
『新訳 夢判断』(フロイト)
寝ているとき、どうせだったら好きな夢を見たいですよね?
でも、
「あたなはすでに好きな夢を見ていますよ」と言われたらどう思いますか?
一緒に学びましょう!💪
夢は望みを叶えている

夢を調べていたフロイト(精神分析創始者、哲学者)は、あることに気がつきます。
すべての夢は望みを叶えている
これが本書の大前提です。不安な夢や悪夢でさえ、望みを叶えていると、フロイトは言います。
だから、夢を理解することが、自分の望み、そして自分自身を理解することにつながります。

「いやいやいや、そんなわけないでしょ!」と思われたみなさん、学びのチャンスですよ!
フロイトが「自分の著書の中で最も重要」だと言っている本書を学んでみてはいかがでしょうか。本書は、原著版より読みやすくなっています。
精神科医である訳者の解説と補足にはかなり助けられます。あえてバッサリ切ったり、内容の並び替えなんかもされています。
「夢を見る」ことと「夢を判断する」こと

「夢を見る」ことと「夢を判断する」ことをざっくり図解すると、こんなイメージです。

まず、夢の材料としては、①望み(無意識、意識)、②幼児期の体験、③前日の出来事があります。
これらの材料は、そのまま夢になるのではなく、検閲を通ります。その後、様々は加工を経て夢として見ます。
夢を判断する夢判断はその逆をすることになりますね。
本書の中では、フロイトやその患者の実例をつかいつつ、細かい説明がされています。正直ちょっと難しくて一度では理解しきれていません💦
夢判断のやり方

では、夢判断は具体的にどうするかと言うと、
❶記録する。(布団・ベッドから出る前に!)
❷連想する。(素直に)
これだけです。
できるだけ細かく記録しましょう。
連想は、素直な連想ゲームです。何につながっているか、思い当たることをどんどんつなげていきます。
人には言えないような、かなりプライベートなことが出てくると思いますので、一人で連想するのがおすすめです。
フロイトもそうでした。「恥を承知で」本書を書いていたのです。すごいですね!
「まだ他に何かあるはずだ」
「実は○○な欲があるのでは?」
こういった、自分自身に対する問いがすごく大事になります。
夢判断をすると、一つの夢でもいろいろな解釈ができます。
ですが、それでいいのです。そもそも夢はごちゃ混ぜなのです。
夢の表現(ほんの一部)

例えばこんな夢、見ませんか?

例1
見た目はAさんなのに、Bさんみたいな仕草をしていたり、Cさんが言ったはずの言葉を言ったりする。
例2
後で思い出すと、DさんだったようなEさんだったような感じがして、どちらだったかはっきりしない。
これらは夢の仕事によって加工された結果です。
夢は、「これかあれか」の二者択一を表現できず、「これもあれも」にしてしまったり、「否」という概念がなかったりするそうです。
この辺は「脳のしくみ」とも関係しそうだと感じました。脳のしくみを学ぶとさらに理解が深まりそうです。
夢は天然イノベーションメーカー

夢の中に、
・新しい言葉
・謎の装置
・聞いたことのないメロディー
・聞いたことのない歌の歌詞
なんかが出てきたことはないでしょうか?
夢は、意図しない組み合わせで新しいことを創造しています。これって、天然のイノベーションメーカーではないでしょうか。
とはいえ、それを意図して見れるわけではないのですが💦
あと、「なんかいい!」と思った夢に限ってすぐに忘れません?(笑)
私の夢

私が比較的よく見る夢について簡単に夢判断してみましょう。一番よく見る夢は恥かしいので書いていません(笑)
本来の夢判断は、出てくる人物や文脈など細かい要素について分析していきます。今回は「簡単に」ということで、一つのことに限定しています。
①車を運転する夢
ペーパードライバーなので、現実では絶対に運転しません。事故が怖いので。ですが、「実は運転したい」という望みなのでしょうか。
ただし、夢の中では必ず運転が下手です。これは現実通りですね(笑)
②エレベーターの夢
これ、本書を読むまですごく不思議だと思っていた夢です。
夢の中に出てくるエレベーターが、必ず不安定です。なんかグラグラしたり、落ちたり…。でも、なぜか乗っちゃうんですよね。
これが望みを叶えているとしたら、「挑戦」だと考えてみました(笑)。不安定だとわかっていてもあえて乗っかる!
③父の夢
昨年、父が亡くなってから頻繁に見ましたね。これは単純に会いたいという望みです。
さすがに最近は見なくなってきたので、やっとこ現実を受け入れてきたのだなぁと思います。
④💩の夢
なんかすみません。でも、よく見ません?💩の夢。
本書の中にも出てきます。
夢の中で出てくるトイレが高頻度で、大量の💩で詰まっています。💩で詰まったトイレだらけの森みたいな夢も見たことあります。
これは何の望みなのか判断できません(笑)。モヤモヤをスッキリしたい?
ちなみに、現実でトイレにいきたいわけではないです。
⑤飛ぶ夢
たまにですが、飛ぶ夢を見ます。本書の中にも出てきますが、「一般的にこういう意味だ」とは言えないそうです。
車の運転と同じで、飛ぶのはうまくないです。上下のコントロールが不安定だったり、スピードの調整が下手です。
これは「飛びたい」というそのものの望みではなく、やはり「挑戦したい」的な望みを表していると思いたいですね!
さいごに

フロイトはこんなことを言っています。
夢は、未来を教えてはくれない。
夢は、過去を教えてくれる。
ただし、叶ったものとして望みを見せてくれることで、
夢は、結局、我々を未来へと導いてくれる。
叶える意思があれば、それは未来を見ているのと同じですね。
望んだ未来を夢で見て、現実でも叶えてしまいましょう!
本日の学びはここまで。また来てください。👋
読書期間 2023/04/11-2023/04/29
初版発行 2019/04/25
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