思索・行動→発信→スキル、のサイクルを回す。

年間100冊は厳しいなぁ…
私は50もいってないです。
アウトプットを意識したらさらにペースが遅くなってます。(汗)


この言葉がいい!

これから先、本を通じてどんな世界が拡がっていくでしょう。楽しみです。

本好きにはすごく共感できる言葉ですね。
そういえば三谷さん、「広がる」じゃなくて必ず「拡がる」を使うんだよね。どんな意図があって、そうしているのか聞いてみたい。


本書は著者の私的ストーリーであり、そのノウハウの集大成

若い人にすすめたい理由はこれですね。

じゃあそのノウハウって何なのよ?
と言うと、下図の通りに自分のステージに合わせて「何を読むのか」を時間配分するのです。

読書ポートフォリオ・マトリクス

戦略読書_読書ポートフォリオ

例えば、

<社会人1年目>
ビジネス系に100%(ビジネス基礎10冊、ビジネス応用90冊)
<社会人5年~10年目>
ビジネス系40%、非ビジネス系60%(非ビジネス基礎30冊、非ビジネス新奇30冊)

など。
もちろん、紹介されている内容を鵜呑みではなく、自分で考えて構築することが大事ですね。

「う~ん、それはわかったけど、基礎って何読めばいいの?」

と思われた方は是非本書を手に取ってください。(本体1,000円、お得です)
テーマごとの古典的大著もしっかり紹介されています。

「あと、新奇って言われてもどんなものを読めばいいの?」

とも思われますよね。安心してください。
視野を拡げるための最初の1冊(初心者向けの紹介もあります。


特別な存在になりたい人は共感できる部分が多いかも

著者の三谷さんは特別でありたい気持ちが強いのかなぁと思わせる内容かいくつかありました。
エニアグラムで言うとタイプ4なのでしょうか。
(当然ですが、それがダメとかイイとかではないですよ!)

例えば、

「ビジネス書中心路線」はすぐに行き詰まった人と違った面白い発想がなかなか生み出せない。ツマラナイ奴から脱却するために、情報源を変える・拡げることが必要だと悟った。

他には、
・他人と意見が被ったことにすごい恥ずかしさを覚えた話
・教えることをよしとしない本のチョイスが多い(創造的であることに偏っている?)
などがありました。


意識したいこと、真似したいノウハウ

幅広いジャンルの本を読むことは、新しい発想を生み出すことにつながる。
自身をオリジナリティある、時間効率の高い人間に高めれば、
楽しい人生、変化に強く競争力のあるキャリアにつながる。
ビジネス応用では、成功・失敗事例やファクトのみをピックアップする。
新しいコンセプトやフレームワークの学習は最小限に留める。
どうせ使いこなせない。(なんでもかんでもは失敗する)
非ビジネス新奇では、新奇なものとの出会いを大事にする。
知識ではなく、自分の興味の領域を拡げる
ただ、時間も大事なので選択が重要になる。
→noteは出会いの場ですね。
キャリアチェンジのための読書戦略としては、事前の1~2年をかけて次の希望職種・業種のビジネス系を中心に勉強する。今の領域は捨てる。
目的に応じて読書方法を変える
(①粗読み、②斜め読み、③熟読、④重ね読み)
→これができない。どうしても通読してしまう。
発見型読書法
面白いものを見つけるために、事実だけを見つめる。
そこから「反常識」「不合理」「矛盾」「数字」を見つけ出す。
「読め方」を意識し、1冊の本から、面白い点を人より5倍、10倍見つける。
子どもの読書のためには魔法の1冊を見つける。そこからは横展開で広げる。
→うちの末っ子も、好きなカエルの本からどんどん発展しました。
「専門外の幅広い知見」を得るためにT型人材になり、人とつながるTの横棒である腕を伸ばす。
『棟梁 技を伝え、人を育てる』の棟梁の言葉がいい。
  親方に授けられるべからず。
  一意専心 親方を乗りこす工夫を切磋琢磨すべし。
百聞不如一見
百見不如一考
百考不如一行
100万回聞いても1回の試行錯誤に及ばない
20の思考法まとめ
→オズボーンの73質問というのは初めて知りました。本書に71個しか質問がないのはなぜなのか気になって調べたらそういう仕様らしい(笑)


わたしが実践すること(◉済み、○今後)

○今、読むと決めた本を読む

『戦略プロフェッショナル』『青い星まで飛んでいけ』『龍は眠る』『バッタを倒しにアフリカへ』『上弦の月を食べる獅子』『実践行動経済学』『残りの人生で、今日が一番若い日』
※だいぶ読みたい気持ちを抑えたのにそこそこあったな…

○積んだ本をある程度消化したら再読して世界を広げる
 特に「心理学」「哲学」関係


読書期間 2020/12/21-2021/01/11
初版発行 2020/06/01

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