それはマルチエンディングのような小説でした。
noterさんの記事を読んで、
"#創作大賞感想"というハッシュタグと、
締め切りが今日7月24日までということを知りました。
今日は、創作大賞に応募された
作家の高見純代さんの「百日紅の咲く頃」の感想です。
・あらすじが書いてあること
まず、驚いたのが、冒頭のあらすじに
小説の結末までが書かれていることです。
小説に慣れていない人でも
読みやすいように高見さんの配慮・愛を感じます。
本は結末まで知らないで、読む楽しさがありますが、
結末を最初に知ってから、読む楽しさもあります。
それぞれの良さがありますね。
noteは、最初にあらすじが書いてあった方が
頭に入ってきやすいように感じます。
・プロローグの美しさ
シャボン玉を吹くシーンが、本当にキラキラとした
虹色のような世界で一気に惹きこまれました。
・戦争を感じさせる描写
おそらく、執筆にあたり多くの本を読まれたり
取材をされたりされたのではないでしょうか。
読んでみて初めて知った人物がいます。
戦争の痕を感じさせる描写が多くて、
非常に悲しく・痛々しい気持ちになりました。
だからこそ、平和の尊さを改めて感じました。
・登場人物の一覧を作りながら読んだこと。
小説を読むときに、あっ登場人物が多そうって
感じたときは、紙に登場人物を書きながら読むことがあります。
noteではあまり登場人物を紙に書くようなことはないのですが、
登場人物を書きながら読みました。楽しかったですね。
そして登場人物に名前があること、主人公と同じように
年を重ねていって、まるで生きているような存在感がありました。
・それはマルチエンディングのような小説でした。
ゲームには、マルチエンディングという概念があります。
たとえば、ゲームの主人公が、
aという道を選択するか
bという道を選択するか
Aという人と出会うか
Bという人と出会うか
プレイヤーが選択することが、その後のゲームの進行にも影響を与えて
ストーリーの結末(エンディング)も変わってしまいます。
人生もそうですね。
ゲーム以外、本や映画だと、観る人が選択するということは
できないので、あまりないと思うのですが、
マルチエンディングのような映画を2つ思い出しました。
一つ目は、実写版の映画「フランダースの犬」です。
日本版と、海外版で、エンディングが異なります。
もう一つは、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」です。
劇場版と完全版で、観た後に受ける印象が大きく異なります。
どちらもマルチエンディングみたいです。
そして「百日紅の咲く頃」がマルチエンディングのように感じました。
高見さんのご本は2冊読ませて頂いていて、
それぞれ感想を書かせて頂きました。
「百日紅の咲く頃」と、「しあわせ白書」、「薔薇のノクターン」は
違う部分もあるのですが、共通する部分もあります。
高見さんのご本を読んでいなくても、
「百日紅の咲く頃」は、とても感動したと思います。
でも「薔薇のノクターン」を読んでいたからこそ、
別の結末の可能性を知ってたからこそ、
「百日紅の咲く頃」の結末は、
ああ本当に良かったと、涙が止まらなくなるほど感動しました。
他にもまだまだ書きたいことはあるのですが、
ネタバレになってしまいそうです。
まだお読みでない方は、ぜひ、第一話から読んでみてください。
オススメです。
高見純代さん
いつもありがとうございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
みなさんの毎日が素晴らしいものになりますように。
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