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【夏の一コマ】クライマックス祖母との”みそつき”
麹の塩切りが済んだら昨日炊い大豆と桶の中でよく混ぜ合わせる。大豆の煮汁も一緒に混ぜて固さを調節。ちなみに大豆の煮汁は同時進行で仕込んだ納豆麹にも加える故、無駄無し。
麹、塩、大豆がしっかりと混ざったならば、お肉用のミンサーを使ってペースト状にしていく。それまで祖母が手作業で行っていた味噌作りを「もっと楽にしなっせ!」と祖父が買ってくれたんだとか。
祖母が大豆をミンサーに入れていく係で、私が1キロ大のミンチボールを作っていく係。空気を抜くように右手左手と勢いよく投げ合いながら丸める。これはカビ防止が目的故、割と大事な赤ペン先生。
途中、ミンサーを置いた台が高過ぎるからと小柄な祖母がテーブルの上に乗って本腰入れ始めたものだから、ミンチを作る速度も増し増し。ちょこっと様子を覗きにきた叔母ももれなく参加して三人がかりで仕事が捗る。
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「昔はこんなしてお友だちと”みそつき”しよったっばい」と祖母。祖母は味噌づくりのことを”みそつき”と呼ぶ。
この工程が一番体力使う気がするんだけれど、祖母が言うようにみんなでワイワイやってしまえば楽しくスパパパパーっと終わってしまいそう。
丸めてしまった味噌玉は一晩手ぬぐいを覆って休ませた後、翌朝祖母の胸辺りまで高さのある壺に詰めていく。ここでも味噌玉を壺に投げつけるイメージで空気を抜きながら納めていく。味噌と壺の間に隙間があるとカビが生えてしまうリスクがある故、勢いつけて投げつけるは割と肝。
味噌をおさめてしまったら、表面に500円玉くらいの大きさのワサビを置いて更なるカビ防止。
てな訳で夏の一コマというお題にのせて2023年の祖母との味噌作りをザッと振り返ってみたのだけれど、今年も来月末に帰国してミソツキ予定。丁度一年経って食べ頃を迎えているはずだからお味噌の味見も楽しみ。勿論、祖母に会えることが一番のメインディッシュなのだけれど。