【夏の一コマ】夏の終わり祖母と昼寝
一日24時間、起きてる時間が16時間だとすると一日ってだいぶ長丁場。そりゃあ身体も休みたくなるわ、って新聞一通り読んだら昼寝の時間。
夏場窓を開け放つと玄関やお座敷、リビングに台所と全てが通ずる場所がここ。祖母の寝相がまるで「この場所、風の通りが段違い」とでも言い表しているかのよう。
この廊下を駆け回るひ孫たちが居ない平日は、私の特等席と言わんばかりにで〜んと手足を伸ばせる至福。
私もついついうとうと、祖母を起こすまいとひっそり隣で横になってみるも、コチコチの板張りそこかしこが痛む。あえなく畳の上でごろん。といってもオーストラリアに帰ってしまえば畳で居眠りなんて贅沢でしかないので、蝉の声聞きながら速やかに寝入る。
こんなにゆっくりしていられるのは、まだまだ麹のお世話中故。お米と麦の麹が完成するまでは丁度良いぬくぬくの温度を保つべく、一日に数回麹を手で解すに務めるのみでゆっくり時が過ぎる。