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ミドルリーダー🚩|家康の胆力



おはようございます。読書の秋ですね📚

 中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。

 今、佐々木常夫さんの著書「こんなリーダーになりたい 私が学んだ24人の生き方」(文藝春秋)を読んでいます。

 佐々木さんが学んだリーダー論を具体的な人物24人を通して紹介されており、さらに深堀したいネタが満載の本でした。是非おすすめします。また他の記事でもピックアップします。

信長、秀吉、家康誰が好き?


 昭和の小学生男子の話題に、「信長、秀吉、家康誰が好きか?」というのが定番としてありました。NHKの大河ドラマに夢中で、「独眼竜政宗」などは、一字一句暗唱できるくらいにハマっている、半径2mの周囲の友人で盛り上がっていたことを思い出します。

 さて、当時もこの話題で意見は分かれるところでしたが、私は当時消去法的に秀吉と答えていました。信長は乱暴で人望がなく、そのために謀反で幕を閉じた。秀吉は器用で天下統一を達成した。家康は秀吉の天下を引き継いだ(乗っ取り?)。そんな人物評だった気がします。

 当時は教科書はドラマの影響を大きく受けた人間的魅力と業績からそう思っていました。誰が好き嫌いという他愛もない話ではありますが、40をすぎ、あらためて誰かと問われると、断然「家康」と答えようと思います。それも、読んだ本がきっかけなので、情報源は当時とあまり変わっていないかもしれませんね(笑)。

 山岡荘八の小説「徳川家康」との出合いについては、こちらの記事で紹介しています。私の中国古典を学ぶきっかけになった本です。


創業と守成


 随分前置きを長く書いてしまいました。

 創業と守成とは、家康の愛読書「貞観政要」で有名な一節ですが、創業と守成はどちらも違う種類の困難さを持ち、そこにあるべきリーダー像、政治も異なり比較できるものではない、ということが貞観政要には書かれています。

 家康は江戸幕府を築いて、その後安定政権が続くための政治的・経済的布石を次々と打ちました。
 上述のように信長と秀吉の功績を受け継いだという評価もありますが、下克上の世界から全く新しい秩序を作り出したという点で、事業的には「創業」を成したといえるでしょう。
 そして諸大名が反旗を翻せないような制度づくり、北条氏が育てた江戸という土地を世界有数の都市に育て上げた治世はまさに「守成」。このいずれも成し遂げた大人物といえるでしょう。

重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず。


 家康の遺訓であり、50年以上も治世に尽くしてきた武将の何とも深い言葉です。まさに家康の人生を言い表した言葉なのでしょう。

 人生の苦難に対して、決して無謀かつ非合理的な判断を行わず、やるべきことを時代に応じて正しく見極め、胆力を持ってやるべきことをじっくりと実行した。

 この言葉に家康の生涯が凝縮されており、家康が学んだ古典を学んでみよう、と私が思い立ったスタート地点の言葉です。大切に噛み締めていきたいと思います。

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