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リハ塾の松井です! 脳卒中の方は運動麻痺が目立ちますが、感覚障害を呈する方も多いですよね。 運動麻痺を有する方の約60%もの方が感覚障害を呈するとされています。 となると、セラピストも感覚障害のことを頭に入れ、しっかり対応できるようにするべきですが、実際は感覚障害に対するリハビリは難しく、どうしていいか分からない…なんて方も少なくないはず。 感覚障害を呈する症例にセラピストはどのように対応していけばよいのか? 「この人は感覚が悪い。」 「感覚入力のために触っています
リハ塾の松井です! 普段、臨床で必ず筋肉を触ることがありますよね。 無意識に筋緊張が高い、低いと判断しているはずですが、そもそも筋緊張に変化を与える要因が何かを知っておかないと、ただ筋緊張が高い、低いと判断して終わってしまいます。 何が筋緊張に影響しているか分からないと介入できませんからね。 今日はそれを踏まえて、筋緊張に変化を与える要因についてまとめました。 生きている以上、内部的な要因と外部的な要因で筋緊張に変化が起こります。 では、さっそくみていきましょう。
リハ塾の松井です! 今回は以下の代表的な3つの不良姿勢について、それぞれ掘り下げてみます。 これらについて理解を深めると、より立位でのリハビリの幅が広がり、やるべきことが明確になるはずです。 実際にご自身が担当している患者さんや利用者さんはどの姿勢タイプか?何が問題か?それに対して何ができるか?を考えながら読み進めてみてください。
リハ塾の松井です! 臨床でよく遭遇する神経障害の1つが坐骨神経痛です。 ですが、よく聞く名前ではあっても、何となくストレッチしたり体幹トレーニングしたりしていませんか? 何となく苦手意識があるかもしれませんが、その理由の多くは知らないだけです。 坐骨神経痛のような末梢神経障害は、どこで、何が、どうなっているのかを知れば最初ほど苦手意識はなくなります。 今回は神経構造の基本からおさえ、症状の改善に繋げるには何を考えたら良いか解説していきます!
リハ塾の松井です! 臨床では膝OAを始め、膝関節疾患は比較的多く担当する機会があります。 膝関節疾患でなくても、可動域制限を呈していてADLに制限が生じる場合は、膝関節へ介入する必要性があります。 そんな時、ただ漠然と屈伸の動きを繰り返していませんか? 膝関節には膝関節に特有の関節構造があるので、それを考慮した可動域訓練を行うことで、効果を最大限に高めることができます。 そこで、今回は膝関節の解剖学から関節構造を学び、それをどう関節可動域訓練へ応用するのかを解説しま
リハ塾の松井です! 内・外果骨折などの足関節骨折や下腿・大腿骨骨折などで免荷期間がある場合、足部の筋委縮の予防、感覚入力のためにタオルギャザーをすることがありますよね。 ですが、そのタオルギャザー、とりあえずやらせるだけになっていませんか? 明確な目的なくただやらせるだけでは、むしろ逆効果になっている可能性があります。 タオルギャザーはどこに効かせたいのか明確に設定した上で行えば、効果的な運動療法になります。 今回は何となくタオルギャザーをすることは止め、しっかりと
リハ塾の松井です! 今回は肩関節の可動域制限の評価と問題点へのアプローチをご紹介します。 肩関節は3軸関節のため、屈曲/伸展、外転/内転、外旋/内旋それぞれの方向へ作用する筋肉があり、それぞれが各方向への動きを阻害する因子になります。 屈曲だけ切り取っても、屈曲/外転/外旋の複合運動のため、屈曲の制限組織は伸展筋だけというわけではありません。 内転、内旋方向へ働く筋肉も制限因子となります。 今回は、そんな複雑な肩関節の制限因子を分かりやすくする考え方、それに
リハ塾の松井です! 股関節の外旋筋と言えば、梨状筋を真っ先に想像するかもしれません。 ですが、外旋六筋の中では梨状筋ではなく、意外にも内・外閉鎖筋が筋断面積がかなり大きいです。 じゃあ、どうやって閉鎖筋群を鍛えたら良いの?と思うかもしれません。 そこで、今回は外旋六筋の中でも梨状筋ではなく、閉鎖筋群が重要である理由を掘り下げ、効果的に鍛えるための運動療法まで紹介します。
リハ塾の松井です! 今日はこんなご質問をいただきましたので、これに関して回答します。 個人的には、円背だから痛い、円背ではないから痛くないというよりは、何故痛みが起こっているのか?に焦点を当てるべきと考えます。 円背が前提にあると、円背を改善すれば痛みも改善すると考えてしまう恐れがあります。 質問にあるように、円背だから痛い、痛くないというわけではないので、円背も1つの要素として頭に置きつつ、痛みに焦点を当てて考えてみましょう。 先に質問に答えると、僕の考えとしては
リハ塾の松井です! 体幹の伸展制限がある方は非常に多いですよね。 圧迫骨折や椎体の変性によって、骨性の制限がある方の伸展制限を改善しようと思っても難しいですが、筋性の制限であれば改善することはできます。 そこで、今回は体幹伸展制限に対する評価とアプローチについて解説します! 体幹の伸展制限は、代償的に股関節の屈曲制限、頚部の屈曲制限を起こす可能性もあります。 また、腰椎椎間板ヘルニアの場合なんかは腰椎が過剰に後彎していることが多く、それによる体幹伸展制限を起こしてい
リハ塾の松井です! 肩甲骨の外転筋と言えば前鋸筋ですよね。 前鋸筋の作用を促すために、手に抵抗をかけて突き出すような運動をしたりするかもしれませんが、前鋸筋の解剖学的構造を考えると不十分です。 今回は、前鋸筋の解剖学的な構造から、どうやったら前鋸筋を効率良く働かせることができるのかを解説します。
リハ塾の松井です! 肩関節の痛みにおいて夜間痛を訴える方おられると思います。 そんな方のリハビリでこんな悩みありませんか? 確かに、夜間痛の訴えがあってもリハビリに来た時にその痛みを再現できるかと言うと難しいので、何をしていいか分からなくなりますよね。 ですが、分からない理由としては、夜間痛が発生する原因を知らないからです。 肩関節における夜間痛は、肩峰下圧の上昇が原因と言われています(参考文献①)。 なので、夜間痛を軽減するには、肩峰下圧が上昇してしまう原因に対し
リハ塾の松井です! 肩や頚部の痛みや運動機能障害を呈する方って少なくないですよね? 頚部の運動療法の1つにチンインという、顎を引くように上位頚椎の屈曲を誘導し、頚部深部筋群の収縮を促すものがあります。 運動療法はこれだけではないですが、頚部深部筋群のトレーニング効果を調査したシステマティックレビューでは、筋力強化には効果がなかったとされています。 今日はそのシステマティックレビューを参考にどんなものに効果があって、どんなものには効果が薄いのかをまとめました。
リハ塾の松井です! 患者さんにベッドで背臥位になってもらうと、股関節が伸展せず、膝が浮いてしまう方いませんか? この時、思考停止で股関節伸展方向へストレッチやROMexをしても良くならないことがあります。 それは、見かけ上股関節伸展制限があるように見えても、問題点は別にあるから。 今回は問題が股関節にあるのか、そうではないのか評価するための方法を解説します。