『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生の幸せについて』
本書の著者である、経済評論家の山崎元さんをご存知でしょうか?
私は知りませんでした。
山崎さん、今年お亡くなりになったのですが、その前に息子さんに向けて書いたのが本書なのです。素敵ですね。
親としての正直な気持ちが伝わってくる内容です。家族へ伝えることの大切さを学べる気がしました。
ところで、
本書は、FIREサラリーマン みかん🍊さんが紹介していた凡人投資家Gekko(ゲッコー)さん経由で知ることができました。
「お金」を強みとしている人とつながって学びを深めることができました。でも、本書にはお金以外の大切なことがいっぱい詰まっていました。
一緒に学びましょう!💪
お金について
お金の増やし方については、他でも聞こえてくる内容だと思われます。
このnoteでは、ばっさりカットしますね。
気をつけたいのは、「時間のある息子さん向けに書いてある」ということです。
したがって、私のような40代以上だと、お金については少し別の戦略も考えたいところだということも頭に入れておかなければいけません。
リスクを取れる人が勝つ
息子さんに豊かな人生を送ってほしい。だから、「不利な側」に回ってほしくない。そんな思いが本書には詰まっています。
では、「不利な側」とは何でしょうか? それが
リスクを取りたくない人
です。今このnoteを読まれているかたにも「そりゃあリスクは取りたくないよ」という人がいっぱいいらっしゃると思いますが、
経済の世界というものは、リスクを取りたくない人から利益を吸い上げるようにできているのです。
安定と引き換えにそこそこの賃金で満足していると、養分の源になってしまうのです。
もちろん、「安定のほうが大事だ!」というのも自由ですよね。ただ、山崎さんは息子さんにはその道に進んでほしくない。それだけです。
人生の狙い筋
さきほどの話に近いですが、「資本主義ポジショニングマップ」というものが紹介されていました。
リスクを取らない労働者にとどまる人生を全力で回避せよ!
「全力で」と、力強く息子さんに伝えているのが印象的でした。ほかに印象的だったのは、
肝心なことは、失敗しても借金が残らない形で何度も試すことだ
本業も副業も時々見直し、意識的に工夫せよ
工夫のない人は損をする
他人と同じであることを恐れよ、無難を疑え
私もいまはまだリスクを取らない労働者ではあるのですが、これらの言葉たちには非常に共感しました。
マップというと、「お金と自由のポジショニングマップ」も紹介されていました。
こちらはこちらで、自分の現在地と将来どこに進みたいか? を確認するのにおすすめです。
お金が足りないときは
お金に対する「姿勢」の話ですが、
お金が足りなくなったら「とりあえず節約」と考えてしまうのは普通ですよね。でも、山崎さんは息子さんにそうはなってほしくない。
節約よりも先に「もっと稼ぐ方法はないか」と考えるようであってほしい
この言葉もいいですね。
もちろん、「自分で考える」ということです。てっとり早く、他人の考えた怪しい稼ぎ方に飛びつくことでは、けっしてありません。
何が幸せかは自分で決めろ
経済評論家なので、やはりお金については強くアドバイスする一方で、「幸せ」についてはあまり押しつけのようなものは感じません。たとえば、
複数の「場」を持つことが重要
何に幸福を感じるのか、言語化しておく
などのアドバイスです。ちなみにこれら、noteで実現できますよね。
私自身も、noteの「場」とアウトプットを大事にしつつ、noteをおすすめすることを続けていきますよ。
幸福のための努力は最後までできる
この言葉には、山崎さん自身が息子さんに「伝える」ということを最後にできたことと重なってしまいますね。きっと幸せだったと思います。
「モテの秘訣」を伝授
モテる男になれ
友達を大切にせよ
上機嫌で暮らせ
この3つのことを結論として伝えていました。
山崎さんが考える「モテの秘訣」まで伝えていたのは、おもしろかったですね。でも、だからこそ「愛」を感じるところです。
ちなみに、友達の条件として「頭がいいヤツ」「おもしろいヤツ」「本当にいいヤツ」をあげていました。なっとくですね。
まとめ
内容とは関係ないのですが、本書は字がデカいです。開いたときはビックリしました(笑)。若者に読みやすくする配慮なんですかね?
お金については「不利な側」にいてほしくないと、経済評論家としての経験も活かしていろいろアドバイスする一方で、
自分が考える幸せについても伝えていたのが印象的でした。
『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』のように「やばい、もう死ぬかも」ということがないと、なかなか伝える機会はありません。
でも、「ちゃんと家族に伝えてから終わりたいな」と考えさせられる。そんなきっかけをくれるよい本でした。
本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋
きしゃこく先生に、本記事をご紹介いただきました。
いつもありがとうございます😊
読書期間 2024/09/23-2024/09/27
初版発行 2024/02/27
<ご購入はこちらからどうぞ(楽天アフィリエイト)>
<関連記事>
<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>