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雨の真夜中
2023年10月31日 23:53
あの子は地図を広げて逃げた夏を追うのだと言った待てば巡るさと諭しても逃げた夏を追うのだと言ったもう今はどこに居るのだろうか…麦わら帽子を隠したのは僕だ何も全部は回るけどただ 約束が欲しかった
2023年10月31日 23:34
子守唄を歌ってよ遠くの山の唄それか波の唄繰り返し 繰り返す旋律と有るか無いかのストーリーずっと聞いていたいけど夢の中で聞いていたい様やつ今 もう一度母さん あなたは僕が幼い頃完全に正しかった
2023年10月28日 13:17
ただ君を愛したと云う素朴で綺麗な昨日を反芻する毎けばけばしく飾り立て訳のわからない物語へと設えることは君に失礼で僕に恥でなに一つの糧にも成らないのだから綺麗に置いておこうそれの似合う執着のない景色の端に
2023年10月27日 12:35
あてなく歩く道に雨僕は屋根の軒を伝い跳ねる飛沫を嫌いぬかるみを避け傘の縁の交差する人通りを逃げるけれど今日が晴れた日だったならそれらに導かれる道もなく酷く退屈な日だったと思うがそれを運命とは呼ばないかならず運命とは呼ばない
2023年10月22日 23:22
夢は いつだって痛覚を欠いてそれが 良くも悪くも 堪らないさよならさよならさよならこんな街の こんな部屋で窓と風景画の どちらを飾ろうか僕は もう たくさんのことを知ったからそれは例えば空から降る雨は 誰の涙でもないこととか
2023年10月22日 07:47
暗いところへ行きましょう手を 手をしっかり結んで暗いところへ行きましょう月も 星も 電飾も 他も身体の輪郭も無くなればあなたの境も知れないでしょう暗いところへ行きましょう手を 手をしっかり結んでそれで歌いましょう泥濘の 泥濘の愛の唄
2023年10月19日 21:14
翼なんて要らないフウセンガムでなぁ 君 空 飛べないのかよ空よりは低く君の背丈よりは高く成長期は とうに止んで世界は世界はやっぱり狭くない翼なんて要らないごきげんな様々でなぁ 君なぁ 君 空 飛べないのかよ
2023年10月18日 11:05
亡くなると人は星になるのですと 母さんが言ったでは 父さんも あの無数の星々の1つなんですかと 尋ねると兄さんが出て来てくしゃくしゃな表情で教えてくれた君の父さんは地球になったよその夜 僕は庭で眠った決して心地よくはないが何か満足する具合いが僕を変えてゆく変えてゆく変えてゆく
2023年10月17日 11:10
あの ずっと ずっと昔君と僕とで決めた 待ち合わせの場所はどこだっただろうか…ここだっただろうか…毎日 毎日 思い出そうと色んな場所を思い浮かべてあぁ ここは どこだっただろうか昨日 思い浮かべただけの場所だっただろうかそれとも 記憶だけの場所だっただろうか秋の約束の場所だっただろか浸染む君の輪郭に線を引きなおしあぁ今日なんて秋が終わったと言ってよくないか