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教員採用試験募集要項に載せるべき実態
教員採用試験募集要項には、重要な情報が欠けていると感じています。そのせいで、毎年新規採用になった初任者の先生が『こんなはずではなかった』『毎日つらくて泣いている』というような状況に追い込まれています。そこで今回は、募集要項に本来載せるべき実態をまとめてみました。
勤務時間内に業務は終わりません。残業が常態化しています。
学校では残業が常態化しています。過労死レベルの時間外勤務実態があります。しかし、残業代は出ません。働いた分だけお金がもらえるわけではないのです。皆さん、自主的に残業をしています。また、自主的に残業することを教員としてお願いします。
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特に若いうちは、残業時間が長くなる傾向にあることが文科省実施の調査より判明しています。土日の勤務も当然無休ですが必要になることでしょう。また、上記は繁忙期ではない10〜11月のデータです。年度当初の4〜5月は信じられないほどの激務です。耐えきれなくなり辞めていったり病気になる新卒者もいます。そのことを踏まえてぜひ、覚悟をもって応募してください。
休憩時間の設定はありますが、実際は取れません。
法的には休憩時間が設定されています。しかし、その休憩時間には会議や授業や生徒指導などの業務が入ることが日常茶飯事です。そのため、実際に休憩時間が取れている教員は少ないです。覚悟しましょう。
中高では、未経験でも土日に部活顧問をしていただくことが慣例です。
文科省は令和5年度から地域移行を開始し、令和8年度に完了すると言っていました。しかし、様々な団体より反対の声が上がり、当初の計画は頓挫してしまいました。今でも、教員の多くが部活顧問をしています。そして、未経験でもお構いなしに部活顧問をしています。保護者会などの力が強く、土日もGWも休みがほとんど無く練習に駆り出されるケースもあります。中高の教員になる方は、部活が大きな負担になることを覚悟しておきましょう。
その他
その他にも以下のような事項があります。ご注意ください。
力仕事多めです。
教育実習とは全く異なります。
研修無しで一人前として扱われます。
ゴールデンウィークなどありません。
保護者対応などは実地で学んでください。
適応障害など精神疾患になる先生が多いです。
年休を取得しても、出勤してもらう場合があります。
月に100時間以上の超過勤務をして過労死する方もいます。
部顧問を拒否すると、校長室で説得される可能性があります。
平均年齢が高いため、若手には多くの仕事をお願いしています。
教育困難校では生徒に注意すると死ねと言われることがあります。
まとめ
ミスマッチが起こらないよう、募集要項以外の情報にもよく触れて、情報を吟味して納得の上で応募してください。皆さんのご応募をお待ちしています。