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友情のバランス感覚 (菜根譚)

友と交わるには、三分の侠気きょうきを帯ぶべし

菜根譚

こんばんは📚
いよいよ寒くなってきました。あっという間に年末です。

今日は菜根譚から短い言葉をご紹介します。

(意味)

 友達との付き合いにおいては、3割の侠気に抑えなさい。

侠気」とは、いわゆる男気(おとこぎ)のことです。まあ、男らしい、と言う言葉は現代では性的な偏見にも捉えられしまうのですが、自己犠牲をも厭わずに困っている人を助けたり、親分のためならどんなことでも実行する、そんな意味合いです。

 さて、日本人は比較的この自己犠牲精神が美徳だったりします。そのメンタリティ、私も共感を覚えます。

 しかし、中国人は日本人よりもしたたかです。自分の利にならないことに対しては日本人よりもドライです。

 今回の言葉は、たとえ大切な友人に対しても、自分をフルコミットするのではなく、自己犠牲はほどほどに(3割程度に)しておきなさい、と言う教訓になっています。

 3割というバランス感覚は人により時代により環境により前後するのでしょうが、人助けの際の加減を考える際に役立ちそうです。

 自己犠牲の上に立脚する友情って、時には必要かもしれませんが、恒久的では成立し得ないなあ、と思います。

ではまた!

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