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パーフェクトオーダーを求めて。無人島生活福袋。

訪れた福袋ショップは
従来の概念を覆す
新しいタイプのお店でした

ドーナツ
コーヒー
小説

テーマに合わせて
いろんな商品が一つになった福袋

注文の仕方も個性的なんです

「福袋はお持ち帰りですか?
 店内でお楽しみですか?」

「温かい福袋と冷たい福袋
 どちらがお好みですか?」

「サイズはショート トール
 グランデからお選びいただけます」

カスタマイズの幅広さゆえ
何度も質問されるんです

「保冷剤は」

やり取りに疲れたその時
店内に一陣の風が吹きました

『ショートキャラメル福袋を
 ソイミルクでシロップ少なめ
 エクストラショットでお願いします

 支払いはプイプイで』

洗練された注文に
私は心を奪われました

商品がどうでもよくなるくらいに

それから福袋をスマートに注文する
練習を重ねました

イメージトレーニングに
発声練習

そして待ちに待った
福袋シーズン

再び店を訪れました

え、なんで…?

店員さんはいませんでした

「AIによる自動システムの導入により
 当店は無人のタッチパネルになりました」

(410文字)

たらはかにさんの
【毎週ショートショートnote】
【無人島生活福袋】のお題でした。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

みなさんの毎日が
素晴らしいものでありますように。

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ひいろ
最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございます! 少しでも、あなたの心に残ったのなら嬉しいです。