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『武器としての図で考える習慣 「抽象化思考」のレッスン』
「もっとよく考えろ!」って、
言われますか? 逆に、誰かに言っていますか?
「よく考える」つまり「深く考える」ことの手段の一つが、本書が伝える「図で考える」ことなのです。
今年、会社の自主参加研修で「問題解決」や「ファシリテーション」の研修に参加しました。先生は特に言及していませんでしたが、
「めっちゃ図解のスキル必要やん!」
と、研修を学びながら感じました。研修の中で、まさに「図で考える」ことが求められているのです。
本書でも、「図で考えることは、真っ先に身につけるべき必須スキル」だと書かれていました。
一緒に学びましょう!💪
4つの「型」を学ぶ
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本書で学ぶ図は、たったの4つです。シンプルでいいですね。
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①を「ピラミッド」と呼ぶのは個人的に違和感がありますが、本書の呼び方に合わせています。
A4の紙一枚がちょうどいいサイズ
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なにか「考えを図にしよう」としているときに、いきなりパワポ(PowerPoint)で書きはじめていませんか?
「答えがYES」だった人!
これから、最初は紙に書いてみませんか?
本書では、「一枚の紙に手書き」で書くことをすすめています。
この「A4一枚の情報量が全体が俯瞰できてちょうどいい」のです。
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紙に書くときの注意点として、「余白を残す」ことが大事です。余白から「抜けはないか?」を問い、気づきを得ることができるからです。
本書を読む前からですが、私もA4一枚に書くメリットは経験として実感しています。
実際に、①noteへのアウトプット前の整理、②セミナー参加時のメモ、などをA4一枚にまとめています。
おでんの図
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「おでんの図🍢」というものを本書ではじめて知りました。
著者がコンサル時代に学んだ図とのことですが、コンサル業界では常識なのでしょうか?
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「現状→道すじ→目標」の3セットがシンプルに図にできます。覚えていて損はないかと思いました。△の道すじは、中に字が書きづらそうですが(笑)
①ピラミッド
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ピラミッドについての詳細の一部を紹介します。
ピラミッドは、考えの「深掘り」と「多面化」に役に立ちます。
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Why so ?(それはなぜ?)と掘り下げたり、
So what ?(だからなに?)と結論を導いたり、
True ?(ほんとに?)を疑問を持ったりするのにつかえます。
また、横方向に考えを広げるのにもいいですね。
おもしろかったのは、「とりあえず箱だけ書いてしまう」という話です。
× 入れるものを決めてから箱を書く
○ 箱を書いてから入れるものを考える
実は、私は普段このピラミッドの図はほとんど書きません。×の方の「入れるものを決めてから箱を書く」イメージを持っていたからです。
それでは、もう考えついているのだから図にする意味はないと思っていたのです。
だけど、「先に箱だけ書く」とすれば、そこに入れるものを考えるので「強制的に多面的に考えさせられる」ことになります。
なるほどなぁ、と感心しました。これは実践したいですね!
②田の字
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田の字についても詳細の一部を紹介します。
これまた私がほとんど使わない図です。なぜか?と言うと、「軸を見つけるのが難しいから」です。考えることを避けていたのですね💦
実は、本書にも「軸を見つけるのは難しい」「試行錯誤する必要がある」と書かれています。しかし、
だが、それがいい
のです。つまり、それこそが「深く考える」ことだからです。
軸の見つけ方としては、
①かけ算 例)量×質
②2つの属性 例)幅×高さ
③原因と結果 例)仕事の頑張り×出世
を考えることが紹介されています。詳しくは本書で学べますよ。
おもしろかったのは、補助線の話です。
単純に田の字だけの2軸で考えるのではなく、いろいろな補助線を入れたら何か見えてくるかも?という話です。目から鱗でした。
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④ループ
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私が一番よくつかうのが、このループですね。ちょっと変則的なものが多いですが。矢バネも、私はほとんどつかいません。
ちなみに、4つの型には以下の特徴があります。
ピラミッド 静的
田の字 静的
矢バネ 動的
ループ 動的・全体的・俯瞰的
また、ループで大事なのは「そこに自己強化型のループが存在するか?」を問うことです。
自己強化型のループがあれば(つくれれば)、大きくしたり成長したりといった自己強化ができることを示します。
これは図を書く際に意識したい点ですね。
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「図で考える達人」になるには
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「図を書く目的」は「考えを広げ、深めること」です。けっして「図の完成」が目的ではありません。図を書く作業は考えるプロセスです。
本書に「図は寝かせよう」という提案がありました。
私も、noteの投稿は前日に(なんとか)書きあげて、1日寝かせてから投稿しています。なので、図も投稿日に書き直すこともあります。
また、図で考える達人になるための要素として、「頭の中の引き出しに整理する」ことも書かれていました。
過去に図を書いていると、関連したことが起こったときに「そういや、○○の図解したな」と思い出すことができます。
ぜひ、みなさんにも本書の4つの型や、自分で書いた図を引き出しに整理して、いつでも取り出せるようにしてほしいです。
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まとめ
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「図で考える」ことが、「深く考える」ことだと学びました。
すごく基本的な4つの型を学びつつ、私は普段から基本(4つ中3つも!)ができていない現実も見えました💦
図は、本を読んだだけでは身につきません。私にも言えることですが、どんどん実践して引き出しを増やしたいですね。
本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋
読書期間 2023/08/13-2023/08/26
初版発行 2020/07/30
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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>
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