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「自分はなぜその会社に勤めているのか」考えたことはありますか。

1月後半にとある出来事があり、「自分はなぜセルソースに勤めているのか」を完全にゼロベースで、徹底的に考えることになりました。

前職・住友商事時代にも一度やりましたが、3年前にセルソースに来てから徹底的にこの"問い"に向き合ったのは初めてでした。

そのプロセスを振り返った結果、この"問い"と向き合う事の「自分自身への価値」を改めて言語化したので、それを綴りたいと思います。


私がセルソースに来た「もともと」の理由

スタートは「違和感」。でも、それだけでは転職出来ない

以下に掲載のnote記事は、3年前にやたらTwitter(当時)で話題になった(てしまった)私の退職noteです。

詳細はこちらに譲りますが、住友商事を辞めることになった「きっかけ」は会社に対する「違和感」でした。その違和感を言語化し、それに全力で立ち向かっても、自分の実力不足もあって「違和感」は大きくなるばかり。

結果として、僕は違う「場」を選ぶことにしましたが、そのとき最終的に決断が出来たのは「自分がどういう状況で働きたいか(Being)」「自分が何をしたいか(Doing)」の言語化が出来たことが大きかったと思います。

言い換えると、「今への違和感」だけで「今を捨てる」のはかなり難しいと思います(適切な例えかは分かりませんが、男女関係を解消する側の人は、大半のケースで"次”がいると思います。細田調べでは)。

90ページの社長宛レポートで「この会社にいる理由」を徹底的に深掘り

私は22歳・新卒で住友商事に入社後、キャリアの大半を海外M&Aに触れる形で過ごし、それぞれ買収した会社が在するブラジルに2年、ウクライナに3年滞在しました。

ブラジルは500人規模、ウクライナは300人規模の会社に乗り込み、ウクライナでは日本人たった一人でのPMI(Post-Merger-Integration)敢行でした。

この時「ヒト」が持つ力を如実に感じ、「HRを起点に会社を変え、社会を変えること(Doing)」を志し、HRの道に進むことを決めたのが2022年でした。

そして、それを実現するのは「細田薫個人」の実力を圧倒的に高める必要があり、そのためにも以下の2点を充足する環境(Being)に行く必要がありました。

①自分で決めて、自分で責任を取れる環境
②リーダーとしての経験を積める環境

その結果、「100人に満たないスタートアップで、HRを司らせてもらえる場所」としてセルソースにお邪魔することになりました。

私は、住友商事を辞める前に「住友商事を変える21の施策」という90ページのレポートを書き上げて社長以下経営陣に送っているのですが、まさにその過程で「細田、お前はなぜその会社にいるんだ」という"問い"と全力で向き合うことになり、上記のような言語化が完了しました。

なので、転職時の不安も、転職後の後悔も一切存在しませんでした。

HRから離れてから、初めての"問い"

「会社>>自分」になっていることに気付いていなかった

セルソースは昨年1月、創業者社長であった裙本から、元ファミリーマート社長の澤田に社長が交代しました。

その後、会社の中は目まぐるしく変化し、私も6月に営業責任者、11月にはCOOと、次々と肩書が変わっていきました。Missionベースで真剣に仕事に取り組み、大変ではありましたが、本当に幸せな7か月間でした。

ただ、自分がセルソースに来た理由である「HR」から離れたあと、「自分はなぜセルソースに勤めているのか」を言語化せずに来てしまったことで、「会社>>自分」になっていた部分があることに気が付きました。

以下は、私が導入した「CellSource HR Balance」という考え方で、「今日の1分1秒が、セルソースのPurposeにも、自分のPurposeにも繋がるように生きよう」というものです。

(出典:https://www.cellsource.co.jp/recruit/workstyle/)

これで言うと、私は左側に倒れている状態になっていたのと思います。そんな中、とても大きな出来事があり「HRから離れた今、自分はなぜセルソースにいるのか」に真剣に向き合うことで、バランスを取り戻そうとしました。

その理由は「使命」と「仲間」だった。

徹底的に考え、周囲や家族とも話し、言語化を進めた結果、私が今セルソースにいる最大の理由は「使命」「仲間」でした。

これは「or」ではなく「and」、つまり「今の仲間たちと共に、今掲げている使命を成し遂げたい」が私が今日、セルソースに籍を置いている理由です。

僕らの使命は、再生医療関連のサービスを通じて、変形性関節症や不妊などで悩んでいる方々の課題を解消し、また卵子凍結や乳房再建などの「新たな選択肢」を届けることであり、僕はこの使命に1000%共感しています。

そして、今僕の本部にいる56名、セルソース全体の160名は驚くほどに素晴らしい仲間たちです。本部長として本部を、執行役員COOとして全社を率いる者として、「完全に背中を預け、彼らと共にありたい」と思える仲間がいることは本当に幸せなことです。

この言語化が出来たとき、何かが僕の体を貫きました。そして翌日出社した時、あの「セルソースに転職すると決めた日」と同じように、全てがクリアで、全ての悩みが霧消していました

今、このnoteを書いている時も、勿論トラブルや課題は沢山ありますが、完全に前向きに向き合えている自分がいます。

「今日という一日を納得して生きる」

どんな状態にあっても、何かしらの不安や悩みは人生には付き物です。というか、それこそが「生きる」ということであり、それが無い状態が健全だとも思いません。

ですが、その不安や悩みに苛まれてしまい、動きが鈍ってしまったり、マイナス方向に向いてしまうのは、とても勿体ないことです。

そうならないための一番の処方箋が「今日という一日に納得している状態を作る」ことだと、私は信じています。

「一日」に繋がるものは沢山ありますよね。居住地、勤務先、パートナー、健康状態、、、、、

これらに出来る限り「マル」が付いている状態が作れると、不安や悩みを飼いならしながら生きれるのではないでしょうか。

その中で、最も大きな要素の一つである「勤務先」に納得するために、「自分はなぜそこに勤めているのか」を、定期的に立ち止まって考えてみると良いのではないでしょうか。

金銭面やら自分の価値観やら、自分の見ないようにしてきた部分と向き合わないといけないので、中々に辛い時間ではありますが、その先にはとても晴れやかな心境が待っています。

もしこれを読んでいただいている方が、「あまり考えてこなかった」のであれば、是非やってみて欲しいです。

おわりに

今、私の本部では「自分の生きてきた過去("道")を肯定し、今の自分の"唯一無二の能力"を認識する」というプログラムを全員にやってもらっています。

少なくとも、私はこのプログラムで勇気と活力を貰うことが出来ましたが、この「なぜ自分は今の職場に勤めているのか」の言語化も、まさにここに繋がって来ると思います。

過去や今に後悔や卑下の気持ちがある人は、いくら前を向いても、エネルギーは出ません。

まずやるべきは、過去を収穫し、今を肯定すること。「10倍成長」の受け売りですが、全てに通じる話だと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。また次回、お会いしましょう。

細田 薫

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