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チームビルディング|結果の質を高め、次のスパイラルへ

チーム活動を成功に導く「成功の循環モデル」において、前回「思考の質・行動の質」を、前々回「関係の質」について古典からの引用をもとに考察してまいりました。

さて今回は最後の「結果の質」について、そしてそのフィードバックを与え、次のスパイラルにつなげる部分に関する考察を行います。

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成功の循環モデルをおさらいしてみましょう。

①関係の質(信頼関係を構築する)

②思考の質(ベクトルを合わせる、自分たちの存在意義を明らかにする)

③行動の質(主体的・能動的・協力的に動き出す)

④結果の質(最終的に、アウトプットの質が向上する)

ループの最後には、「結果」として成果物が得られます。

 ①→②→③の行動に裏付けられた結果ですので、チームとしてパフォーマンスの高い状態で得られた結果と言えるでしょう。

結果のフィードバック 

さて、チームビルディングのループはこれで終了!とはいきません。成果が望ましい/望ましくないに関わらず、必ずこのサイクルを「評価」し、次のループへ繋げましょう。

次につながるフィードバックは以下の観点を留意してすすめます。

「評価」の対象

A 思考と行動 → 主体性、周囲の理解とのコラボレーション
B 成果について → 出来た・出来なかった、レベル感

上記A,Bについてなるべく具体的なフィードバックがあるとよいでしょう。

「評価」の手段

 ①報酬 直接的には勤務査定、その結果の給与への反映や特別ボーナス
 ②承認 フィードバック Vervalに、認める。新たな役割

 通常の企業においては、①の機会はそう多くはありません。このサイクルを回すためには少ないと言えますが、重要なポイントですので、忘れないように、1サイクルが終わったらメモしておきましょう。どうしても昔のことは査定においても忘れがち。直前の印象が強くなるからです。

 そして中心になるのは、②承認のプロセスです。やってくれたことに対して、素直に感謝する。認める。

 うまくいった場合は取り組んだ姿勢と、成果に対して具体的に褒める。

 うまくいかなかった場合が皆さん悩むと思うのですが、取り組んでくれたことに対しては感謝の気持ちを伝える。

 そのうえで、
「どう取り組めばより良くなるのかな?」
「成果はうまくいかなかったけど、プロセスとして間違っていなかったのか、あるいは、改善点があるのかな?」
と問いかけ、次に活かすための振り返りであることをしかと伝えて話合いしましょう。

韓非子より

 さて、ここからは「韓非子」から、特にフィードバックプロセスに関する言葉をピックアップします。

「形名賛同」(言行一致)


「正しく評価することで部下は懸命に働く」


「賞罰の権限はリーダーが握っておく」

 これだけは委譲してなならない、という教えです。価値基準がブレること、そしてNo2に権力を握られること、がその理由です。


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