マガジンのカバー画像

天使の黒い戯言

28
白衣の天使がお役立ち情報と毒舌をプレゼントします♪
運営しているクリエイター

#医者

そうだ、循環器に行こう

1.はじめに もしあなたが恋をしたり、運動をした覚えがないのに胸がドキドキして苦しくなるとしたら。そして足に消えないむくみがでるようになったとしたら、それはひょっとしたら心臓が悪いのかもしれません。  今日はそんな方に循環器内科の受診をすすめるお話。少しでも心臓に不安がある方はぜひぜひ読んで参考にしてください。 2.生命の中『心』、心臓 そもそも心臓はどんなものだろう……というところですが、単純に言うと血液を全身に送る臓器です。それ故にここが障害されると、全身に血液(栄養や

賢人ヒポクラテスが泣いている?   ~看護師がみたダメな医者1~

 医学の父と呼ばれる古代ギリシア人、ヒポクラテスはご存知でしょうか?かの大先生が遺した『ヒポクラテスの誓い』の一節がこちら。 「私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない」 「純粋と神聖をもってわが生涯を貫き、わが術を行う」  今から3000年近く前の言葉、しかし現代の医者にもよく読んでもらいたいと感じた今回のエピソード。療養病棟であった2つのケース。  こういう医者が、みなさんの周りにもいるかもしれません。 1 死ぬま

看護師が教えるインフルエンザの予防法

「風邪を診てもらいに行ったら、インフルエンザになりました」  これは良くある話です。皆様がインフルエンザに負けない(かからないとは言いません)ためのお話をします。 1 看護師が見たインフルエンザの現状  インフルエンザ注意報を見ているとここ最近、加速度的にインフルエンザの罹患する人が増えてきています。一看護師が聞いた話でも「今日一日で外来に来たインフルエンザの患者さんは50人を超えた」とか「病院の中でインフルエンザが蔓延してしまって、ついに死者が出た」というのがあります。

医者が言わないこと、看護師が伝えたいこと

「手術は無事に終わりました。傷を調子をみて、良ければ明日からリハビリをしましょう。早ければ2週間で退院です」  現役看護師天童水葉です。天使の黒い戯言20回目は「お医者様の言うことは信じるな」です。と言っても医者が嘘をついているわけではないです。ついてはいないけども、釣られるな……というお話。 Ⅰ 医者は多くは語らない、語れない 私の看護師人生の中で、患者様への説明がうまいと思う医者は数人しかいません。おそらく研修医を含めて100人以上の医者とお仕事をしてきたのですが、そ

黒い戯言15 DON'T touch ……

「院内感染の媒体は看護師より医者なんだって」  先日感染対策のセミナーに参加した先輩が師長(婦長)に報告をしていました。看護師は一年に二回は半強制参加の感染対策の勉強会があったり、抜き打ちで手洗いチェックがあったりします。それでもやっていない人はいますし、ちゃんとやり過ぎて手が荒れている看護師もいます。でもこの5年~10年で看護師の間での感染対策の意識はどんどん高まっている気がします。院内感染の事例もテレビでよく放映されるようになってきていますしね。  それでも変わらないの