構図には「性格」がある (構図の話2=基礎理論その1)
では、そろそろ本題に入っていくことにします。
作品表現には、構図を意識することが欠かせない要素である。
ということをお話しいたしました。
大まかに分けると構図はその要素ごとにそれぞれ性格があります。
優れた作品は表現の主題に応じて、
これらの構図を使い分けたり、組み合わせたりしています。
では、一つ一つ見ていきましょう。
①水平線構図
この構図は三分割のラインのどこに水平を置くかでも微妙に印象が変わりますが、全体として広がりや静けさを出したいときなどに使えます。
水平をどこに置くかで、
たとえば、空の広がりとか大地や海の広がりなんかを表せます。
まぁ、最もベーシックなカット割りなので、
シンメトリーや遠近法などとも、
組み合わせやすい構図だといえるでしょう。
②弧線構図
これは水平線にちょっと味をつけました。
メインのラインをすーっと弧を描くようにすることで
奥行きを感じさせることができます。
メインに水平を置いているので、
ゆったりとした広がりを表すこともできます。
撮り鉄さんたちが「遠景モード」で撮影するときに、
こういう構図を撮ることが多いです。
列車の動きが感じられるからなのですね。
③三角形構図
これは是非意識してほしい基礎基本的な構図です。
後にお話ししますが、写真の絵の中には必ず三角形を入れよ。
ということはよく言われることなんです。
つまり、これを意識することで、
奥行きや安定感そして何よりも重さや軽さが表現できるからなんです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?