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「アルジャーノンに花束を」を読んだ中三女子の感想

ヨルシカの「アルジャーノン」。

この本とのつながりがたくさんあったことがわかって、面白かったです。

ただ、それだけじゃないんですよね。

ヨルシカの歌は、これまでの文学作品オマージュシリーズの中でも特に原作とのつながりが強い、というか。

これまで感じなかったくらいシンクロしているように思うんですけど、でも「アルジャーノン」を聴く前に読んでも良かったなあと。

聴いてから読んでもそこまで歌に侵食されたわけでもないのですが、なんだかそう思いました。

序文のところにチャーリイと自分を重ね合わせる人々の話があったのですが、なんだか、それとも違うような気がします。

チャーリイに自分を重ね合わせることは全然できなくて、ただとにかく、すごいなあって。

引き込まれました。

家族を知って自分が何者なのか探究する、とか。

家族を知れば自分が何者かわかるのかとか、よくわからなかったけど、なんか大切なことのような気がして。

これまでもわからなかったことが、この小説ではなんとなく筋が通って思えました。

もっと経験を積んだら、色々読み取れるのかな。

でも、今のこの何もわからないままの感動が結構楽しくて大切なものなような気もしているのです。

チャーリイが後の方でアリスにしたのは酷いことだけれど、この経過報告を読めばアリスは許すだろうな、と思いました。

何にでも裏の事情はあるものなのかな、と。

こういうのを、もっと読みたい。

この「アルジャーノンに花束を」は特に、読みやすかったしそう思うのかもしれないけれど。

文学作品を読みたくなる波の予感がします。


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