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【その休職ちょっと待って!!】傷病手当金がもらえない可能性~傷病手当金がもらえなかった私の経験談~

目次

  1. はじめに:転職後に休職した背景と期待

  2. 傷病手当金の期待と現実

  3. 傷病手当金が合算される問題に気づいたタイミング

  4. 振り返りと学び:制度の不明瞭さと対策

  5. 著者からのメッセージ:同じ失敗を防ぐために

  6. まとめ:転職後の傷病手当金の落とし穴に備えるために



「転職先で休職して傷病手当金をもらおうとしたら、転職前の職場での傷病手当金と合算され、全然もらえなかったんですが・・・・・・・・」




概要

精神疾患による休職後、転職して再度傷病手当金を申請しようとしたところ、予期せぬ問題に直面しました。前職での傷病手当金の受給期間が新しい職場での受給期間に合算され、思っていたよりもはるかに少ない給付額しか受け取れなかったのです。本記事では、この仕組みの落とし穴について経験を基に解説し、同じ状況に陥らないための対策とアドバイスをお伝えします。


1. 転職後の休職に至る経緯と間違い

私は前職で鬱病(現在は双極症)により3回の休職と復職を繰り返していました。新しい職場でも同じ疾患で休職をすることになり、傷病手当金を申請することに。しかし、「転職して健康保険組合が変わったため、傷病手当金の通算1年6か月がリセットされる」と思い込んでいました。これが大きな間違いでした。


2. 傷病手当金の期待と現実

転職後の休職で、傷病手当金を1年6か月分受給できると考えていました。この期間を使って生活費や支払いを賄い、退職後の療養期間を確保し、復職の計画を立てるつもりでした。しかし、実際には前職で受け取った傷病手当金の期間が新しい職場での申請と合算され、結果として残りの受給可能期間が2か月分しかないことが判明しました。


3. 傷病手当金が合算される問題に気づいたタイミングと失望

この問題に気づいたのは、傷病手当金の給付に関する書類を受け取ったときでした。特に注意してほしいのは、健康保険組合から「合算される」ことに関する事前のアナウンスが一切なく、給付後の書類で初めて事実を知る点です。同様の疾患で休職した場合、傷病手当金の期間が静かに合算されてしまうため、事後報告では交渉の余地がありませんでした。

私は残り2か月分の給付を受け取れたものの、それ以上の支援を得ることはできませんでした。そのため、急遽ハローワークで失業手当の手続きを進めざるを得ませんでした。このような状況に陥った場合、早めの対応が重要です。


4. 振り返りと学び

今回の経験から、傷病手当金や健康保険の仕組みは受給者にとって不都合な点が分かりにくい場合が多いと学びました。特に以下の点に注意が必要です:

  • 傷病手当金は同一疾患の場合、転職後も通算期間がリセットされない。

  • 寛解したと思って1年以内に再発すると、前回の給付期間が合算される。

  • 制度の詳細は事前に確認し、健康保険組合や担当者に問い合わせをする。

さらに、傷病手当金の給付日数を満期で受け取った場合、次に再申請するには5年以上の間隔を空けなければならないケースもあります。経済的な計画を立て、無理のない範囲で復職や療養を進めることが大切だと感じました。


5. 著者からのメッセージ

この制度の仕組みは、精神疾患で休職を繰り返す人々にとって非常に厳しいものです。精神疾患は寛解が難しく、再発のリスクが高い疾患であるため、このような合算の制度は見直しが必要だと感じています。また、健康保険組合が事前に電話やメールなどでアナウンスしてくれる仕組みがあれば、受給者の混乱を防げるのではないでしょうか。

この記事が、精神疾患で休職を検討している人や、各健康保険組合の担当者の目に届き、改善への一助となることを願っています。同じ問題に直面しないためにも、計画的に休職期間や傷病手当金の申請を検討してください。


まとめ

傷病手当金は転職後もリセットされない場合があるという現実に直面した経験をお伝えしました。特に同じ疾患での再発による合算の仕組みは、多くの人にとって予想外の問題となり得ます。この経験から得た教訓を活かし、休職を考えている方がより安心して療養に専念できるよう願っています。

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