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うつ病の症状の波

うつ病患者はずっと気分が沈んでいるわけではない。例えばお笑いの番組を見て笑ったり、音楽を聴いて少し気分が上がったりと、短い時間かもしれないが、調子の波が上がっている時間帯は少なからずあるのだ。もっとも、普通の人にとっては当たり前のようなことで、気分が良くなったりすることも少なくはないのだが。

今日は朝目覚めたときには、心身ともに体調はいいと感じていた。それから数時間経った今、心身ともに最悪の状態である。希死念慮が大きくなり、ありったけの薬を目の前に並べてみる。数十分それを眺めた後、薬をケースにしまう。目の前には息子が持ってきたプリントの山。明日学校に提出する健康調査票やらPTA総会の委任状やら、なぜこうも多いのかと思うくらいの量なのだ。

普通の状態の人ならば難なくプリントに目を通して記入をし、子供に手渡すのであろうが、今の私にはそれがとてつもなく難しい作業になってしまっている。今日中に書かなければならないのだが、それが出来ないのだ。

その他にも、あれが必要これも必要と次から次へと私に言ってくる。「ちょっと待ってくれ。そんなに一気に言われても、どうしていいか分からない」私は息子に頼んだ。昨日は買い物など何とか行くことが出来たのだが、今日はそうもいきそうにない。近場で買えるものは息子にお金を渡し買いに行かせ、どうにか持ち物は何とかなりそうである。

また希死念慮が心の中で大きくなっていくのを感じる。手の震えが止まらない。全身から汗が噴き出している。頓服薬で何とか誤魔化そうとするが、そうは上手くいかないのだ。『もう死んでしまいたい。もう何もできない。もう何もしたくない。私なんかが生きていったて仕方がない。』思考は悪いほう悪いほうへとエスカレートしていく。どうしたらいいのだろうか?誰でもいい、この辛さから救い出すことが出来るのなら救ってほしいのだ。

これは自死を考え出したとき聴いている曲の一つだ。1番は自殺志願者の声、2番はコールセンター側の思い、3番は自殺志願者の本当の気持ちと言われている。人によって苦しみの内容は違うが、死にたい、でも生きたいと思う根本的な部分は同じなのだろうと思う。気分の波が上がって来てくれることを願いながら、何とか目の前にあるプリントの山を今日中に片付けようと思う。

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うつ病父さん
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