自社に合うエンジニア採用広報戦略をゼロベースから策定するまでの思考プロセス
(このnoteは9000字弱です。長いけど色んなものが詰まってます。読むの疲れると思いますが、どうか許してくださいね。笑)
2019年3月、社会人2年目が終わるタイミングで私はAzitに転職しました。
採用広報を約半年間経験する中で、日を追うごとにその重要性を語る人が増えてきたなと感じます。
この領域はまだまだ情報が少なく、模索しながら取り組んでいる人も多いと思います。もちろん私もそのうちの1人です。
『採用広報とは何をするべきか?』という問に対して
記事の質を高めるノウハウや、SNS運用など
HOW(手段)の情報は、Web上に少しずつ増えてきました。
その効果を高めるtipsも、目にする頻度が上がったと思います。
分からないことを調べて先駆者がやってきたことを真似することは重要ですが、同じことをすれば必ず上手くいくという訳ではありません。
どちらかというと、『なぜその施策をやったのか』という考え方を学び、
自社に置き換えて思考することに意味があると思います。
本題に入ります。
このnoteは、『自社に合う採用広報戦略とは何か?』をゼロベースから考え、戦略を策定するまでの思考プロセスを言語化したものです。
そもそも採用広報が世間で注目を浴びるようになった理由や背景はこちらのnoteにまとめているので、ご覧ください。
今回、採用広報の私が向き合うことになったのが
プロダクト採用広報戦略を策定する
というものでした。(Azitでいうプロダクト採用広報とは、エンジニアチームの採用広報をするという意味です。)
採用広報を戦略から考えて実行しているという事例は、まだあまりにも少ない気がしています。だからこそ、未熟者なりに思考の軌跡を残します。
次に同じ道を辿る誰かのヒントになるnoteになっていれば幸いです。
何から考えればよいのか
Azitはモビリティ領域のスタートアップで、同じサービスモデルの事業はあまり存在しません。
それに紐付いて形成される、事業戦略・会社のカルチャー・組織体制などは必然的に独自性の高いものになります。
ゼロベースで考えるべきことも沢山あります。
今回私がプロダクト採用広報戦略を策定するにあたり、まず一番最初に躓いたポイントは『何から考えるべきか分からない』でした。
そんな中で「戦略を立ててください」と言われた時、人は何から考えるんだろう。
私のように戦略を立てた経験がない人が、はじめて戦略を考える時
『戦術の使い方から考えてしまう』という状況に陥りがちです。
戦略と戦術はまったく別物ですが、指摘してくれる人がいない限り
はじめてだとなかなか気付くことができません。
例えば
『どんな施策を、どのタイミングで、どう運用するのか?』
一見すると戦略を考えているっぽいですが
これは手段やオペレーションの効果を最大化するという、戦術の使い方を考えているにすぎません。
じゃあ何から考えるのさ!!!!!
たぶん、採用というマーケットの中でAzitが進むべき方向性を決めることが
プロダクト採用広報戦略だ!と自分の中で認識を正しました。
今後のシナリオを描いていくような感覚ですかね。
なので私の場合、
・採用市場でのAzitのポジショニングを決め
・足りないもの(実態)を明確化
・現在地と差分を明らかにして
・これをいつまでにどうやっていくのかを決める
この思考プロセスで戦略策定を進めることにしました。
状態目標とそれを達成するマイルストーンの整理
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