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『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』

昔からのnote仲間のしょこらさんが、久しぶりに本の紹介をしていたのでその中から「夏休みの課題図書」としてチョイスしたのが本書です。

9/末から読みはじめましたが、まだ暑かったのでたぶんギリ夏休みです。

大型プロジェクト

日本で言うと、東京オリンピックとかリニアとか、最近だと大阪万博が思い浮かべられるかと思います。

そういう大型プロジェクトって、当初の予算から大幅に増額されたり工期が延長したりとどれにしたって問題だらけ

それってなんで? を研究した結果が本書にまとめられています。

意外と、家のリフォームなんて身近なことにもつながっていたりもするのです。だから、他人ごとじゃあないんですよ?


一緒に学びましょう!💪


大型プロジェクトあるある

大型プロジェクトで起こりがちなのが、

 ①予算超過
 ②工期延長
 ③便益過小

の3つです。本書では16,000件の大型プロジェクトを調査した結果が示されていますが、

 予算・工期    2点クリア → 全体の8.5%
 予算・工期・便益 3点クリア → 全体の0.5%

なんだそうです。おどろきつつも、「まぁそうかもな」という感じもしますよね。

失敗の理由のひとつは「経験」が活かされていないということです。

「このプロジェクトは"特別"で、他のプロジェクトから学ぶことは何もない」と思い込んでいるのです。

みなさんの会社の中でも、他部署や他プロジェクトと同じ失敗を繰り返していることってありませんか?

見方を変えれば目の前のプロジェクトも「数ある中の一つ」に過ぎないはずなのです。類似プロジェクトの「経験」は活かせるのです。


それ、計画の一部です

いち早く実行に移り、前進していることを実感して安心したい。それは人間の心理としては当たり前で、私だってそうです。ですが、

ゆっくり考え、すばやく動く

これがプロジェクトには大事なのです。

プロジェクトは大きく「計画」と「実行」にわけることができます。

仕事の中では、どうしても試行錯誤の部分が出てきます。それは実行フェーズだと思っていたのですが、本書によると計画の一部なのです。

試行→学習を反復することで、実行フェーズで起こるであろうリスクを先にやっつけておくことも可能なのです。

また、創造のひらめきを活かすのも計画フェーズです。

そうすると、たしかに計画フェーズは「ゆっくり考える」必要があるなと、なっとくできますね。

そこまで準備できれば、実行フェーズはさくっと「やるだけ」です。
とはいえ、

すべてが計画どおりに進むことは絶対にない

と本書でも言いきっています。が、計画に「経験」もしっかり盛り込むことで極力、道から外れないようにすることはできるのです。


なぜ、それをするのか?

プロジェクトには目的(なぜ、それをするのか?)があります

あるはずなのです。

なのに、それが「本当の目的」じゃなかったり、いつの間にか「手段が目的に」すり替わったりして、ブレブレになることがよくあるわけです。

プロジェクト、それ自体が目的であることはなくて、プロジェクトとは目的を達成する手段にすぎません。

これ、別にプロジェクトに限った話ではありませんね。

では、どうすればいいのか?

本書では、「右から左へ考える」手法として紹介されていました。最初に埋めるべき箱は目的なのです。「目的からはじめる」のです。


実験と経験

よい計画は、「実験」と「経験」を徹底的に活用する一方で、
悪い計画は、どちらも活用しません。

ここで少し計画から離れて、「人間」はどうか?

人間の優れたところは、自分の経験だけでなく、他人の経験からも学べることだ。という話がありました。

直接聞いたり、本を読んだり、noteからだって学べる!

プロジェクトでも同じですね。

加えて、「失敗から学ぼうとする姿勢」も大事です。


モジュールで考えてみる

モジュール化できると、プロジェクトは楽になる。という話がありました。

ものづくりに関わっている人でないと、「モジュール」という言葉にはあまりピンとこないかもしれません。

わかりやすいのは「太陽光パネル」ですね。単純な単一モジュールをいっぱい並べれば大規模なシステムになります。

ほかには超高層ビルも、同じ構造の階がつづくのであれば、1階分をモジュールと考えることができます。

ここで言いたいのは、

「自分の仕事ややりたいことはモジュール化できないだろうか?」と考えてみることが大事だということです。

一見自分とは関係なさそうな他の分野などで成功している仕組みや考え方が、「自分のことにも応用できるのでは?」と考えてみるのです。


11の経験則

本書の最後では、本文中に取り上げた内容も含め、「11の経験則」としてプロジェクトに必要なことがまとめられていました。

ここで目にとまったのは、

 経験則10 「地球」をプロジェクトに組み込もう

です。

これから何かをはじめようとしているみなさん。ぜひ「それって地球のためになるかな?」とちょっと考えてみませんか?

私自身、そんな地球規模なことをやろうとしているわけではありませんが、少し考えてみるのも悪くない。と思いました。

ちなみに、最後の

 経験則11 最大のリスクは「自分」

には、「それな」と感じました(笑)


まとめ

私も大型プロジェクトに関わっていたことがあったので、「すげー、よくわかる!」と思いながら読めました。

ですが、大型プロジェクトに関係せずとも、個人的な視点でも学べることは多々ありました

例えば、「ベストケースシナリオの計画はまず実現しない」。とか、耳が痛くてしょうがないです💦(計画時は「ま、なんとかなる」と思ってしまう)

私は今後大型プロジェクトに関わることはないでしょうが、「目的」「経験」など、個人的につかえる考え方は実践していきたいですね!


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


きしゃこく先生に記事をご紹介いただきました💪
いつもお世話になっております。

読書期間 2024/09/28-2024/10/07
初版発行 2024/05/15

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高橋ひろあき | 学びのアウトプット士
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。