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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉

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少なくともあと五年くらいはつづくっぽい
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#宮沢賢治

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十七日 8/3

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十七日 8/3

(きのうの日誌はじつは書きかけなのだが、毎日続けることのほうを優先するので別のことをかく。)

第二百十日でも触れたが、火乃絵は文学と呼ばれるものに対してひとつしたの段階にいる、ひのえが文学と出会ったのは十七歳で original の65th 文化祭がおわってからのことである、それまでに中学高校と5年間していた文実をもういちどということでしぜん火乃絵は火乃絵が文学を知らなかったときの火乃絵にとどま

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十一日 7/28

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十一日 7/28

いつしか航海よりも日誌の方が主体になる、というより日誌を記すことじたいが航海となる。——

だからといって日誌を書くために航海しているわけではない、航海日誌は、航海からの委託なのだ、そうでなければ火乃絵はこの日誌を海に擲ってしまうだろう……たとい海で身をおとすことになっても、未ざらし紙のこの日誌の方を救う、たぶんそれが海へ乗り出でた火乃絵に唯一可能の倫理だ。——

 今からちょうど二年前に、臼杵の

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十日 7/27

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十日 7/27

They walked along by the old canal
A little confused, I remember well
——「Simple Twist of Fate」Bob Dylan

昨年末、12月30日の文実発足から二百十日、〝きょうはロクジュウゴに嵐がやって来る!〟というフナキ(火乃絵)のいつものアテにならない予言も外れ、サンオウには今日も人の来るけはいはない。降った

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