マイクロマネジメントとかいうかっこいい言い方やめてただの過干渉ってことにしませんか?
最近ではバイクなどで危険な運転を繰り返す人たちを暴走族ではなく珍走団というそうですね。
同じく、マイクロマネジメントなんてかっこいい言い方するのはやめて過干渉とかおせっかいとかわかりやすく迷惑行為なんだとわかる言葉を使ったほうがいいような気がします。
暴走族を減らした珍走団効果
珍走団という命名は絶妙です。音の響きが少し間抜けた感じに聞こえます。
かっこよさを求めている人ならちんそうだんという響きの集団にカテゴライズされるのを嫌う気がします。
同じくマイクロマネジメントをする人たちも横文字のなんだかかっこいい言葉のせいでどこか自分の行為を正当化している危険性があります。
特にまずいのがマネジメントという言葉が入ってしまっている点です。
マネジメントという言葉を聞くと何かの手法という印象を抱いてしまいます。ハラスメントときいたらとりあえずなんか悪いことなんだなというのと一緒です。
実際私もマイクロマネジメントと初めて聞いたときは何か新しいマネジメントの手法なのかなと思ってしまいました。
では過干渉を避けるにはどうすればいいのでしょうか。
答えはいたって簡単、仕組みとルールの明示です
仕様から外れさせない仕組み作り
そもそも細かい仕様があるのならその仕様が必ず実行されるよう仕組みづくりを行うのがマネジメントの役割です。
書類でいえばフォントの種類やサイズに指定があるのであればそういった書式を固定したフォーマットを作成して配布すればいい話です。
しかし過干渉の人はそこまではしません。
口頭であーだこーだとお説教をなさいます。ひどいときには説教するためにわざと仕組み化してるんじゃないのかとさえ思ってしまいます。
過干渉とルールの違い
とは言え、すべての業務を完璧にルール化するのは不可能です。
そこで運用されるのがルールです。
過干渉とルールの違いは簡単です。
それが文章として(またはそれに準ずるものとして)明示されているか否かです。
人はルールそのものに対しては反感を抱きません。(もちろん違法なルールや誰かを傷つけるようなルールなどは論外ですが)
それらが事前に明示されていれば問題がないわけです。
しかしこれが暗黙のルールなどになると話は変わってきます。
暗黙のルールはそのチーム内の閉じた輪の中で通じるもの、良しとされているもので外からみたらくだらないなんてことはざらにあります。
過干渉の場合も同じです。細かいところまで指示を出したいのであれば事前にそれを伝えておけばいいわけです。
ただし口頭はなしです。言った言わないの話になりがちですし、そもそもマネジメントの視点からみて指示が細かくなればなるほどプレイヤーが覚えなければいけないことが増えます。それはミスを誘発します。
ミスを未然に防ぐのがマネジメントの第一の目標のはずです。
それを忘れてミスした人間の仕事に過干渉するのは仕事をした気分に浸りたいだけにしか私には見えません。
「普通○○のときは××でしょ」と普通を振りかざす人がいますが、こういう人ほど過干渉になりがちです。
その普通は本当に社会全般において普通なのかと考えてみる必要があります。
常に自分で自分の普通を疑い、相手の普通を理解する努力をし続ける。
決して自分の普通を相手に押し付けない、そういう仕事の姿勢を忘れないようにしないとなあと思う次第であります。