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#0 五郎さんがえらくこだわってるモネと後妻アリスの関係を深掘りしてみたら… 当時のブルジョワ社会の解像度が格段に上がった!

プロローグ


山田五郎さんの「オトナの教養講座」が大好きな(プチ)ゴロワーズとして、復習プラスα満載のページを作りたいと思い、noteを始めたのですが、すでに300本近くある「講座」の中から何をどう取り上げるか、最初のテーマを決めるのは、結構悩ましい問題です。とはいえ、何となく心づもりにしていたテーマがあります。それはモネの再婚相手であるアリスさんの元夫、エルネスト・オシュデさんについてです。

なぜ「教養」とはあまり関係なさそうなこのテーマなのかって? それは五郎さんがやたらとモネとアリスの関係にこだわっているように見えたからです(🤭)。

たとえば、直近では、2023年12月6日に五郎さんの66歳の誕生日を記念して配信された「祝66歳記念生配信」の質問コーナーで、「タイムマシーンに乗れるなら、どの画家にどんなことを聞いてみたいですか?」という視聴者さんからの質問に、「前も言ってたけど、モネにアリスとの関係を本当のとこはどうだったんだってのを、この際はっきりしようよ!」って聞いてみたいとお答えになってましたね。実はこの話題、比較的初期の2021年2月26日公開の「モネ『日傘をさす女』消えた少年【山田五郎が解説】」の回ですでに触れられていたんです。

上記の回で触れられていた、モネが最初の妻カミーユをモデルに描いた「散歩、日傘をさす女性」1875年、ワシントン、ナショナルギャラリー(左)と、後妻アリスの三女シュザンヌをモデルに描いた二点の「戸外の人物習作(日傘の女)」1886年、いずれもオルセー美術館(中央及び右)。


個人的には、五郎さんがこれほど多岐にわたる美術の話題に精通していながら、「え、そこなん?」と突っ込みたくなるテーマにえらくこだわっているのが、なんだか微笑ましく感じられました。そこでちょっと横槍を入れてみたくなった次第です。

というわけで、教養ノートのコトハジメとしてはやや下世話なテーマかもしれませんが、モネと後妻アリスさん、そして彼女の元夫であり、駆け出し時代のモネの作品を多く購入してくれたオシュデ氏との関係の変遷について調べてみました。すると、どうでしょう! 芋づる式にいろんな発見があって、かなり大変なことになっています。想像した以上に興味深い情報が満載だったので、何回かに分けて投稿していこうと思います。

次回はオシュデ氏の人物像に迫っていきます。
どうぞよろしくお願いします! 

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