構図には「性格」がある2 (構図の話3=基礎理論その2)
さて、前回の続きです。
前回は基礎的な構図の勘所について紹介いたしました。
学校の美術の授業みたいでつまらないかも知れませんが、
ホントにホントの基礎なものですのでもう少しお付き合いください。
(まぁ、はっきり言って美術の授業そのものですね。
①垂直線構図
水平と対をなして、縦方向にリズムを作る構図です。
伸びやかさや凛とした存在感、そして緊張感をもたせることが出来ます。
たとえばサムライが刀を振り上げた時の緊張感も
この構図であると言えます。
②対角線構図
水平に対し、斜線を構図に入れると、そこに不安定さが生まれます。
と同時に動きがそこに生まれるというものです。
ですから水平に対する対角線の配置、
もっと極端に言うと「不安」や「危機」みたいなものを演出するため、
ワザと水平を傾けるという技法を取る方法もありますね。
③逆三角形構図
これは前回の③三角形構図の逆です。
飛んでいきそうな軽さを表現するときには、逆三角形の構図を取ります。
また、バランスが良い印象を与えるので、
シンメトリーと併用すると華やかな作品になります。