本物の占い・偽物の占い
占いは未来を当てるための魔法です。
当たらなければ占いではありません。
しかし未来を当てるだけでは占いの価値として充分ではありません。当てられるというレベルは〈遊びの占い〉です。
どういうことでしょうか?
占いは当てるだけでなく、人の役に立つものでなければなりません。これが本物の占いです。
🚩本物の占い=当たる+役立つ
占いの最大の魅力は当たることにありますが、これだけに偏ると吉凶にこだわる忌まわしい空気が漂います(^^;;
市販の占い本を開いてみますと、びっくりするようなネガティブな言葉が並んでいたりします。
離婚、早死、病弱、精神異常、淫乱、離職…
ああ、いやだー!
どうして占い本には、こういう言葉が出てくるのだろう?
と、考えるのが、現代を生きる私たちの正直な気持ちです。「占いって怖いかも」こう感じるのが常識をもった一般市民の感覚です。
そもそも、占いには古代王朝からの歴史が存在しています。
本来の占いには品性正しく、格調高い占いの精神がありました。この精神は伝統・思想・哲学に由来するものです。
しかし一方で、哲学や思想に偏ると、アカデミックな学問としてはともかく、未来を言い当てるという占いの魅力に欠くことになります。
①占いで未来を当てる
→占いの知識と技術(やり方)
②占いが人生の役に立つ
→占いの思想と哲学(考え方)
🚩やり方+考え方=本物の占い
占いのやり方とは知識・技術のことです。
占いの考え方とは思想・哲学のことです。
市販の占い本や占い教室では、もっぱら占いのやり方を売りにしています。一部の例外を除いて占いの考え方は扱いません。
なぜでしょうか?
薬を飲んで病気を治しましょうという「薬売り」の発想です。
この薬はよく効きますからどうぞ(^。^)
薬の中身は知りませんけど。
占いをビジネスとして考えるなら、占いの本質に触れることは必要のないことです。
占ってほしいというお客さんのリクエストに対応して、手っ取り早くお金を払ってもらえばそれでよいのです。
安直なビジネス「薬売り」から人生を導く占い「医者」へと意識を新たに考えたいものです。
この薬はなぜカゼに効くのか?
この薬の成分は何だろう?
そもそもカゼって何?
これらの疑問は、病気と薬の本質に関わる考え方です。
薬のCMでは病気には触れません。
製薬会社は薬の効能だけを取り上げたいのです。病気そのものを語ることは薬の売上げに関係ないからです。
占いに話を戻します。
占いはなぜ当たる?
占いとは何か?
これらを考えることは占いの伝統・思想・哲学に触れることになります。
本物の占いは、この思想・哲学を考えることから始まります。本物の占いを学べば、私たちの人生に役立つ魔法となります。
役立つ占い、これこそが本物です❣️
占いの本質には人間の成長が必ず含まれます。本物の占いに接した人は、あらためて自分を見つめ、そこに喜びを見出すことになります。
🚩本物の占い=人間成長を実感する
本物の占いに接すると、過去の自分と今の自分が違って見えるようになります。過去の自分がいくらか小さく見えます。今の自分が少し大きく感じられるはずです。
これこそが占いの本当の意味です。つまり自分自身を正確に知ること、正確に自分を測ることが占いの原点であり、本物の占いが目指す最大の目標値になります。
ここでの自分を知るとは自分のパーソナリティを知る、他の人には無い自分の長所を深く知ることにあります。
どういうわけか、学校や会社では各人の短所・欠点は指摘されても、私たちの長所をはっきりと教えてくれません。
だから、自分の長所は客観的に知ることが出来ません。何年生きても自分の長所、自分の美点、自分の素晴らしさを伺い知る機会はありません。
本物の占いは、こうした各人の人間的な長所・素晴らしさをものの見事に示してくれます。なんとステキなことでしょう💕(笑)
🚩占いの目標=自分の素晴らしさを知る
したがって、占いに接して気分が悪くなったり、ガッカリするならば、その占いは偽物ではないかと考えてみる必要があります。
🚩占い=少しずつ気分が軽くなる
本物の占いに出会えたならば、必ず少しずつ身体も心も軽くなります。
本物の占いは、本当の自分、内在している理想的な自分の姿を明らかに示してくれるからです。
ということは、今まで自分だと思い込んでいた自分と、もう一つの理想の自分という2つの自分を目の前に見ることができます。
🚩占いの効用=現実の自分+理想の自分
今まで自分と思っていた自分とは別に、もう1人の理想的な自分の存在が明らかになるのです。この理想的な自分を意識して少しずつ近づくこと、これが占いです。
🚩占い=理想的な自分を意識する
理想的なもう1人の自分を発見することは、人生を大きく変化させます!
もう1人の自分が今の自分と対峙することは、生きる上で大きな励ましとなります。生きる道すじが整理されて、見通しが立ちます。
…すると元気になります。
🚩占い=理想的な自分へのアプローチ
本物の占いが意味することは、理想的な自分の発見、そして理想的な自分へアプローチすることが人生の意味であることを教えてくれます。
理想的な自分像を意識して近づくことは、人生の安心と喜びを得ることにつながると僕は考えています。
〈例1〉ビジネスに喜びを見出すタイプ人は、60歳になったからといって簡単に仕事を辞めてはいけないと思います。
60歳を過ぎても何らかのビジネスを続けるか、それに代わる活動的な人生の課題を見つけてエネルギーを燃焼したいものです。
〈例2〉マイペースに自分自身と向き合いたいタイプの人は、いくつかの趣味や活動を通じて仲間の輪を広げることです。
マイペース型の人にとって、ボランティア活動に参加したり、趣味のサークルに入ることは、生きる喜びを長く保つことにつながります。
ここには、各人の人生テーマが見え隠れしていると僕は考えています。意識するしないに関係なく、みなさんの人生にはなんらかの大きなテーマがあります。
🚩本物の占い=人生テーマの発見
このテーマを占いから見出すことはそれほど難しいことではありません。各人にパーソナリティがあるように、それぞれに適した人生の渡り方があります。
これはいわゆる自己実現への道のりと言われるもので、占いの世界からは比較的容易に導くことが出来ます。
大切なことは、この自己実現への道のりへ向けてどのタイミングで、どう動き出すのか?もう動き出しているのか?
🚩本物の占い=自己実現への働きかけ
ここが本物の占いの醍醐味といってよいでしょう。占いは理想的な自分像へ向けてどのように働きかけるのかを具体的に示すことにあると考えています。
🚩占い=チャレンジの方向と時期
これこそが占いの本質であり、人生を判断する資力となるものです。
とりわけ、占いにとって時期の判断は重要で、例えば起業や結婚の場合には時期から逆算して考えることも珍しくありません。
本物の占いとは、新しい自分との出会いであり、新しい自分との付き合い方に真実があります。
ここでの新しい自分とは、自分の長所・美点であるのですが、このことは学校でも会社でも簡単に教えてくれるものではありません。
🚩本物の占い=未来を開くツール
占いの世界はこの新しい自分の発見を手がかりとして、輝かしい未来へとみなさんを導くツールとして僕は考えています。
[まとめ]
⚪︎本物の占いは、まずもって自分自身を知ることから始まります。占いによって少しずつ自分を好きになることです。
⚪︎自分自身を理解するとは、自分の長所・美点を占いから読み取ることです。占いを通して客観的に、正確に、自分を見つめることです。
⚪︎これに成功すれば、心も身体も少し軽くなります。過去にこだわって下を向いていた自分から解放されます。過去より未来に気持ちが向けられたら自分の人生を半ば手に入れたことになります。
⚪︎自分自身を丁寧に見つめるようになると、過去から未来へと人生の視野が大きく転換出来るようになります。過去は苦しみであったこと、過去を変えられないことがほんとうに理解できるようになります。
⚪︎ここからは、ご自分の理想的な姿を見出して、これにアプローチするのです。占いに頼るのではなく、占いをツールとして大いに活用することがなにより大切です。
⚪︎本物の占いとは、みなさんの人生を安心と喜びへと導くものでなければなりません。不安を抱かせる要素が少しでもあるならば、それは占う側(占い師)がまだまだ未熟であるということです。
⚪︎自分のことが心から好きと言えるように、自分の生き方に誇りが持てるように、占いの世界を通して自己理解が深まるように、生きていてほんとうに良かったと言えますように。
この気持ちをもって僕は毎日お客様と向かい合って占いを続けてまいります。
京都花鳥堂樹庵/芦田ひろし