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消えた読書感想文

高校のときのはなし。

当時、村上春樹にはまっていた。
歯医者の長い待ち時間に《海辺のカフカ》と出会った。

図書室に足繁く通い《羊をめぐる冒険》《風の歌を聴け》《世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド》《アフターダーク》など片っ端から読み漁っていた。

部活も引退した高校3年生。
専門学校の推薦が早々に決まったわたしはみんなが勉強だ恋だというときに時間をもて余していた。

特段なにかあったわけではないが、なんともいえない孤独感とパラレルワールドな世界がどこかに現実逃避したい当時のわたしの心とマッチした。


夏休み《ダンスダンスダンス》で読書感想文書いた。

わたしは一体なにを書いたのだろうか?
いま村上春樹の作品を読んでもなにかかける気がしない。

現代文の先生にどこかのコンテストに提出されて以来どうなったんだろう。

村上春樹にはまりにはまってハルキストだった当時のわたしが書いた読書感想文。

もう絶対に出てきてほしくない代物だ。

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