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『生物学的に、しょうがない!』
表紙のイラストもいいし、なんだかおもしろそうなタイトルですよね!
noterのタルイタケシさんが紹介されていて、おもしろそうだと思って読みました。
「生物学」、意識しないとなかなか触れませんよね。だから、「へ~!」とか「そうなんだ!」と楽しく読めました。
この本で学べるのは「へ~!」「そうなんだ!」な、ただの雑学なのでしょうか?
一緒に学びましょう!💪
なにが「しょうがない!」の?
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本書では、50以上の「しょうがない!」ことと、その生物学的理由が示されています。
例えば、
・勉強嫌い
・イライラしちゃう
・片づけられない
・雨の日に出かけたくない
・後悔しちゃう
・ご近所づきあいが嫌い
・期間限定に目がない
・ブランド品が好き
・カリスマにほれてしまう
・人生がむなしくなる
みなさん、いくつか当てはまるのではないでしょうか?
これらには生物学的に理由があったのです!
あ、
ちなみに「下ネタがダメ」な人は読まない方がいいかもしれません。
でも、「それが人間なんだ」と知れるチャンスでもあります。
ところで、上にあげた10個すべてに当てはまるという人はなかなかいないと思います。
それは、
「個性」だから
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「私にもできるんだから、だれにでもできるよ」
なんてことを言ってはいけない、と本書では書かれています。
私、これよく言ってしまうんですよね💦
この言葉は、「遺伝子の影響力を知らないから」言える言葉であり、遺伝子がもたらす個人差の現実についてもっと認識すべきだと著者は言います。
今後、気をつけます…
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学び好きでなければおかしい
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生物学的には「人間は学び好きでなければおかしい」そうです。
本来、「生き残るため」に学ぶことは必要だからです。
でも、学ぶことに興味がない人が多いのはなぜなんでしょう?
それは、「これまで、学んでいなかったからといって不利になることはなかった」から、学び嫌い遺伝子が残り続けているのだそうです。
便利なツールやAIがどんどん進化して、より「不利になることはない」状況がこれからも続いていきます。
学び好きな私にとっては、「しょうがない!」で済ませてほしくないところです。
サルへの先祖返りはやめよう
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暴力で人を従わせる
やみくもに人に従う
これらの心理は「野蛮なサルへの先祖返り」であると本書では書かれています。
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ご先祖のサルが憑依していなか、自身を振り返ってみましょう!
狩猟採集時代を引きずっている
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「サル」までは戻りませんが、狩猟採集時代の人間の行動や心理はかなり引きずっているようです!
本書で紹介されている「しょうがない!」項目のいくつかは、この狩猟採集時代のものなのです。
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でも、決して悪いことばかりではないです。
例えば、
失敗から学ぶ
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本書に「後悔しちゃうの、しょうがない!」という内容があります。
ですが、
本来、「後悔はいいこと」である
と書かれています。
みなさんは、「いやいや、後悔はダメでしょ!」と思いますか?
狩猟採集時代から、人間は、失敗し後悔することで、そこから学び成功率を上げてきました。
そうです。前述したように、「生き残るためには学ぶことが必要」であり、それを人間は実践してきたのです。いいですね!
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後悔から逃げたいですか?
逃げたっていいのです。それはそれで「しょうがない」ことなのです。
おすすめの読み方
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さて、
本書は50以上の「しょうがない!」を紹介しているのですが、「じゃあ、全部あきらめちゃおう!」と言っているわけではありません。
「しょうがない!」を「しょうがなくない!」に変える方法も紹介されています。
その方法が、人間としての代表的な能力である「想像力」と「社会性」をつかうという話です。具体的な話は本書を参照ください。
私が本書を読みながら頭に浮かんできたのは「メタ認知」(※)という言葉です。
※認知の認知。自分が認知していることを客観的に把握し、制御すること。
「しょうがない!」を受け入れつつも、「じゃあどうする?」と、自分を客観視しながら読むことをおすすめします!
もちろん、できる/できないの「個性」の問題もあります。「がんばる」か、「あきらめる」か、その判断もみなさん次第です。
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まとめ
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本書は、「へ~!」「そうなんだ!」と楽しみながら読むことができます。
「人間だからしょうがない!」とあきらめてしまうのは簡単です。
ですが本書は、あきらめるためではなく、「しょうがない!を受け入れて、その先を目指すための本」だと私は感じました。
ぜひ、本書で「いまはしょうがないけど、がんばりたい!」と思う項目を見極めてみてください。
とりあえず私は、「私にもできるんだから、だれにでもできるよ」というセリフを軽々しく言わないように気をつけます💦
本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋
読書期間 2023/07/30-2023/08/05
初版発行 2021/06/20
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<タルイタケシさんの記事>
<メタ認知についての過去の記事>
<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>
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