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笑顔を忘れた少年 ~第二章 トラウマ~
-幼心に大人なんて絶対なりたくないと思ってた…
浅ましくて、愚かで、自分の都合しか考えてなくて、一番身近にいる大人たちに絶望を感じ、当時、僕の心はどんどん干からびていった…
何度も何度も首を絞められたあのときも…僕は無抵抗で母の泣く姿を…そして天井を静かに見つめていた。
心の中にあった願いはたった一つ
『死ぬならお前がシネよ…』
そうとしか思えなかった。
カメラを向けられても自然に笑うことができなかった少年時代
当時は恥ずかしいからと思っていたけど、今思えば自分自身も浅ましくて、自分の愚かさが見透かされるのが嫌だったのかもしれない…と思わなくもない。
大人になりたくないと決定づけた思春期
親が死んで悲しむどころか遺品や自分たちの取り分で争う大人たちの姿を目にしたとき「生きていいことあるの?」「家族って一体なんなの?」と僕の疑問はどんどん膨らんでいった…
そして周囲で笑うやつを見るたびに僕の心はどんどん凍てついていった。
その時、僕の心に深く深く刻まれたもの
ダレカ ワタシノ トイ二 コタエテ クダサイ
イキテテ ホント二 イイコト アリマスカ?
シンダラ シアワセニ ナレマスカ?
そんな僕も、好きな異性ができ、この時間が永遠に続けばいいと思っていた…
でも僕の不甲斐なさから、過去のツライ思いがフラッシュバックし、彼女を自ら遠ざけてしまう。
そして僕は自らの人生にピリオドを打つ決意を固めた・・・